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海上牧雲記〜Part8

第31話

未平斎
笙殿下のお目付役をさせられている虞心忌将軍
徳とは予め落ち合う約束があったのだろうか
やって来る世子に最高警戒モード

暁晨の歩き方は非常にゆったり

キチッと美しい礼✨✨✨
見惚れちゃう💕💕💕

"私に用だとか。いったい何のご用でしょう?"
虞将軍は幼い頃から穆如家の恩を受けている純粋派。
鄴王の世子な徳は"油断ならんやつ"と見做している。
マアそう警戒せずに。

どうやってその警戒心を解いて客桟まで連れて行こうか
愚直で無骨な虞心忌将軍にはもったいない
徳の美しいカット
徳の纏う雰囲気、表情は相手によりカメレオンのように変わる

墨先生の前では野心と自信満々の態度&歳相応の高校生のような様子
合戈殿下の前では猫を被った慇懃な態度
(腹の中では馬鹿にしている)
笙殿下の前では志を同じくする
友の顔
パパの前では不安に怯え切なさが伴う

そして対虞心忌用の徳は

坂の上にいつも虞心忌が立つためいつも上目遣いというこのレアな徳が拝める💕💕💕

上目遣いのまま
"お喋りしたかっただけなんだ"

九州客桟のランチメニューは徳が一新した
バイキング食べ放題とか
かにすきとか
やってそう
私もお相伴したいわー

徳世子とお喋りーーー

"dangerous"な…←本当に英字字幕ではこうなっていた
いったいたった数ヶ月の間に
天啓でこの宛州商会の会長はどんな評判をされているのか

去りかけた虞心忌に
"天下に関する話題だったんだけどなあ"
と匂わせる
虞心忌にとって聞き捨てならない話題だ
穆如は天下の見張り番
今の太平を乱すようなことは例え話題だけでも見過ごせない

徳も蘭鈺児も笙殿下もいつも徒歩だが
未平斎は近くなんだろうか?

客桟の門。これ昨日『風起隴西』でも魏の天水の場面で出てきた。

客桟の廊下。徳のたっぷりした袖が好き。
中に何枚も着物を着てるのもうれしい
中国の古装ものといっても、筒袖のものが多い(徳の着物も筒袖のものがある)から。廊下の突き当たり、斜め方向にあるのが客桟のスイート"乾の間"。パパに取られてしまったので徳はこの手前にある渡り廊下を渡った先にある部屋にいる(パパの部屋の向かいにあたる)。

そちらを見てほしくて無言で虞心忌を促す徳。
首筋❤️❤️❤️

どうです?

背中しか見えないけれど、この背の高い人物は第1皇子、寒殿下。
勿論寒殿下にとっても目の前のお方は伯父。

寒殿下💕💕💕演じるはだいすきな李子峰

寒殿下は殆どをこの天啓のみやこではなく、穆如鉄騎と共に辺境瀚州にいるため、虞心忌にとっては皇子の中で最も親しい間柄。
今まで都のことに無頓着だった殿下がなぜこんなdangerousな親子のところを訪ねているのか?

さあーーー?ご自分でお聞きになっては?

第32話

それから数日後ーーー

蘭鈺児がスペシャルブレンド紅袖香🍶🍶🍶を持って廊下をやってくる
この一番西端の部屋が徳の居室で

このように端にいつも座っている


そっぽを向いてブスッと仏頂面なのは
この間ガチ告白をされて
動揺し
どんな顔をしたらいいか分からないからだ

どうです、この初心なさま!!
俯く度に冠のサファイアがきらきら光る
まるで徳の揺らぐ心のように。

そんな様子を窺いながら楽しんでいる蘭鈺児
やー楽しいでしょうね、ここまで分かりやすい様子を見ているのは。

目も合わせられないで言葉も最小限
意識しまくりのこのブルブル震えている
"恋愛初心者"

持ってきたのは出来上がりをチェックしてもらうためだ
急いで大量の酒を宛州商会が調達し皇宮へ納めることになったのは
以前欒パパが提案した"皇室家族団欒パーティー"が開かれるためだ
単なるパーティーでなく
笙殿下皇太子就任祝プラス婚約披露パーティーでもある

懐かしさに笙殿下の名を口に乗せた蘭鈺児

すると
(やった🌟🌟🌟)
助かったとばかり

やっぱりだ
忘れられないんだろう?
ずっと長い間想いを温めていた相手だもの
恋心がまた再燃する心地だろう
この間私のことを愛してるとか守りたいとか言っていたけど
何かの間違いだと分かったはずだ
私なんかを好きだなんて
そんなはずないーーー

