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海上牧雲記〜Part20

第66話 皇帝暗殺

穆如は、瀚州人同盟軍に大敗。

穆如大将軍は太子笙殿下を殺すべし、という大臣たちの声の大きさと、兄弟である親王たちの謀叛の報に驚いたぴーしゃの呼び出しに応じるため
単身徒歩で天啓へ向かっており、まだ大敗の報を知らない。

そしてある日の九州客桟
廊下を走る秦升
角を曲がりききいっ!
ブレーキをかけつつスライディングで畏まる

何だ何だ騒々しい

オーナー、

大変です

ソノアノ
客室が血塗れのスプラッタでブラッディーなSashimiが
もとい
切り身が
間違えた
殺人、いえ殺鮫じけんです

いかがいたしましょうか
110番すべきでしょうか
それとも隠蔽でしょうか

あのクソ女め…
あの部屋の調度と建具にどれだけ拘り金をかけたと思ってんだ
この間はヤバかったな…下手をすればこの私が刺身になるとこだった
やはり引き締めは貞操にも必要だ
今後は蘭鈺儿一筋だ

"牧雲合戈に請求書を送っとけ"
"諾"

さすが世子さま
その落ち着きはらいよう
真似できませぬ

ハイハイの頃からあのクソ親父に鍛えられた
感情を露わにするなと
それが悲しい功を奏しているだけだ
ともあれ
あたふたするとロクなことにならん

ということでこれを座右の銘にどうだ?
素晴らしい
さすが牧雲徳
徳は自ら馬を駆り
従兄寒江に逢いにゆく

都の郊外の森
"ずっと捜していた"
でなく
"ずっと捜してた"
という訳がここだけ違和感

捜し回るまえに二人は同じ屋根の下でしばらくいた(徳が経営するホテルの地下牢に放り込んでいた)わけで
その間
いったい二人に会話はどれほどあったのか不明だが
寒江はいつも誰に対してもこの態度なため親密度も測りにくい
ただ徳はーーー

本編では加工してありかなりな暗い曇天
しかし徳は寒江に会うために
今まで一度も着たことのない
しかもこれっきりのおめかしをしてきたのだった
すてきなコート!❤️❤️❤️
下に着ている着物の柄は宛州牧雲氏の家紋である。

パパのガウンには宛州牧雲氏の絡まる蛇のモチーフが襟、袖、ベルトに用いられている
お馴染みの徳の白ファーコートも家紋の総柄。
速沁に届けられた武器にも宛州牧雲氏の家紋が。贈り主がバレバレ。

悪戯っぽく従兄を見つめ
"働け"と言う笑
今や寒江を皆して血眼になって探しているのだ

男どもに探されるなんてゾッとするな
という寒江
そして自分を従弟が利用するつもりなのも知っている
そんなア
徳だって同じように独りぼっちだったのよ
仲間に入れてあげてっ

兄弟間でも従兄弟同盟でも仲間外れ

今度は拘束はしない
自由に泳いで構わない
ただお願いがあるんだ

陛下がお困りでね
息子を殺し兄弟たちを止め民を守るべきか
愛する女の産んだ大切な息子を守るべきか

どうすればいいと思う?
この作品のテーマは"父と息子"
それと"かけがえのない愛する女をゲットしその愛を貫くには?"
なんだけど

知るか

寒江の大切なもの
蘇語凝←大切な親友、笙殿下の許嫁
笙殿下←陛下に殺されるかも(陛下は殺したくない)
民←守るのが当たり前
穆如家←ぶっ潰そうと皆が躍起になっている実家
つまり
寒江にとって敵はいない
全てが守りたいもの

お前、俺を唆そうってんだろ
回りくどい状況と言いかたを使って
笙を殺させないために陛下を殺させよう、てのが魂胆だ

お見通し

自分の手は汚さねえで人をこき使って操ろうとしやがる
面倒くせえ

そうだけど違うのよ
せっかくなんだからもうちょっと話を聞いてあげて頂戴ー!

なら笙殿下を助ける?←そのためにはどのみち陛下を殺さないと無理

うるせえ!


