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【AD最終31位】白緑サソリス忘備録

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今回は自分がREDZONE CUPのAll Divisionでレート1675、最終31位に残った白緑サソリスを紹介します。内容はデッキのアイデアや最終的なリストに行き着くまでの経緯、各対面の簡単な解説となっています。



5cコントロールとの決別

自分は5cコントロールが大好きで、他のデッキは使わない主義でした。しかし今期のADはバイク、黒単デュエにゃん皇帝、緑単サソリス、黒ブリの4つが個人的に頭1つ抜けて強く、そのほとんどに不利がつく5cコントロールでは絶対に勝てないと判断し、別のデッキを握ってみることにしました。

一番初めに目を付けたのは墓地ソでした。上記の4デッキに対して5000GTが強く、ビートデッキの難敵である受けデッキに対してもゼロフェニが解答となっており、環境に合っているように見えました。

次元はザビ・デモナ入りブラフ。

実際、バイクと黒ブリには5000GTによって相当戦えました。しかし、黒単デュエにゃん皇帝には盾を詰められるプレイを取られるとつらく、緑単サソリスにはギョギョウでロックされると5000GTがラグマールで処理されて思ったほど勝てなかったです。レートで言うと1600弱くらいまでは行けましたが、その後が中々伸び切らなかったです。

なぜ5cコンと墓地ソでは勝てなかったか?

この2つのデッキを回していて気付いたことがあります。それは速度と対応力の両立ができていないことにあります。

5cコントロールは対応力が高いです。すべてのデッキで1番高いとも思います。ただ、その対応力を発揮するまでに時間がかかり、結果Tier1の凄まじい速度の理不尽ムーブに轢かれるのがオチでした。

墓地ソは5000GTの着地が最速5ターン目と、強い動きが比較的早い速度で出せます。しかし、ドラゴ大王やライオネルを出されて詰むなど、雑多環境のADでは対応力の低さが露呈しました。

要するに勝つためには、雑多環境のADを勝ち抜く対応力の高さと、Tier1についていくためのスピードが求められるわけです。

決断

自分は絶対にTier1を使わない逆張り派でしたが、一念発起Tier1を使おうと思いました。早い話、上記の2つの要素を満たしているのがTier1ですからね。

さて、自分が強いデッキと上げた4つのデッキ、バイク、黒単デュエにゃん皇帝、緑単サソリス、黒ブリの内どれを使うか迷いました。レッドゾーンZとワルボロフは持っている枚数が足りなかったためバイクと黒単デュエにゃん皇帝は候補から外し、また黒ブリはあまり手に馴染まなかったので消去法で緑単サソリスを選択しました。NDでたまに使っていたので、回し方くらいは知っていました。

とりあえず初期のリストはこんな感じ。メインはNDのテンプレとそこまで変わらず、超次元はAD用に変えたものです。

しかし、驚くほど勝てませんでした。自分はデッキ構築を1から考えてプレイングに落とし込むのは得意なのですが、Tier1を上手く使う技量は無いと思います。特にバイク対面で盾を割り切られた後の後続ケアが自分にとって難しく、いつも押し切られていました(数をこなした今ならできると思いますが)。


サソリス側が能動的に盾を増やせたらいいのに、とずっと思っていました。



試行錯誤していると、DNA・スパークがもしかして強いのでは?と思い始めました。

盾追加できるトリガーということであまり腐らなさそうなカードです。エウル=ブッカでは受け止めきれない過剰打点を止めたり、タップさせての盤面処理や自分の盤面を空けたりと、戦術の幅が広がりそうだと思いました。

ただ、デッキに緑以外を入れるということは、オチャッピィや豪勇者「猛攻の面」(以下ニルト)、エウル=ブッカが使いづらくなる危険性があります。

噓デッキかなあ思いつつ、とりあえず試してみることにしました。

結果全然流行ってなくて草

とりあえず1600は踏めてそこそこやるやん、という感じでした。やはりニルトやエウル=ブッカが若干使いづらくなっていましたが、それ以上に先述のメリットが上回っていて手応えを感じました。

さらっとナンバーナインが入っていますが、ナンバーナイン&ブラッキオのロマンを追い求めていたのは勿論、この時はDNA・スパークの手打ちを考えるなら白を1枚増やしたかった意味がありました。

見えてきた課題としては、

①白が邪魔に感じる場面が多く、4枚に減らしたい。DNA・スパークの手打ちは中終盤までしないので、4枚で充分。
②黒単デュエにゃん皇帝が環境に一定数いて、事故った時のためにエウル=ブッカが欲しい
③2ターン目までに何もできないと序盤のオチャッピィが腐りがち

といった感じです。①と②はDNA・スパークを3枚、エウル=ブッカを3枚にして解決しました。

③に関しては、初動の補助としてフェアリー・ライフを2枚入れてみたかったのですが、枠が無くて困っていました。そんな時、フォロワーのゼンさんが白緑サソリスを使ってくれていて、ニルト3のアイデアをくれました。

