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逃げ水の向こう側

東京ステーションホテルに泊まることなんてないと思っていた。

高級すぎるのだ。トゥー エクスペンシブ!
日本クラッシックホテルの会のパスポートでは、
全9件のホテルの内、4件制覇でペアランチチケット、
全店コンプで、ペア宿泊券がもらえる。
どう考えても、

・観光地でもない ・窓からの眺望もさほど望めない ・そもそも高い ・海も山も見えない
等などの理由により、4件でランチ券をもらったクラッシックホテルの会の、パスポートをもう一度買い直し、もう一度ランチ券狙いの方が、現実的じゃぁ無いかと思っていた。(まぁ、事実そうだ)

本当は、川奈ホテルへバイクで行く予定だった。

レブル500もレンタルしておいたし、夏用のバイクジャケットも、川奈ホテルのプールで寛ぐための、ラッシュ素材の水着の上に着るパーカーもGETしておいてあった。

しかし、伊豆山での土石流や、高すぎる気温、何より このコロナ禍で、子どもが騒いでいるであろうプールに、一緒に入るのは…ちょっと日和った。
キャンセルして、ポッカりあいたカレンダーを眺めていたら、
「…東京ならお泊りできるよね?私お誕生月出し、ちょっと奮発してもいい月じゃないかしら?」

等と、言い訳が溢れて来て、3日ほど ホテルHPとにらめっこ。

どうやら、このホテルの部屋は「ドームが見えるか OR 皇居が見えるか」の2択らしい。

美しいドームを眺めながら寝るのも良さそうだが、閉塞感があるかもしれない… と皇居側の 部屋、そしてキングサイズベッドのお部屋をチョイス。溜まっていたポイントなども使い、晩御飯は付いていないけど、朝ご飯は良いトコで食べれる方! にしてみる。


前日に、決めた日程は
昼前に、東京ステーションギャラリーで開催中の アイヌの熊彫りの展示を見てから、昼ごはんをバー&ラウンジで済ませ チェックインというゴキゲンプラン。

東京ステーションギャラリーがステキなうえに、展示もすごくてアガる。

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その後、バー&ラウンジ カスケードにて 東京ステーションホテルの 名物料理ビーフシチューと、小さなステーキのランチ。
これが非常に美味しい。

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そして、バーテンダー氏がまたいい感じ。ポイントUP。
やっぱ、都会のクラッシックホテル最高だわ。

それにしても腹が一杯になりすぎて、よろよろしながら展示会で買った図録を、もう一度預けて三時まで時間を潰そうと思っていたら、フロントにて
二時過ぎだったけど、もう入ってもいいよと、嬉しいご案内。

ホイホイとチェックイン。

しかも誕生日だから、写真撮ってやるよと言われて、美人のベルガ―ルに案内されつつ、ドーム間近に見えるところで、写真を撮ってもらう。

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色々おしゃべり出来て楽しい。

そして 私にあてがわれた部屋は何と、HPの写真通りの 皇居度真ん前のホテル真正面の上。
部屋の外に日の丸がたなびく、素晴らしいお部屋だった。
感激!!

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窓から見える人々が、皆ポーズを決めて写真を撮っているのを眺められて楽しい。




惜しむらくは窓が嵌め殺し。まぁ当たり前だが…


昼ごはんでかなりお腹いっぱいだったので、
夜ごはんは、ホテルの向かいの社長秘書時代から俺様御用達のVIRONでサンドイッチと、スタバで、コーヒーを買い込みお部屋で食す。
宿泊者専用の階段から出られることも楽しい。

夜、窓から大きなバイクを、通りの向こうに止めて撮影しているバイカーがいた。
こここ、今度、私もやってみよう!!!


しかし、通りかかる人々はひっきりなしにこの建物を見上げる。

一番印象的だったのは、70歳くらいのおじいちゃんが

この建物を、じっと見ながら、ゆっくりゆっくり一歩ずつ下がって行って
通りまで出たところで名残惜しそうに、歩み去って行ったその姿。

わたし、ステキなところに泊っているなぁ。と嬉しかった。

シャワールームにあるレインシャワーを試しつつ、バスローブで調子に乗ったり、


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ニッチにあった高級な壺に 携帯を突っ込んでステレオ代わりにして、ピアノの森のサントラかけたりと楽しく過ごした。

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朝ご飯は、コレは正直 期待しすぎたようだ。
全てのものが、小分けに小さく取り分けられてあり、何というか、ちょっと寂しかった。
やっぱり、バイキング方式はごっそり取れるのが楽しいと考える、自分の貧乏性が ・・・悲しい。

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青のりのオムレツは、和食と洋食の間で、正直プレーンの方が良かったようだ…

朝刊の日経新聞を眺めたりして、11時まで過ごす。
と思ったらチェックアウト12時だった。

12時にチェックアウトして、家に12:30に着いていた。


本のひと時のお姫様ゴッコ、東京ステーションホテル。

52歳の8月、私の高価な自分への誕生プレゼントとなった。



さて、次は富士屋ホテルの姉妹ホテルと言われる、日光金谷ホテル!!



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