とりつく島もなし
悲しい

髪を後ろに跳ね上げるのは意図通りにことが運ばなかったときの徳の(暁晨の)くせ

ちぇっ
せっかくおめかしして来たのに…
とはいえ
浦島太郎状態の寒江に笙殿下の置かれた状況は伝えることができた

"穆如陣法"ーーー
徳が見た寒江が残したこれは
結局本編では使われなかった
今後の展開(第二季以降)で出てくるのだろう

しかし
寒江はそのまま真っすぐ笙殿下の元へ行った

何ようズルいわ…

瀚州の穆如軍は大敗
瀚州人は天啓を目指すという
各親王たちは出兵準備中
大臣たちが唆している
まもなく薛大人らがぴーしゃを殺してしまうかも
徳は自分が動く前にパパに手紙を出した
この一筆箋にも家紋が。
美しい徳の手蹟 ✨✨✨

密書なためマイクロチップ並に小さく畳んでたまとよに渡す。
まさにこんな作業を撮影するなら張暁晨が適任❤️❤️❤️

"穆如一掃"ーーー
この現状を変えるには
絶対戦力を持つ"厄介な"穆如には滅んでもらわねばならないのだ
しかし
徳には半分穆如の血が入っている
徳にとってまた大切なルーツであるママン
徳にはママンはどんな存在なのだろうかーーー

ママンの味"クルミのクッキー"
もちろん愛がたっぷり入っている
二人の間に愛はあるのか
それともないのか

しかし宛州にいるからこそ味わえる
天啓へなどもういらっしゃらないで
貴方はここに骨を埋めて
私のそばで
家族一緒にーーー

そこへ間が悪く木原さんが喜びのあまり
駆け込んできた

仕方ない
ずっとずっとパパと一緒にこの日のために粉骨砕身してきたのだもの
木原さんのゆめは欒パパが玉座に座り
宛州のように豊かなよい場所でみんなが幸せに暮らせる世になること

木原さんを演じているのは、孫正霖さん。
羅云熙の《月上重火》にも出演している。

ママンは徳のことを普通に"徳儿"と呼んでいるようだ
だがしかし挙兵話はママンの前では今まで絶対に内緒だった

パパは木原さんにカミングアウトしてもよいと言った
家族なのに20年以上
ママンを欺いていたことを

ママンの努力
自分の意思ではなく穆如の者の務めとしてパパに嫁いだ(ママンは穆如大将軍の妹。大将軍は皇帝である牧雲勤の妹を娶り、ママンは監視の役目を帯びながら牧雲欒に嫁いだ)
できるならパパを愛し
パパをこの地に自分ごと繋ぎ止めておきたい

クルミの菓子には
たしかにママンの愛はこもっていたがーーー

皿ごと放り投げるパパ
もう心にもないことを喋らなくてもよくなった
クルミのお菓子よりやはり玉座を選ぶ
ママンの覚悟と努力は無に帰した

"私たちを敵に回すのね"
"どの私たちのことだ"
牧雲に嫁ぎ牧雲の者となったのではないのか?

私は穆如の者
骨の髄まで
穆如の家訓を守りこの瑞朝を支える
人生を捧げてーーー

そこなのだ
現皇帝がその瑞朝を滅ぼしてしまう前に
このワシが救おう、と
こういう場合なら?
ワシが皇帝になった方がこの瑞朝が栄えるとしたら?

ママンは欒パパの私兵によって拘束
20年の夫婦の営みは何だったのか
徳は覚悟のうえなのだろうか?

雨が降る廃墟と化した観星閣
天牢から拉致された苓鶴清は怪しすぎる二人に怯えまくり
そら怖いよ

だ…誰?

宛州商会の会長にして九州客桟のオーナーであり
鄴王の次子にして世子である牧雲徳です
この自己紹介はもう何回めだろうか

ま…、牧雲?鄴王?
最悪だ!!

先だっては父がたいへんご迷惑を
あれは仕返しで仕方がなかったんです
父は執念深く陰湿で酷いのです
私が代わりにお詫びします。
でも私はそんな父を反面教師にしておりまして快い取引をモットーに営業しております

きっと損はさせませんので
先に私に協力していただきたいのです
ということで
もう一度あのファミリーパーティーのときのカッコイイアレをお願い致したく

カッコよかった"寰化の秘術"

ムリ!牧雲勤、牧雲笙、牧雲欒、牧雲徳、
もう牧雲はコリゴリ!!
私は星さえ見られたらいいのだ
プラネタリウムを作ってくれるなら考えないでもないが
牧雲には関わらないと決めたのだ!

