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主人公補正OVA 12話前編


○○)う〜ん…

蓮加)どうしたの○○?

○○)なんだか、今日は朝から視線を感じるんだよね…。

蓮加)えぇ…怖いこと言わないでよ。

○○)誰かに見られてる気がする…。

一体誰なのか…?

美月)あ、飛鳥さ〜ん!

飛鳥)うげっ?!

正体が分かったぞ…。

美月)何してるんですか〜?

飛鳥)う、うるさいぞ山!


○○)飛鳥先輩、もしかして朝から感じた視線って…

飛鳥)うぅ…いいからこっちこい!!グイッ!

○○)あ、ちょっと?!

美月)飛鳥さ〜ん!待って〜!!

蓮加)○○〜!待って〜!!

どうなっちゃうのこれ?!


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飛鳥)ハァハァ…よし、ここなら…。

○○)もう、いきなり走らないでくださいよ…ハァハァ

飛鳥)ご、ごめん…。


飛鳥さんに腕を引っ張られやってきたのは図書室。

飛鳥さんの巣とも言える場所だろうか。

○○)それで、どうしたんですか?朝からずっと見てたみたいですけど。

飛鳥)その、なんだ、もうそろそろ私たち卒業だろ?

○○)そうですね、寂しくなります。

奈々未姉やさゆりん先輩、七瀬先輩、それから飛鳥先輩。

みんながみんないい人で優しくて…そんな先輩達を心から尊敬している。

飛鳥)だから、卒業する前に、その、○○と…

○○)僕と?

飛鳥)○○と思い出を作りたくて!!

先輩の小さな身体からは想像もできないような大きな声が出た。

○○)なんだそんなことですか笑

飛鳥)そんなことってなんだそんなことって!頑張ったんだぞ…

○○)いいですよ、僕も飛鳥先輩にお世話をなりましたし、思い出作りましょ?

飛鳥)うん!


いつまで経っても飛鳥先輩は子供っぽい笑


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○○)って、思い出作るって言ったのに、なんで別々の本読んでるだけなんですか?

飛鳥)いや、その、どうすればいいかわかんなくて…

○○)だからって本読むってないでしょ…しかも全然違うタイトル。

飛鳥)う、うるさい!

○○)はぁ…じゃあいいですよ、ここ。

僕は自分の足を叩く。

飛鳥)へ?

○○)僕の足の上、座りますか?

飛鳥)な、何を言ってるんだ!!そんなことできるわけ…

○○)もう、どっちなんですか?

飛鳥)ほ、本当にいいのか?

○○)はい、いいですよ。

蓮加もいないみたいだし、特別に。

飛鳥)じゃ、じゃあ…///

飛鳥先輩は僕の足の上に座った。

そして飛鳥先輩と目が合う。ん、目が合う?!

○○)あ、あの先輩?なんでこっち向いてるんです?

飛鳥)だって○○が座っていいって…


○○)普通は対面で座らないと思うんですけど…///

飛鳥)し、知るかそんなこと!///

この体勢、結構やばいのでは?


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飛鳥)次。

○○)はい。

まだ僕が読みきっていないうちに次のページをめくる。

結局、恥ずかしくなった飛鳥先輩は前を向いて、僕が飛鳥先輩を抱き抱えるように本を持つ体勢になった。

なんだかよくわからないが僕は椅子であり譜面台である。

飛鳥)次。

○○)先輩?もうちょっと遅く読めませんか?

飛鳥)○○が遅いだけ。ほら早く。

○○)はい…

この小説、結構気になってるやつなんだけどな〜…

そんなこんなで小説を読み終えた。

ちなみに僕は全く内容を理解できなかった。

飛鳥)結構良かったね?


○○)いや僕ほとんど読めてませんからね?!

To be continued……

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