さよならがつっかえて、またきてとつぶやく

 朝晩の冷え込みに備えて真冬の装備で通勤していたらいつのまにか道端に色鮮やかな花々が咲き誇っており驚きと嬉しさと一抹の物悲しさを感じている今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。年が明けてからいわゆる年度末までは3カ月あるというのに日々何かと出来事が勃発するため、時の流れを感じる間に時が過ぎています。時の流れを感じていないということはつまり時が流れていないということでしょう。日が暮れる時間がじんわりと夜にずれ込んでいることを知ってしまっている今、そのような論理は成立しないものと考えられます(論破)。吐く息が白くなるかどうかが冬の基準ですし、日が暮れる時間の変化は15分単位が季節の変わり目の基準です。春になるとなんでもいいから花を愛でたい衝動に駆られるのですが、菜の花をめいいっぱい愛でるタイミングを逃しているうち見頃が過ぎてしまったため桜に備えて準備運動とイメトレをしっかり行うこととします。

 もう卒業式も修了式もなくなりましたが、職場は一年ごとにチームのメンバー構成が(自分も含め)変わり毎年お別れに直面するため、春はいつまでも泣きたくなる季節です。社会人1年目はお見送りする側だったので毎日心どころか全身を痛めていたのですが、今年はまさかの見送られる側になりました。たしかに希望を聞かれた時に第三希望に書いていた異動先ではあったけど、第三希望なんてほぼ希望していないのと同義じゃないですか(持論)。私の職場では書いているなら希望内だし、何も書いていなければどこでも希望内と判断されるそうです。拡大解釈が過ぎる。私は転勤も一人暮らしも遠距離もそこまで不安要素となっていないため粛々とドタバタと引っ越しの準備に励んでいるのですが、周囲の人々が離れることを惜しんでくれていてなんとも不思議な気持ちになります。癒しだと言われた時が一番びっくりした。癒しキャラの要素が自分にあることを発見していただきました、感謝。他人の目はまあ気にしていますが、マイナス評価が生じないことを念頭においているためプラス評価が得られていることを知ると安心よりも驚きが来るし、せっかくのプラス評価も手元で持て余して満足して宝箱にしまい込むため自己肯定感は低空飛行のまま生きてしまいます。そのくらいで生きていくのが私にとってはちょうどいい気がしているためあまり反省はできていません(開き直り)。見送られる側は置いて行かれる訳ではないので昨年よりは幾分か気楽ですが、今のメンバー構成が解体されてしまう事に対しては真夜中に気付いて泣きました(要因:真夜中)。後悔のないようにいっぱいお喋りして人肌を覚えておこうと思います。語弊。

 最後になりましたが、後輩のみなさん、ご卒業おめでとうございます。かわいらしさと逞しさとパワフルさと優しさを兼ね備えた後輩ちゃんたちに実はめちゃくちゃ甘えていました。生活環境が大きく変わって自分一人ではどうにもならないしんどさに直面することもあるかもしれませんが、20年余り生きてきたあなたたちの人生や感性は誰にも否定させてはならない盾であり矛なので胸を張っていてください。いつでもうどんか鯛めしを食べにおいでね。遠方ですが味方はここにいます。明日のことを考えて安らかに眠れる日々でありますように。大吉4連引きより。

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