きのどくに…この素早さ!!
伊達に刺客、隠密、暗殺者、スナイパー、サイコ太監、陰陽師などやっていたわけではない
そんなことやってる間に身のこなしがプロ級になっただけなのだ
それにしても

自分に酔ってる間はイケイケな墨先生

あのとき今生の別れみたいなせりふを言ってたのは何だったのか
解せないのだった

哀れ鶴清は墨先生の操り人形に
これで寒江は殺人兵器に。

ぴーしゃを寒江が殺したことにし
穆如を奸軍として滅ぼす計画

墨先生は今一度当初の目的を口にするが
残念ながらそれはもう変わってしまった
先生の大願成就は成就しない
徳は分かっている

ぴーしゃはーーー
"操られ寒江"が活躍する前にお亡くなりに

何と下手人はまさかのーーー

阿善さん。
唖然とさせる役目だからこの名になったのだろうか…なわけないだろう

お嬢様命、の阿善を演じたのは、梁月軍さん。
ビックリするのは、その経歴だ。

北京人民芸術劇院に席を置きながら、20年以上にわたって、大学やNHKの中国語講座で講師を務めていらっしゃる。

ということは、中学から社会人になるまでずっと日本在住だったぴーしゃ役の盧芳生と、ネイティブ並に日本語でやりとりできることになる(陛下は千葉大学。日本にいた時期が重なっている)
おもしろすぎる!

『花と将軍』では祈王の女中頭だった
側近ズ❤️呉公公王鋼さん、秦公公馬暁軍さんと、なぜか九州客桟で笑

さて
お亡くなりになってしまわれた後が無茶苦茶だった
なぜならーーー

GO戈の禍

何とどさくさに紛れて椅子取りゲームを開催することなく玉座を掠め取ったのはかの合戈殿下!!
一生反省し謙虚に生きるつもりだったが
鮫族に玉座を約束し、薛大人に担ぎ上げられ、ナンコママが投獄されたと知りブチギレ!!

またもや間が悪かった寒殿下(のちに笙殿下が座を譲る)

穆如槊を国境まで迎えにゆき、説得するも無駄足に終わった陸殿下(また泣く…)

かつてナンコ・クーデターの折南枯一族を皆殺しにした報復に
寒江が先帝を殺害したという濡れ衣を着せて
穆如一族の女子どもは斬首
男は流罪ということに

客桟のいつもの場所で感慨深げに呟く徳
そもそも、外ならぬ徳が仕組んだことなのだが
仕組んだとおり、穆如は再起不能なほど迫害されることになったのだが

まさか二年前の口から出任せのあの誓いを
守らなければならないことになろうとはーーー

あのときよりも更に殿下は質(たち)が悪く
残虐さも傲慢さも尊大さもパワーアップ
まさに最悪の暗君が誕生した

徳にとっての穆如とはどんな存在なのだろう?

この瑞朝きっての二つの名門の血を受け継いでいる
秘術においても非凡な才を見せる
頭脳はと言えば九州いち
今まで300年
美談として語り継がれてきた両家の盟約は消え去った

袂を取るこの指先遣いの美しいこと!

穆如の女性たちが処刑される朝
徳は酒を撒き
犠牲者を悼む

穆如の女は全員斬首ーーー

三兄弟で最も早くに妻帯した寒川。目の前で二人の子どもと妻を見送る

ここ宛州でもーーー

躑躅の花を摘むパパ

ママンの元へ

こうなったからには
もう騙し合いも必要ない

"嫁いだときから
貴方はそうやってのらりくらり
揶揄い混じりで私に嘘八百を言い続けてきたわね
一言でも本当の言葉はあったの?"

"あるとも
あの菓子は本当にうまい"

"貴方に野望さえなければ
愛の言葉に嘘のない夫婦になれたかしら?
この宛州の良き王となったでしょう?
なぜそれでは満足しないの?"

"生まれたときから
家訓に従ってきた
けれど果たせなかった今思うの
何のために
誰のために
自分の人生を捧げてきたのかとーーー
貴方を見ているとわからなくなるの"

"貴方がどんな手段を用いようと
正統性はない
皇帝は勤兄さまで
皇位はその息子が継ぐの"

寒江が皇帝を殺したーーー
だからこそこの構図が可能となる
パパの作戦は完璧だ
"穆如こそ逆賊"
そんなことにそなたは耐えられぬだろう
ましてやーーー

目の前で一族を殺されるのを見るのは
それを知るのはーーー

安心せよ
ワシはこの瑞朝で最高の名君となろう
そなたの犠牲は無駄にせぬ

最も愛してきたのは明儀だが
20年連れ添ったそなたはやはり家族
徳のような優れた息子を産んだのは
側室でなくやはりそなただ
つまり

ワシは最後まで嘘をついた
そなたを愛していることを
今頃知った
明儀よりも
むしろそなたをーーー

天啓脱出

天啓に住む誰も彼もが街からの脱出を始めた
徳も例外ではなく荷造りを始めている
蘭鈺儿を連れてーーー

このカップルが牧雲記では
最も穏やかで最も微笑ましかったと思う
お互いの想いは成就した
徳がお利口さんに、他の女の子と蘭鈺儿を比べ、彼女の一途さと有能で真摯な仕事ぶり、そして善良さーーーそれらをちゃんと評価して、最も自分が求めるものを、彼女が多く持っていると判断したからで。
願わくは悲恋とならず
ハッピーな夫婦生活が待っていますようにーーー
世界を支配する闇の帝王を尻に敷く妻なんて
面白いでしょ?

