見出し画像

千古玦塵〜千古の愛天上の詩 Part3

千年の修行

混沌の主神になるなんて面倒なことーーー、と逃げ回っていた上古だったが
観念して九幽に修行に出ることを決意。

今までスパルタだった白玦は
偶然上古の身に将来何か起こることを知ってしまい
心配で仕方がなくなってきた

上古への愛情はますます高まり
このごろは鳳族を誤魔化すために偽物の元神とすり替える、などということまでする
最初目を疑ったわーーー
愛する二人を引き裂かないようにする策とはいえ
それはどうなの、と思うわ
つまり
上古のためなら何でもしちゃいたい、というところまで来ているのだ
わずか4話目にして。

上古の混沌主神になるための修練はどんなに急いでも一万年かかる
下界の混沌の気が薄くなっていた。
不安が募り
この上は少しでも早く上古に混沌主神になってもらわなければと焦る

炙陽。毎日胃薬を飲みたくなる日々

神界が消えるかも、と恐れる"混沌の劫"からこの世界を救うには混沌主神でなければ叶わないーーー
祖神の言葉
混沌主神になるよう運命づけられた玄一は就任儀式で急に反発し魔尊になった

こちらも悪夢的レベルのハプニング

非常〜に不本意ながら
玄一のようすを窺いにくる白玦

本日の九幽の境
玄一の衣の裾がひらひらして本当にてるてる坊主のようだ かわいい

縛神台オッケー
縛神鎖オッケー
目の前の玄一のせいではないのか…?
咲いている弑神花のせいなのか…?

すると
目の前の怪しい奴が怪しさ満々に目を開き
静かに話しかける
"弑神花は混沌の気を放つゆえ
混沌の力を蓄えるにはうってつけだ
つまり
上古はこの地で修行すべきなのだ
分かっているはず"ーーー

貴様にはできんことだが
私にはできる
ここで修練すればもれなく10000年を1000年で上古を混沌主神にしてみせよう

玄一は上古を大事にすると誓う
もとよりあの子が混沌主神にならないと話にならないのだ
全てにおいて詰む
殺すわけがない

そうすべきだ
分かるだろう?

あともう一押し、というところで

消える白玦
全く何て失礼な野郎だ!

まあいい
それしか道はない
奴らも
私もーーー

Welcome、丫頭

白玦はぎりぎりまで上古を九幽へ送ることを躊躇していたが
事態の重大性を悟った上古が自ら決断しやってきた
当初と逆で
上古の方がよほど白玦よりもしっかりしているということだ

玄一の話を最後まで聞かなかったくせに
情報だけ受け売りするとは
何てやつだ

"それは私が奴に教えたのだ"
寛大な玄一は言わない
どうでもいいことだ

白玦が言わなかったことがらについて玄一が示唆すると
上古は即答した(原語では『九幽の浜、護心の源』)。
護心の源ーーーいくら修練したとしても
その護心の源とやらに認めて貰わなければ混沌主神になれないのだった
玄一は混沌主神を受け継ぐ身だった。
ここまでの過程は経てきているのだ。

上古の言葉に少し驚き、次いで感心したさいのこの笑顔。
僅かな表情の変化、これが張暁晨の演技だ。

上古は自分の弱さに打ち勝つために
九幽に閉じ込めてほしいと願い出る。修行中に神界の仲間の顔を見れば、甘えてしまうという考えもある。何と感心な!

玄一はお願いを聞いてあげる代わり
条件を二つ出す。

一つは先程の九幽の浜で修行を積むこと

玄一はここで一切手は貸さないことを言い含めた
この痺れる二人のやりとりを
白玦は台無しにしたのだ
どちらが上古のためになるのか

もう一つはーーー

"私の話し相手を務めること"ーーー

張暁晨という俳優の魅力を
このシーンから感じることができる
彼の演技、彼の演じるキャラクターには常に
"哀しみ"がつきまとう
どこか諦めにも似た哀しみを背負い生きている
それをふと垣間見せる

なぜ
なぜーーー
なぜ自分の運命はかくも残酷なのか
なぜ自分だけが?
そんなキャラクターたち。
玄一も例外ではない

可愛い丫頭
どうか混沌主神になっておくれ
七万年耐えて忍んできた私に
会心の喜びをおくれ
誰が大切なお前を殺すものか
大切なお前をーーー

玄一の思惑に潜むもの
含みのある微笑み

さあ始めるとしよう
我が悲願の完成に向けて
覚悟はよいか?

混沌主神

九幽での修行が始まったが
玄一と上古がカッコよく
"全て自力で成し遂げてみせる"
という誓いを立てたというのにーーー

心配で心配でたまらなくなった白玦は
禁断の技"元神離脱"を行い

陰から見守るだけでなく
戦いに手を貸し
腹下しを防ぎ
安眠の手伝いをする
などというサポートを千年続けた

おかげで体はまたもやフラフラである
知らんがな
きっと真実を知った上古がキレて
よくも余計なことをしたわね
お節介!
自力で私はあの過酷な状況に打ち勝ち、自力で主神になったと思ったのに!?
貴方は冷酷無比で横暴なのではなかったの?
そんな甘ちゃんだったなんて
ガッカリだわ
ーーーという展開を期待したが

種明かしが瞬殺だっただけでなく
天啓その他仲間にはバレバレであり
あらそうだったの、なんだァで終わり
興醒めその2

いいのかそれで⁉︎
ねえ玄一
本当にふざけてるわよね
貴方をこんな残酷な体(てい)で封印してほったらかして安心しきり
神たちは恋愛に忙しい
分かるわ貴方の憤りと幻滅が