俯いている徳は未平斎で見せていた
自信に満ち卒のない貴公子ぶりで優雅に笑っていた姿とは全くちがう
愛おしさが溢れてくる
笙殿下も孤独でお気の毒だったが
あからさまにあれほどの仕打ちを精神的に受けたことはない
笙殿下は生まれてこのかたずっと疎遠で父帝とは離れ暮らしだったが
徳の場合はずっと傍らで虐げられ続けてきたのだ
健気なさまがあまりに不憫でたまらなくなる

笙殿下は皇太子になられ、すてきなお嬢さんと婚約までされるんだ
私なんかを選び出てきて
後悔してるだろ?
本当ならお前を娶り未来の皇帝の妻になれたかも

ずっとお世話をしてきたのでどうしておいでなのか懐かしくなっただけです

目の前の貴方
女誑しと自分で言ってる姿とは裏腹に
本当の愛を知らなくて戸惑っているーーー

私は笙殿下を愛していると思っていました
しかし貴方と共にいて
分かったの
本当の愛とはどんなものかが分かったのです
やはり貴方です
私の愛しているのは若様だけ
分かった今はもう迷いません

"貴方がホンキで好きなの"ーーー

さあ困った
まだ徳のことを愛してるってよ⁈

別にムリに退けなくたってよくない?
キモチをゲットしたらポイだなんて
ポイしてもポイしても諦めずにアタックしてくる場合とか今までなかったの?

それはさて置き
酒が(珪璃谷から)届いたということはーーー

徳が"Yahoo"
と言うと
墨先生が現れる
"亜父"(yafu)と呼んだからだ

徳の造った酒に秘術を仕込めという欒パパのお達し
できる?

できるんだ⁉︎
秘術がブレンドされたお酒は何のために?
誰に飲ませたいわけ?

お酒は笙殿下にーーー
皇帝のご意志はともかく
魅族とのハーフである殿下を皇太子にだなんてとんでもないと考えてるギャラリーが多いのだ

そんなの困る?だって笙殿下が死んじゃったら、珠の中の美女もろとも
墨先生の"栄誉の戦い"とやらいう野望も夢と消える

笙殿下を殺したい欒パパと殺されては困る墨先生
二人のパパに挟まれて
さあどうすればいいーーー
徳の腹は決まっている

徳が決めたハラは笙殿下を守る方法
つまりパパに逆らったのだーーー

更にパーティーへ日が押し迫ったある日

紅袖香が大量に馬車に積まれてゆく

寒殿下が今日も来ている。パーティーの最終打ち合わせにみえたのだ。
お互いに徳も礼をする。
二人は従兄弟❤️❤️❤️

寒殿下。長子でノーブルで優しくてストイックでロマンチスト、背は高いし李子峰だしで最高なのに、いざというとき怯んでしまう
胆力に欠ける
そのせいで恋も帝位も逃した

誰もが物思いに耽る月夜ーーー

パパの部屋のバルコニースペースで月見をしている徳とパパ
季節は冬になろうとしている
熱燗とかあるのかしら🍶🍶🍶

準備は万端。仕込ませた酒の効力も試した。

笙殿下が飲んだらさいご
魔物が如くに暴れ狂い
騒動を収めるには殺すしかない
そんな恐ろしいことを
自らの手は汚さずに
今まで帝位争いとは関係がなかった寒殿下まで抱き込んだ
さすがです

お膳立てだけさせておいて
当日は会場に来るなと釘を刺すパパ
その真意は?

ーーーもしかして、私の身を案じて下さるのですか?
恐る恐る確かめる徳
数えきれないほど糠喜びをしてきて
懲りていても
つい期待してしまう
つい求めてしまう
パパの中に"息子への愛情"を

パパは笑う
何を言うかと思えば
"子の身を心配しない親がどこにいる?"

徳はその言葉に感激する
感激するがつい
本当に?
そう考えてしまう
目の前の父の腹の中が見えたことはない
父を理解できた
父を超えた
そう思う瞬間はあっても
それは幻のように不確かなものですぐに消える
親子でありたいのにーーー

徳はコートを脱ぎ
パパに被せる
親に尽くす孝行息子でしょう、私は?

息子の真心は温かい
徳は嬉しそうに"月見をしよう"とーーー
月見をしよう
まるで本当の親子のように

親子だとも
お前が産まれたとき
幼かったとき
どんなに可愛かったか
覚えているか?

覚えていません
父上に可愛がっていただいた記憶がないのです
何年も何年もーーー
その笑顔すらも
私を欺き嘲笑うだけの紛い物かと思ってしまう
本当に?
本当にーーー?



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