髪切った時が一番髪切りたくなる

 ニュースで春一番の知らせを聞き、梅が咲き始め、時たまマフラー要らずの陽気に出会い気持ちは春へまっしぐらなのに気温が追い付いていない今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。花粉も飛びまくってるし春の新作も売ってるしパン祭りも始まってるのにまだ春じゃないと牽制するような寒さ。冬という季節は好きですし春が来てくれたらこれ以上言うことはないのですがそれよりも季節の変わり目を感じる、ということがべらぼうに好きなので早く春が来ているなあと浮かれたいです。この時期は年度末を前にして一番ゆとりがある時期かつ寒さがいくらか和らぐので散歩に最適な季節です。ところどころ花が咲いていてほっとします。二月初めくらいだと植物が一番活動をやめている時期なので、どれだけ「季節ごとに様々な植物が咲き誇ります!」と謳う公園でも太刀打ちできない寂びっぷりです。年間の見頃スケジュールにぽっかり空白ができているはずですので皆さん気を付けてくださいね。(昨年二月に前情報なく万博記念公園へ行った人より)

 散歩が楽しくなる時期なので今年もバカンスを決行いたしました。ここでいうバカンスとは近場の一人旅です。ホテルに泊まりたい欲を満たすためだけの、私の私による私のためのこれでもかマイペースバカンスというわけです。この趣味のおかげでホテル探しと交通機関駆使と饒舌独り言の能力が上達しています。
 1日目は地元の私鉄、ことでん私鉄沿線で現在私の住みたい街No.1である仏生山へ行きました。駅出てすぐに落ち着ける喫茶店がある街、どう考えても住みたい。以前訪れた時に行きそびれたお寺の立ち並ぶ通りを散策しました。サンドやバーガーが人気のお店に辿り着きいざ注文。ホットサンドにスープにサラダ、小鉢のスイーツまでついてきてテンションが上がりつつ実食。何味かはっきりとわからないけどおいしい味がして非常においしかったです。洗練されたお店あるある。あとお水がレモンの味する。(それだけは味が分かる)お店でしか食べられない味とはこういうことをいうのだろうなと感じ入りました。その後仏生山公園という大きな公園へ行き、親子連れが多い中ペースを変えず歩き続ける黒いコートの女を出没させました。小さな子どもと少し話をするだけで保護者の方々に怪しまれる存在になりかねないとハッとし、己を戒めました。一人で昼下がりの公園にいがちだという方は気を付けていきましょうね。(組めない肩)駅前の中心地に戻り、古道具屋さんやらパン屋さんやらを発掘しオシャレを纏いつくしました。コンビニの安心感たるや。今回のホテルは、部屋は狭めながらもベッドはツインだし大浴場もあるしドライヤーも風力強めだし部屋着が上下分かれてたしスリッパがペラペラじゃないしで最高でした。意外と大事です。
 二日目は初めてレンタサイクルをしました。今はアプリで鍵を開ける時代だそうです。閉めるのは手動なところに可愛げがありました。駅前で開かれていたマルシェでパンを買い、美術館へ行きました。オシャ活。京都で見たアンディウォーホルが地元にも沢山いて嬉しいサプライズでした。個人的に好みの作品が多く満足度は高かったのですが、美術館へ行く直前に突然道を聞かれたかと思えば「友達になってくれませんか」と強めにお願いされたのは訳が分からず笑うしかありませんでした。駅前商店街で絡まれる事も4度目となるとおとり捜査とかできるんじゃないかと思えてきました。こういうことがあると脳内が「安いお世辞の材料にされるためにおめかししてるんじゃねえゾ‼」が三分の一、「見かけ倒しもいい所だからやめといた方がいいですよ…」が三分の一、「LINE聞かれたら自分側がQRコード読み込んで名乗らず即ブロック削除、を身に付けたった」が三分の一になります。みんなで強くかわいくたくましく生きていきましょうね。

 マイペースタイムを満タン補充できたので明日からも働いてこつこつお金稼ぎに勤しみます。諭吉捕まえたい。

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