拾ってくれませんか? 十話
○○の体育祭が前日に迫った今日。
眞衣はとある場所へ来ていた。
眞衣)はい、そちらでお願いします。
店員)かしこまりました。少々お待ちください。
眞衣)(ひさしぶりに来たな…前に買い替えたのいつだっけ?)
眞衣は○○のスマホを買いに携帯ショップへ来ていた。
眞衣)(本当は○○くんに選ばせてあげたいけど、家族ってわけではないから店員さんに疑われちゃうのよね…)
2人の個人情報を使うとなると、家族ではないことがバレてしまう。
そうなったらどうなってしまうかわからない。だから、眞衣がひとりで来たのだ。
眞衣)(まあ、いいサプライズにもなるかな!)
店員)お待たせしました。
眞衣)あ、はーい!
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○○)眞衣さんまだかな〜…
○○は家で眞衣を待っていた。
○○)せっかくご飯作ったのに、冷めちゃうよ〜…
○○は眞衣になにか恩返しをしたく、ご飯を作っていた。
眞衣)ただいま〜!ん、何この匂い…
○○)おかえり!こっち来て!
眞衣)○○くん?どうしたのそんなにワクワクして。
○○)いいから早く〜!
眞衣)待って待って引っ張らないで〜…
○○)じゃーん!!
眞衣)え、これどうしたの?
眞衣の眼前には、テーブル一面に広げられた美味しそうな料理たちがあった。
○○)僕が頑張って作ったんだ!
眞衣)これ、全部○○くんが?!
○○)うん!簡単なものしか作れなかったけど…えへへ
眞衣)○○くん…ギュ~!
○○)え、眞衣さん?!
眞衣)ありがとね…ナデナデ…
○○)こちらこそ、いつもありがとう!
眞衣は涙ぐみながら○○を抱きしめて頭を撫でていた。
○○)ほら、早くたべないと冷めちゃうよ?
眞衣)そうね、じゃあいただきます。モグモグ…
○○)…どう?
眞衣)…うん、すごく美味しい。
○○)ほんとに?!よかった〜!
眞衣)よく料理してたの?
○○)たまに、彩に作ってたんだ。
眞衣)そうなんだ、料理上手な男はモテるよ〜?
○○)えぇ、そんなことないよ〜…///
眞衣)ふふっ、あ、そうだ!これ、○○くんにプレゼント!
○○)え、なにこれ…え、スマホ?!
眞衣)これがあればいつでも○○くんに連絡できるでしょ?それに、友達と写真撮ったりとかしたいだろうから、
○○)いいの?高いでしょ?
眞衣)いいの。明日いっぱい写真撮ってきな?
○○)うん、ありがとう!
初期設定などをして、使える状態になった。
○○)これで大丈夫だよね?
眞衣)うん、これでちゃんと○○くんとスマホになったよ。
○○)そっか、よし…
眞衣)ん、なにしてるの?
○○)最初に撮る写真は、眞衣さんとがいいなって…///
眞衣)えぇ、友達と撮りなよ〜。
○○)眞衣さんとがいいの!ほら、こっちむいて〜?
パシャッ!📸
○○)えへへ、やった…
眞衣) 本当によかったの?
○○)うん!
眞衣)そっか…よ〜し!明日の○○くんのために、頑張ってお弁当作るからね!
○○)わ〜い!楽しみだなぁ〜!
眞衣)ふふっ。
○○は眞衣とのツーショットをロック画面に設定していた。
To be continued……
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