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主人公補正OVA 10話後編


翌日、僕は人生で初めてニューヨークの街にやってきた。


○○)うわぁ…凄い…

眞衣)昼はまだいいんだけどさ、夜は眩しくて眩しくて…

○○)は、はぁ…

眞衣)ほら、はぐれないように手繋ご?

○○)はい。ギュッ!

眞衣)ふふっ、それじゃあ行こ〜!

ニューヨークの街は何もかもがビッグサイズだしとにかく広い。

眞衣さんがいなきゃ確実に迷子になっていただろう。

眞衣)さっきからそんな不安そうな表情しないの笑


○○)いや、なんか怖くて…

日本と全然違う環境に、少しだけ恐怖を覚える。

○○)眞衣さんは、どうやって慣れたんですか?

眞衣)旦那が先にこっちで働いててね、英語とかそこら辺も全部旦那に教えてもらったの。

○○)そうなんですか…あれ、今旦那さんは?

眞衣)あ〜、今は多分イタリアかな?

○○)イ、イタリア?!

眞衣)うん、出張ばっかりで全然会ってないのよ〜笑

○○)住んでる世界が違う…

眞衣)本当に、立派になりすぎだって話しよ笑

○○)いや、眞衣さんもめちゃくちゃ凄いですよ、海外で社長だなんて。

眞衣)私も最初はただのOLだったんだけどね笑、元気な後輩くんに後押しされて起業しちゃった笑

○○)いや、そんな軽いノリで起業なんてしないですよ…

眞衣)旦那が背中押してくれたからかな?笑、はいコーヒー。

○○)ありがとうございます、ってでか…

ベンチに座り、眞衣さんからもらったどでかコーヒーを飲みながら街を眺める。

やっぱり、少し怖いなぁ…

眞衣)よし、決めた!やっぱりお家デートにしよっか!

○○)え?

眞衣)ほら、そうと決まったらレッツゴー!


○○)あ、ちょっと!(眞衣さん、僕が怖いなんて言ってたから気を遣ってくれたのかな)

眞衣のさりげない気遣いに気持ちが暖かくなる○○だった。


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眞衣)どうぞ〜!

○○)お邪魔します。

眞衣)ふふ、やっとイチャイチャできるね!ギュ~!

○○)もう、まだ玄関ですよここ?

眞衣)あ、そういえば怪我はもう大丈夫?

○○)はい、おかげさまで。

眞衣)そう、よかった…。

○○)眞衣さん、本当にありがとうございました。僕、いっつも眞衣さんに助けられてばっかりで…

眞衣)誰かを助けるのに理由なんていらないでしょ?それに自分の甥なら尚更、ね?

○○)眞衣さん…

眞衣)○○くんだってそうでしょ?蓮加ちゃんを、祐希ちゃんを、彰くんを助けてあげたじゃない。

○○)ありがとうございます…グスッ

○○は眞衣の腕の中で泣いた。

眞衣)私の前では強がらなくていいのよ〜…



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○○)ありがとうございました。

眞衣)は〜い!

気づけば夜になっていた。

眞衣)明日空港まで送ってってあげるから、今日は早く寝な?

○○)はい。

よかった、今日は襲われないみたいだ。

眞衣)私はちょっとお酒飲んでから寝るから、おやすみ〜!


○○)おやすみなさい。

ベッドに入って目を閉じる。





○○)んん…なかなか寝れないなぁ…

10分ほど経っても、あまり寝れない。

ガチャッ!🚪

○○)(眞衣さんが来た!)

眞衣)んん…あなた〜…

○○)(え、旦那さん?)

眞衣)やっと会えたんだから、久しぶりにどう?ギュッ!

○○)え、僕?!

眞衣)ふふっ、あなた〜💕


○○)結局こうなるのね〜〜!!!

NYの夜は、長い!


To be continued……

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