主人公補正　46話前編

2022年12月22日 16:13

僕はまず、あの2人を呼び出した。

??)入るよ〜？

○○)どうぞ〜。

??)ほら、早く行くよ？梅。

美波)う、うん…

○○)ごめんね、急に呼び出しちゃって。

美月)ううん！大丈夫だよ！

○○)今日呼び出したのはね、告白の件で…

美月)知ってるよ。いや〜まさか2人をとるなんて、○○くんも贅沢だよね〜笑

○○)…ごめん、2人とは付き合えない。

美波)……。

○○)僕は、好きな人がいるんだ。

美月)???、でしょ？

○○)え、なんで…

美月)そりゃ分かるよ。あの子と話してる時の○○くん、すごくいい笑顔してるし。

○○)そ、そうなんだ…

美月)ほら、梅も何か言いなって。

美波)その、頑張ってね。???のこと、幸せにしてあげて？

梅澤さんは涙を流しながら、笑顔でそう言った。

○○)うん、ありがとう、梅澤さん。

美月)じゃあ私たちはそろそろ行くね！じゃあね〜！

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…🚪

美月)よく頑張ったよ、梅。

美波)うぅぅ…ｸﾞｽｯ

美月)泣かないでよ。私だって、泣いちゃうじゃん…ｸﾞｽｯ

－－－－－

??)入るよ？

○○)うん。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…🚪

次に呼び出したのは、僕が好き、だった2人。

桃子)○○ちゃん…

祐希)2人呼び出したってことは…

○○)…うん、2人とは、付き合えない。

祐希)そっか、そうだよね…

○○)ごめん。実は、好きな人がいて。

桃子)???のこと？

○○)うん、やっぱり分かってたか。

桃子)???と話してる時、昔の○○ちゃんと一緒だったから…

○○)そっか…でも、2人のことは本当に

祐希)それ以上は言わないで！分かってるから…

○○)ごめん…

……。

静寂が訪れる。その静寂を破ったのは桃子だった。

桃子)あーあ、あの時素直に言えばよかったなぁ。

○○)え？

桃子)○○ちゃんが引っ越す時、本当は告白しようと思ってたの。でも、そんなことしたら○○ちゃん引っ越しを嫌がるかなって思ったから、私頑張って我慢したんだよ？

○○)桃子…ありがとね。

祐希)私も、あんな奴の言うことなんて聞かなきゃよかった！

○○)祐希…

祐希)あいつの言うこと聞いてなかったら、○○くんもこんなことにならなかったし、私も付き合えたのに…

○○)ごめんね、僕のせいで。

祐希)ううん、いいの！幸せにしてあげてね、???のこと。

○○)うん。

桃子) もし???んこっ泣かせたや、桃子許さんでね！(もし???のこと泣かせたら、桃子許さないからね！)

○○)ふふ、約束すっど！(約束するよ！)

祐希)じゃあね、○○くん！

桃子)ほんならね〜！(それじゃあね〜！)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…🚪

祐希)ほんと、あんな奴の言うことなんか聞かなきゃよかったよ…ｸﾞｽｯ

桃子)初恋って、なんで実らないんだろう…ｸﾞｽｯ

－－－－－

??)○○くん、入るよ？

○○)どうぞ。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…🚪

史緒里)怪我、大丈夫？

○○)うん、大丈夫だよ、史緒里。

史緒里)そっか、よかった…。

○○)今日は、告白の件で呼び出したんだけど、

史緒里)うん…

○○)…史緒里とは、付き合えない。

史緒里)…うん、そうだよね。

○○)でもね、初めて乃木高に来た時、史緒里に一目惚れしたんだ。

史緒里)え、そうなの？

○○)うん、綺麗だなぁって思って。でも、今は別の人が好きなんだ。

史緒里)蓮加、でしょ？

○○)みんな、分かってるんだね。

史緒里)まぁ、呼び出してたからね。…実はね、私も、一目惚れしたの、○○くんに。

○○)え？

史緒里)初めて○○くんが教室に入ってきたとき、かっこいいなぁって。助けに来てくれた時も、本当にかっこよかった…

○○)そっか…ごめんね。

史緒里)ううん、いいの。○○くんが幸せなら、私も幸せだから。だから、蓮加のこと、よろしくね？

○○)うん、ありがとう、史緒里。

史緒里)じゃあね。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…🚪

史緒里)…聞こえてたでしょ、蓮加。

蓮加)あっ…う、うん。

史緒里)ほら、せっかくのヒロインさんがそんな顔しないの！行ってきな？

蓮加)史緒里…ありがとう。

蓮加は病室へ入っていった。

史緒里)…これで、よかったんだよね。○○くん…うぅぅ…

－－－－－

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…🚪

○○)岩本さん…

蓮加)……。

岩本さんは下を向きながら、こちらへ歩いてくる。

○○)岩本さん、話があるんだ。

蓮加)うん…。

○○)僕は、岩本さんのことが好きです。付き合ってください。

蓮加)ほ、本当に私でいいの？祐希とか史緒里とか、みんな○○のこと好きなんだよ？

○○)僕は、岩本さんのことが好きなんだ。

蓮加)そんな、私あんなひどいことしたのに…私なんて…

○○)岩本さん。ｷﾞｭｯ!

○○は蓮加の手を握った。

○○)そんなこと言わないで？僕は、岩本さん、いや、蓮加のことが好きなの。僕の、彼女になってくれませんか？

蓮加)○○くん…お願いします。

○○)ふふっ、蓮加、大好き。ｷﾞｭｯ!

○○は握っていた手を解いて、ハグをした。

蓮加)あ"り"がど〜泣