見出し画像

それは、2005。はじめのはじめ。

河北省張家口市龐家堡村出身の張暁晨(ジャン・シャオチェン)。
1983年9月30日生まれ。
"暁""晨"の字はどちらも"夜明け"を意味する。
勿論、夜明けに産声を上げたからで、きっと元気な声だったに違いない。
"幼い頃はとても外向的"だったという。
その外向的な性格は様々な要因により徐々になりを潜めてしまったらしい。

恐らく叔父と叔母だと思われる写真
この場所で母親とロバをさばくのを見ていたという

彼の故郷、張家口龐家堡の目抜き通り。幼い頃彼はここで母親と外食をしたり買い物をしたりしていたという。
一家は程なく引っ越したが、暁晨は幼い頃の日々をよく覚えている。

叔父の家。叔父はここで遊戯施設を営んでいたという。壁の字も叔父が書いたもの。
今は他人の家になっているが、この時(清明節)頼んで中に入れてもらったらしい。
そこには、幼い頃彼が悪戯をした数々の痕跡が、家具や壁に残っていたとか。

同じ河北省にある石家庄鉄道学院の経済管理系(科)に通いながら
比較的近い北京に早々にしてモデルの仕事をするため出向いていた。地下鉄で同級生といたところを(2005年に出演したオーディション番組でこのように言っているが2013年のインタビューではバスの中だと言っている)《VOGUE》誌の編集長ーーー彼は当時のファッション業界の重鎮だったーーーにスカウトされたのだという。

何とその編集長は、暁晨の親戚と同じマンションに住んでおり、暁晨は毎日のようにそこに遊びに寄っていた。
編集長は暁晨に名刺を渡し、もし一緒に仕事がしたいと思ったら連絡してほしい、幾つか写真を撮ることができるよーーーそう言って。

出会いは人の運命を変えるーーー

また、得意なものとして英語を挙げているが西洋的なもの、華やかなものに対する憧れが、この世代には共通している。2000年代が、日本の80年代のようなものなのだ。

英語はまず、内向的だった青年に最初の自己変革のきっかけを与えた。
英語でなら、話したくなり、コミュニケーションをより多くの人ととりたいという気持ちにさせられた。

大学正門

暁晨の大学での履修歴。
英語と簿記とコンピュータの操作に精通し、国際経済貿易の知識にも長け、将来は貿易関係の職を夢見ていた。

まず暁晨は大学内でちょっと有名なハンサムになった。マア彼女がいない時期の方が少なかったというくらいだから、モテてモテて仕方なかったろうと思う。

『時尚先生』

『时尚Esquire』これらは南アフリカで撮影された。

『Men’s Health』"黒白無間""午後影象"と称されたこのシリーズは、街中に張り出されると剥がして持ち去られたという。

驚くことにいっぱしの大手ファッション雑誌だ。
学業の片手間のバイトとはいえ、当時河北の下宿先から北京までは鉄道で8時間を要したという。

これが現在目にすることのできる、張暁晨の最も古い仕事写真だ。
画像の精彩度、服のスタイリングの酷さなどはまだまだ発展途上だった当時の中国の様子が伺える微笑ましさ。

当たり前だが、若い!
そして、当時は今ほど"女と見紛う美しい貴公子"系が持て囃されてはいなかったとしても、独特の印象を与える顔立ちだ。
さぞもてたろうと思うが、その通りで
"ドラマなんかじゃしょっ中携帯電話で(当時はガラケー)やりとりする描写があるけど、ぼくは頻繁には連絡を取らない。わざと取らないんだ。本を読んだり、映画を見たりして一人の時間は過ごす。
だからこそ、電話した時相手に与えるインパクトが増大するだろ?"
などと当時言っている。
およそ彼女に不足している男の言うことではない。
つまり、女の子には不自由していなかったということだ。この"焦らしテクニック"は今も使っていて、遠い異国に住む私もしばしば『やられる』。

暁晨は学内でますます名を売り、全国の大学生で作られた芸術集団のサマーキャンプなどにも参加。
そして、秋に中央電視台が主催するモデル全国大会に河北地区からエントリー、第4位で全国大会決勝戦の出場権を獲得。

応募したときの写真。張暁晨21歳、ついにそのマスクは全国区に!

なお、この二年後に暁晨は芸能活動の傍ら卒論を提出し、ちゃんと卒業した。
その年の"本年度大学生神話人物"にノミネートされてもいる。

しかし、"ただの学生だった青年がスカウトされモデルに"
自称内向的、そのじつ超超ポジティブ思考張暁晨の経歴は、それだけでは終わらなかった。
終わらせなかった、それが張暁晨
はてさて、この張暁晨青年が、次に挑戦したこととは⁉︎
次の記事へどうぞーーー
ただし、張暁晨青年のチャレンジはこれから9つ、記事を読み進めなければ完成しません、いえ、厳密には今現在すら未完成のまま進み続けているのかもしれません…

最近影


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?