※ポスト掲載許可済み

確かにニルトは詰めるときや除去耐性を付けたいときに1枚あればいいので、3枚でもいいというのは納得です。

最終報告を見ている感じ、ニルトを3にしている構築も結構ありました。ニルトは削るべき!とは思いませんが、削るならニルトが正解でしたね。

ということで、最終的なリストに行き着きました。

あとは数をこなしてレートを上げ切った、という感じです。最後は10連勝もできました。久しぶりにいい感じのデッキを作れて大変満足しています。

対面解説

色々書いてきましたが、根本は普通の緑単サソリスと大きく変わらないです。主に違う点を書いていきたいと思います。有象無象のデッキはデッキパワーでゴリ押せるので、対三強に絞って解説します。

バイク

ギョギョウロックをとりあえず目指すところは緑単と変わりません。シールドが2枚以下のときに7マナあると、サソリスの場に出たときとサソリスの上にギョギョウ進化からの攻撃で2回ボアロアックスの効果を使えるのは知っておくべきでしょう。

ターボ3が絡まない場合、DNA・スパークの盾追加が強いです。下バイクとレッドゾーンZを再度そろえるのに時間がかかりますからね。

ただ、盾が2枚の時にDNA・スパークがトリガーした場合は、ギョギョウの革命2が発動しないのでトリガーした際使うかどうかは要検討です(手札にギョギョウが無かったら使い、あったら使わないなど)。

そしてギョギョウ2体、あるいはギョギョウ+ユリア・マティーナの盤面を目指します。盤面に除去しなければいけないクリーチャーが2体いる場合、吸い込む+下バイクでリーサルを狙われる心配が無いですからね。12マナある場合は、吸い込む2連打からの下バイクという負け筋があるので注意ですが。

余談ですが、これは5cコンvs白刃鬼でも同じような大局観です。11マナまでにVANかモーツァルトの着地を目指し、吸い込む+刃鬼ができる15マナまでに2体目のロッククリーチャーを目指すか、ハンデスをすることでほぼ詰みまで持っていけます。妨害カードを1枚立てて遅延、2枚立ててロックするという考え方は汎用的なものなので覚えておきましょう。 閑話休題。

盤面を2面以上空けておき、ブラッキオ+ナンバーナインを揃えられたら勝ち確ですが、2面空けるのは結構難度が高いです。殴ってきたときに特攻しておくか、パワーが1000のクリーチャーを敢えて盤面に残しておき、チャブルやグレンニャー、トップギアを展開してきたときにDNA・スパークを打って相打ちするかしましょう。

対赤青バイクでブラッキオ立てて2点あるいは3点という詰め方だと、吸い込むを踏んで残りでクロックで負けみたいな場合が生じるので、1ターン待ってブラッキオの召喚酔いが消えてからブラッキオで5点いくか(1面空けていく必要あり)、2点からいって吸い込む踏んだら止まる、みたいな詰め方ができると確実ですね。


黒単デュエにゃん皇帝

ボアロ龍解までいけたら大体勝ちですが、ハンデスや盤面処理でそこまでうまくいかないのが現実です。ニルトとエウル=ブッカのマナ武装5を達成しるように意識しましょう。序盤に白のカードがあっても、埋めずに手札に抱えておきます。この対面は白カードは一切使わないので。マナ武装5の達成が最優先です。

皇帝やワルボロフ、デスシラズをラグマールやエウル=ブッカで除去したり、盤面にジョン・タッチャブルやニルトを置いておいたり、7マナや8マナにしておきサーチからのサソリスまで持っていけるようにしたり、プラスになるプレイを積み重ねる意識をしましょう。ジョン・タッチャブルはこの対面では学校男くらいしか処理手段が無く、場持ちが非常にいいです。

緑単サソリス

通常の緑単ミラーと大きく変わりません。ボアロ龍解やギョギョウロックをできるだけ早く目指すとか、相手のギョギョウを見てエウル=ブッカをキープするとかです。しかし、DNA・スパークが入っていることで通常のサソリスミラーと違う点があります。それはこちらの盾にDNA・スパークがある場合、相手のリーサルが絶対に通らないことです。サーチで山札を一周した際に盾の中身がわかるので、DNA・スパークが埋まっている場合は攻撃を通すプレイも視野に入れたいところですね。

また、DNA・スパークが埋まっている場合はこちらだけ盤面を7面埋めるプレイが肯定化されます。盤面を埋めたらヴェロキボアロスに龍解しやすい反面プレイの幅が劇的に狭まるため基本的にはNGな行動ですが、この場合は確実にターンが返ってくるのでヴェロキボアロスに龍解するための盤面30コストを目指してOKになります。


結局白入りの方がいいの?

結論としては、緑単でいいと思います。マナ武装を使う都合上光文明は不純物です。無いに越したことはありません。しかし、白入りのメリットとして、「プレイングが簡単になる」というのがあります。

あなたはバイク対面で盾がゼロの状態からからコントロールしきれますか?

盤面を埋めないように適切な判断が正確にできますか?

トリガーロージア相手に確実に詰め切れますか?

もし自信が無いようなら白入りを試す価値はあると思います。自分もサソリス使いとしては初心者で、構築の段階からプレイを考えられたから結果が出たのだと思います。


以上で白緑サソリス忘備録は終わりです。今期のサソリスは強すぎたのでナーフが来るかもしれませんが、遊んでいただけると嬉しいです。最後まで見ていただきありがとうございました。

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