墨先生はーーー

栄誉を求めて、さんざ煽ったものの、あっけなく
勝負はついた。

この容赦のなさがまさに牧雲記だが、このとき先生が落とした杖"逆鱗"を、様子を見に来た徳が拾い上げ、先生の死を悼むというあらすじが公式にあり、何らかの事情でカットされたと思われる。そこからの、ラストの徳のセリフだったのだ。

この逆鱗の中には、こっそり忍ばせておいた盼兮の思念糸がある。
徳が回収して保管するとなれば、いずれ笙殿下を差し置いて自ら再び盼兮獲得に挑むか、手がかりを探す笙殿下に駆け引きの材料として利用するか、といった展開になるのかもしれない。

GO戈殿下の正式な即位式の朝
なぜか門に徳のすがた。

令牌を持っている

何をしに来たかというと
儀式の道具の点検
不思議な任務だ
本当に虞心忌の用事だろうか
でも令牌持ってるしなあ…

階段に佇む
好きな場面❤️

宮殿の中は千畳敷だ
暁晨の長身が映える

欄干つきの玉座へ上がってゆき
ふと興味をそそられて椅子に触ってみる

GO戈殿下のキモチや
墨先生がかつて唆してきたことがあったが
なるほど
たしかにここに立ち
並み居る臣下に崇められ
指図するのはさぞ気持ちがいいことだろう

その高みから見下ろしてみる
文武百官
そしてその地の全てのものは我がものだ
パパが夢見た場所と地位ーーー

"ヤフー(墨先生のこと)ご安心を

"朕"はヤフーがくれた父親らしい愛を決して忘れまい"


皇帝ごっこをしてみたあと
可笑しくなって笑う
ここで牧雲徳のシーンは最後となる
このシーンをどう解釈すべきか?

・徳は今まで関心などなかった、皇帝という地位に興味を覚え、野心に火をつけた
・ごっこ遊びをしたものの、やはりこんなちっぽけなものに、誰も彼もが躍起になっていることに笑った
・墨先生が徹頭徹尾ポンコツだったことを嗤った
・全ての野望が叶ったことに思いを馳せ、思わず嬉しくなった

はてさてーーー

Epilogue

登場からラストシーンまで、文句なしに素晴らしかった牧雲徳。
暁晨にとっても、夢のような時間だった。
それまでの暁晨がいた世界とは、有名スターらが毎回話題となり、ここ日本にも紹介されるようなメジャーな作品ではなく

孫堅陸殿下と共演した初主演作《新西廂記》
ぽんかん合戈殿下と共演した《蘭陵王妃》
《隋唐英雄》
《神医安道全》
《大仙衙門》
徳になる直前の作品《絶命卦師》。主役。

このように
低予算で
化繊の安物の布を直にミシンがけし、裏地も裁ったまま縫われているような有様、セットも調度も間に合わせの、そのまま回して用いるような、そんな作品ばかりに出ていた。
それは暁晨だけでなく、孫堅や李子峰、彭冠英など、主役三人を除いた他の出演者も似たような環境の作品にいた。

しかし《琅琊榜》の成功以来、作品独自の世界観とテイストを全面に押し出したコンセプトを持った作品が次々生み出され、その話題性から、金に糸目をつけぬ、セットをいちからデザインし作り上げるのが主流となった、《海上牧雲記》はそのハシリとも言うべきスピリッツを持って企画制作された、一大プロジェクトだった。

衣装の豪華さも話題で、牧雲記は黄薇という一流デザイナーが務めた。豪華な作品が注目され、完成記者会見でも、展示されたものだった。

プロローグでも触れたとおり、暁晨は初めて袖を通すような重厚で精密で美しい衣装に、またどれもこれも洗練された、愛する隣国の香りのするセットや調度に胸弾み、待ち時間も全く苦にならないほど、わくわくしっぱなしだったという。

また、さまざまな個性溢れるキャラクターが登場するこの作品で、やはり自分が担当し、自分らしさを出せるのは、牧雲徳だろうとも言っている。
2019年のインタビューで、最も好きなキャラクターは牧雲徳だと答えている。

