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拾ってくれませんか? 十七話後編


和)最後は…○○を照れさせる対決!!

眞衣)○○を照れさせたら勝ちってことね、余裕だわ!

○○)なんだか、嫌な予感がする…

一体、僕はどうなっちゃうんでしょうか…?

和)何を使ってもいいです!とにかく○○を照れさせたら勝ちです!


眞衣)おっけい…じゃあ私から!

和)あ、ずるいです〜!

○○)えっと、僕はどうすれば…

眞衣)いいから、じっとしてて…

すると眞衣さんは僕に近づいてくる。

○○)ま、眞衣さん?

眞衣)大丈夫…

○○)うぅっ!

キスをされるんだと思い目を瞑る。すると…

眞衣)ふぅ〜。

○○)んひゃあ?!

眞衣さんは僕の耳に息をかけた。

眞衣)やっぱり、耳弱いんだ笑、ふぅ〜。


○○)や、めて〜///

側から見たら異常な光景である。

眞衣)どうだ、これが同居人の力よ!

和)うぐぐぐ…負けないもん!!

そういうと和は○○に近づく。

○○)ど、どうしたの、和?

和)うぅぅ〜…


和は唇を尖らせたり引っ込めたりしている。

○○)な、和?

和)やっぱりできない〜〜!!!

恥ずかしくなった和は部屋に篭ってしまった。

○○)あ、和!!どうしたんだろう…

眞衣)きっと○○にキスしたかったんじゃない?

○○)え、ぼ、僕にキス?!

眞衣)中学生にキスはまだ早いよ笑

一方その頃、部屋に篭っている和は…

和)ダメだ…やっぱり、私じゃ眞衣さんには勝てないよ…。

コンコンコン🚪

眞衣)和ちゃん?入ってもいいかな?

和)はい…

ガチャッ!🚪

和)なんですか、私のこと笑いにきたんですか。

眞衣)そうじゃないよ笑、○○のこと、好きなんでしょ?

和)はい、昔からずっと好きでした…。

眞衣)私はね、○○のことは、息子だと思ってるの。だって、まだ中学生だよ?そんな子と私みたいなおばさんが付き合うなんておかしな話でしょ?だから、和ちゃんは諦める必要はないよ。


和)…なんで、そんなに優しくするんですか?私、眞衣さんに酷いこと言ったのに。

眞衣)長いこと生きてるとね、誰かに嫌われることに慣れてきちゃうのよ。会社でも、私のことをあからさまに避けてる人とかいるし。大人になってそんなことしてたらそれはいけないことだけど、和ちゃんはまだ中学生でしょ?それに、好きな子が知らないおばさんと一緒に住んでたら、そりゃあ怒りもするよ笑

和)……。

眞衣)でもね、これだけはわかってほしいの。彼には今、ここしか居場所がないの。今でも時々、寝てる時にすごく苦しそうにするの。多分、悪い夢を見てるんだと思う。和ちゃんだって、いきなり自分の家族が亡くなっちゃったら、嫌でしょ?

和)想像もできないです…


眞衣)○○を1人にしたくない。○○は、私の大事な家族だから。だから、○○と一緒に住むこと、許してくれる?

和)分かりました、許します…。でも!時々、私も会いに来ますからね!その時は○○とイチャイチャさせてください!

眞衣)いいよ笑、ありがとね、和ちゃん。

和)えへへ、どういたしまして!

眞衣)ほら、○○が待ってるから、出よっか?

和)はい!

ガチャッ!🚪

○○)あ、和!

和)○○…

○○)もう大丈夫?

和)うん、ありがと。

○○)いいえ。これからも、仲良くしようね?

和)うん!!

眞衣)ふふっ、子供っていいわねぇ〜。

眞衣と和は、無事に仲直りできましたとさ。

そしてその日から、和は週に一回くらい遊びに来るようになった。これにて一件落着!!


To be continued……

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