見出し画像

主人公補正OVA 13話後編


さくら)ふぅ〜、とりあえず大丈夫です!

○○)意外と仕事多いんだね。

さくら)そうなんです、大変なんですよ?


○○)今日は真夏先生もいないから尚更か。

さくら)はい。ちょっと休憩しましょ?

○○)うん。

さくら)どうぞ、お茶です。

○○)ありがとう!

2人で手当て用の椅子に腰掛ける。

さくら)はぁ〜、あやめんが羨ましいです…

○○)あやめが?

さくら)はい。だって○○さんがお兄ちゃんって、絶対嬉しいじゃないですか!

○○)そうかな…

さくら)だって、もし私が妹になれたら、○○先輩と毎日、、、…///

なんだかすごく頬が緩んでいる。

○○)じゃあ、妹になってみる?

さくら)え?!

○○)もちろん、今だけだよ?

さくら)いいんですか?!


○○)うん、さくらちゃんが思う妹になりきってみな?

前からさくらちゃんは妹キャラが似合うと思っていたし、何よりも落ち着いた子だからあやめより妹っぽいことをしてくれそうだ。

さくら)やった!それじゃあ、う〜ん…

○○)さくらちゃんがやりたいことやればいいよ笑

さくら)じゃあ、よいしょ…

○○)さくらちゃん?!

さくらちゃんは横になって、僕の足に頭を乗せる。

さくら)やってもらいたかったんです、膝枕!

なるほど、類は友を呼ぶ。

あやめがあんな感じならさくらちゃんもこうなるわけか…

○○)そ、そっか…え〜っと…

どうすればいいんだ僕は。

このままじっとしてればいいのか。

さくら)あの、頭撫でて欲しいな、お兄ちゃん?


○○)ぐっ…///

か、かわいい!!なんだこの可愛さは!

○○)ナデナデ…どう?

さくら)うふふ、なんだか落ち着きます…///

欲しい、妹になってほしい!!ずっと膝枕してあげたい…!!!

スタスタスタ…

ん?この足音…なんだか嫌な予感がする…

○○)さくらちゃん?もういいかな?

さくら)あ、ごめんなさい…///

膝枕をやめて元の姿勢に戻ると…

ガラガラガラ…🚪

蓮加)○○〜?

○○)は、はい!

蓮加)浮気、してないよね?

○○)も、問題ありません!

蓮加)そ。じゃあ私先に帰るからさ、浮気すんなよ?


○○)は、はいぃぃ!!

蓮加)さくらちゃんもじゃあね!

さくら)さ、さようなら!

嵐のように去っていった。

さくら)蓮加先輩って、怖いんですね…

○○)ま、まぁね…あはは…

日が経つごとに怖さが増しております…


-----


気を取り直して、元通り2人とも椅子に腰掛ける。

さくら)あ、そうだ。前にかっきーとなにしてたんですか?

○○)ん、前って?

さくら)ほらあの、保健室にかっきーを連れてきたあとです!

○○)あぁ、あの時?あの後は特に何もしてないよ?

さくら)ほんとですか?

○○)うん。

さくら)でも、かっきー言ってましたよ?「○○先輩にちゅ〜しちゃった…///」って。

○○)え?!

さくら)覚えてないんですか?

○○)あ〜、確かに寝てる時にほっぺに柔らかい感覚が来たような…

さくら)むぅ〜。

○○)どうしたの?

さくら)ずるいです。かっきーだけなんて!

○○)え?

さくら)私だって、○○先輩と、その…///

○○)えぇ?

さくら)き、き、キスしたいんです!!


○○)えぇぇ?!

さくら)だから、えっと…

あれ、そういえばさっきからチラチラ時計を見てる気がする。何かあるのだろうか…

さくら)先輩?そういえばお茶の味はどうですか?

○○)ん?全然美味しいよ?

さくら)そうですか…バレていないみたいで良かったです。

あれ、なんだか急に眠気が…

さくら)効いてきましたね笑

○○)さくら、ちゃん…?

さくら)ふふ、私はちゅ〜だけじゃ満足しませんよ?

意識を手放す寸前に見たさくらちゃんの表情は、喜びと狂気に満ちていた。




To be continued……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?