自宅のテレビにて、二年ぶりに徳と会う

今まで専門的な演劇学校を出ていず、現場の監督やスタッフに意見を訊いて参考にするしかなかった暁晨は、曹盾監督に指導してもらったさまざまなアドバイスが、現在でも大変な助けとなった、と言っている。

当初は魏大勳が候補に上がっていた徳役。原作では、暁晨に似ても似つかぬ太った身体をしているらしい。
監督としても、よく知らず、未知数だった暁晨は、見事に期待以上の演技をしてみせた。

大スター黄軒、竇驍、そして万茜など、それまでは考えられない同世代の共演者に囲まれながらの夢のような日々だった

クランク・アップ。当日はたくさんのオフ・ショットが残る。
コップの中身は、シャンパン
監督も談笑に加わって
助監督、王瀚梁と。
エキストラ、王詩嘉くんと。
虞心忌役、馮嘉怡
墨先生役、魏超
撮影してくれたのは瀚梁さん
48、49話のシーンより。未平斎でのシーンはまとめて撮られたと思われる
パパは一足早くクランク・アップ(4月22日)
パパ役王千源が見せてくれた、最終日の香盤表
つまりこのシーンがパパのラストシーン
発布会にて
例のナグられるシーンを再現。あのシーンはテストのときからパパはホンキでナグるからな、と言って容赦がなかった。あまりの迫力に暁晨は頭が真っ白になり、信じられないほど後続のシーンに集中できたという。未だあの体験を再現できない、と振り返る。
ヒドい合戈という役をやり切った彭冠英。お疲れ様でした❤️❤️❤️←贔屓

本作放映にあたり、話題に上ったのもまた、暁晨だった。
ほとんど無名に近かったにもかかわらず、この複雑な役を完璧に演じきっただけでなく、牧雲徳というキャラクターに、非常な説得力と悲哀を生み出した。
そのたしかな表現力は、この役で初めて認められたと言っていい。

作品の撮影から二年経って視聴者は張暁晨という名を意識し、彼の知名度が飛躍的に上がった

『時尚先生』創刊20周年記念パーティー
同じ会場にパパ、王千源もいた
FEIA年度風尚明星大賞受賞式
頒奨盛典年度風尚偶像演員賞を受賞。
ベストデザイン・ホテルズ受賞式にて
『時尚家屋』年度大賞受賞式
年度風尚偶像演員賞を受賞

作品が放送された2017年度末から翌年年始にかけ
さまざまな招ばれたこともないイベントに引っ張りだことなり
"今年話題のオシャレな俳優"賞などを軒並みもらった
ホテルの年間ベストデザイン賞受賞式などは、作品中暁晨が五つ星ホテルのオーナー役だったからという理由で招ばれたのだ
面白すぎる

じゃーめでたくコレで
他のスター俳優みたいにいつも、いつでもどこにでも招ばれるようになったか、と言えば
No
なのだった
この後ぱったりとまた忘れ去られて
フツーの毎日が始まった
なので"牧雲記バブル"と私は呼んでいる

"年間ファッションアイコン俳優賞"なんてのを貰ったというのに
ハレでないフツーの暁晨はこんな感じ
履き古してろくに洗っていないボロ靴に
裸足、Tシャツに甚平などを羽織るだけの
バンカラスタイル
いわばオシャレを極めたからこそ到達したリラックススタイルだ、とツウからは崇められているようだが
ヨレヨレには違いない
彼はワビサビが好きなのだ

作品は大変な話題となったものの
日本では
ヤバンでワイルドな瀚州ターンから入るためまずここで脱落組が生まれ

私は瀚州も好きだが…

次いで分かりにくい奇妙なストーリーからまた脱落組が生まれ
76話と長いためこれも脱落組が生まれ

あまりにも、なラスト

当時はまだ珍しかったまさかの尻切れどころか
壮大な物語の導入だった、というラストの乱暴さによって
時間を返せ、などとちゃぶ台がひっくり返り
座布団が乱れ飛ぶという
そんな作品となった

三者三様の主役たち

既視組はネタバレとなるため視聴組には何も言えず
絶佳な徳がいるのに、何とも薦め難い
そんな作品
最近はすっかり旧作のために見られることもなくなり
やがては埋もれ忘れ去られるであろう

だからこそ私も
そうなる前に残し、見られない方、見るつもりのない方のため
暁晨が演じた全てが素晴らしい牧雲徳を残さんと
一年かけ書き綴った

これが
暁晨の代表作として語られている"牧雲徳"
どうか皆さま機会がありましたら
徳を見るだけでも価値があるとお思いになって
ぜひこの作品をご覧下さい
中にはきっと
"名作だ"と思って下さる方がみえることを祈って
筆を置きますーーー

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