上古は外で魔族たちと戦いながら
たまに玄一の元へ来ては
指導を受けた

玄一は不自由ながらも
丁寧に
優しく
親身になって教えたろう
同じ混沌の力を持つ同士解るものもある
この首をクッと倒すのは暁晨の癖の一つだ
"どうだろうね?それでいいと思うかい"
そんなときにする仕草だ

上古の成長を見るのは自身の野望が近づく証拠
やり甲斐だけでなく期待高まる

屈託のない上古を
どこか玄一も気に入ったように見える
白玦のような恋心ではなく
師弟愛のようなものが。但しーーー
そう、玄一には"但し"がつくのだ

千年後の境界

瞬く間に千年が経ち
本日はいよいよ念願の"護心の源に認められるかどうか"という日

上古の実力のほどを見極めようとしているかのような玄一

当初とは見違えるような戦いぶりに
笑みが漏れる

上古は見事にやり遂げた
護心の源を手に入れたさいの後光は神界へも届き
安堵の歓声が湧き上がる。

上古が無事に混沌主神となったことを墨羽くんが報告に来る

玄一は墨羽くんを労う
墨羽くんは感激に涙目になる
上古を鍛えるために
多くの同胞らが犠牲になった
玄一がもし三界を統べる世になったら
魔族も栄え恵まれる
その夢のために力を注いだのだ
悪さなんかしていない
魔族というだけで七万年閉じ込められ
不自由な九幽で生きてきたのだ

ところで
先程何か侵入してきましたがどう致しますか?

侵入者は左遷され九幽の監視役となっていた雪迎だった

不思議なことだ
ここは七万年間忘れ去られた場所であったのに
俄に来客の多いことーーー
みな、ここに住みたいとみえる

自嘲ぎみにそうこぼした魔尊に
墨羽くんはもう泣きそう

誰がこんなところに住みたいと思うだろう
厳しい自然と食べ物に乏しい過酷な地
そこで耐えてきた自分たちーーー

墨羽役の范津瑋くんは、暁晨とはちゃんと面と向かい演じることができたろうか。

九幽で二人だけが、お互い仲間だったわけだが
二人の距離はいかほどだったのだろう。
暁晨は彼とも隔っていたのだろうか?

魔尊は《眠れる森の美女》のカラボスのように招ばれなかったが
彼は発布会(放映が決定してから行われる記者会見のようなもの)にはいた。

許凱ファンの方によると
招待されなかったのではなく
暁晨が断ったのでは?ということだが
本当だろうか?

もし目の前に暁晨がいなくとも
放映されたものを彼が見たなら
静かな感激と尊敬を
さながら墨羽くんのように
暁晨のことをすてきだと思ってくれたろうか

雪迎にちょっと手伝いを頼もうかーーー

ここで披露される美しい暁晨の指先
大ぶりの指輪をしていてもなお長いその指

長い腕と長い指は暁晨の宝物
常人の倍はあろうか

そのため非常に視覚的にも美しい型を表現できるのだ
ここで言う美しさとは型のことだ

萌萌はまたもや暁晨に操られる役回りに

前回《皇帝の恋》のときはこんなに近かった
恋人の仇を討つために命をかける
いい役だった

別れのとき
1000年の間だけの師弟関係
非公式だが

晴れて免許皆伝

玄一が見込んだとおり
上古はよい教え子だった
こんな冗談を言い合うのももうさいごだ

お前は優秀だったが
私が優秀な師だったからこそこれほど早く主神になれたのだ
やつなら10000年かかっても無理だったろう

"ーーー帰ってしまうのだな"
"そうよ"

1000年の間のーーー玄一もまた
上古に癒される毎日だったろう
しかし潔く終わらせなければ
"大切なもの"のためにーーー

向こうには想い人も待っている
やつが本当に好きなのか?ーーー
玄一が何に思いを寄せているか
これから起こることを知らないふたり
それほどの想いで結ばれているのか?
この天真爛漫な主神とあの冷血無比だった白玦が…

4大真神は同じ祖神から生まれた兄弟のようなもの
もちろん玄一もだ
恋なんかじゃないわ、と嘯く上古

可愛いことを
何とままごとのような恋だ
情に不器用な堅物と
未だ幼児のような少女の
相変わらず揶揄う玄一

いいわ
許してあげる
今までの1000年の恩に免じて
じゃあね
玄一はそっけなくサッサと踵を返した上古を呼び止めないではいられなかったーーー

"ーーーさらばだ"

"いい子にしてるのよ
そうしたらいつか
また一緒に楽しくお話しできるかも"
ーーー

神界に戻った上古
彼女が混沌主神となって
連中はヤレヤレ
これで神界も安泰なりとまた能天気な日々を送るつもりだろう
めでたいやつらめ
何が祖神だ
何がーーー

やがて
やつらは知るだろう
何もかも
もう手遅れであることを
それが天命だ
逆らおうものなら全てを喪う
逆らわずとも全て喪うーーー

玄一は深く嘆息する
孤独な毎日を癒してくれた
愛情さえ覚えた無邪気な少女の行く末を案じながらも
あれほどの能力を有した子すら
天命により飲み込まれる
残酷なーーー!
惜しいが背に腹は変えられない

嘆くのはここまでだ
作戦その2に取り掛かるぞ
神界を混乱と恐怖に陥れるのだ
手抜かりは許さん

天命を討ち負かす
その上に立ち自らの道を自ら切り開く
やってみせよう
この玄一が!!










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?