"地方議員×社会起業家"の可能性

26歳から市議会議員という仕事をさせていただき、早9年目になります。これまで議員として、困っている方々、悩んでいる方々、もっと前に進めていきたい方々の声を代弁し、議会の中で議論を経て、地元横須賀に貢献してきたつもりでいます。

しかしながら、その中で常に頭の中にあったのは、

議員として、どうあるべきか。

ということ。

なぜそう考えるかというと、２つ理由があります。

１つは、前職は求人広告代理店の営業として、寝る時間以外は常に仕事のことを考え、めまぐるしい社会と企業の変化にやっとの思いでついていっていた時代がありました。そのスピード感から考えると、行政がまちに対してアウトプットを出していくスピードは非常に遅い。議員となってそのスピード感をどうアップさせていくことができるか悩んでいるから。

２つ目は、議員は行政の予算をチェックする審査権や、予算執行するための議決権などを持っており、加えて選挙では公約として「まちを前に進めていきます」という市民の皆さんと約束をしているから、それが十分に果たせているのかどうか常に自問自答しているから。

だからこそ考えてきたのは、

どのようなアクションを起こせば、まちにアウトプットを出していけるか。

まちづくりの中で行政として、一般会計・特別会計・企業会計合わせると約3300億円（平成31年度予算）を超え、民間ではカバーしきれない施策もたくさん実施しています。

しかし、まち全体を俯瞰して見たときにその予算、政策・施策の範囲はほんの一部でしかありません。議員として地域の現場の最前線にいて、課題を見てきた中で、自分が理想としているほどモノゴトは動いていきませんでした。

そこで考えたのは、

まちを前に動かそうとした時、スピーディかつインパクトのあるアクションを起こしていく必要がある

市民相談や様々な形で「現場の課題」を多く頂く中で、解決に向けた対策を企画し、コーディネート・プロデュースしていく必要があります。

選挙も含めて、議員の仕事は多岐にわたる人脈を持つことができます。その人脈を、選挙だけに使うのではなく、まちの課題を解決するために使うことこそが、「まちのプロデューサー」としての使命であると私は考えました。

※2期目の選挙でのキャッチ「まちのプロデューサー」

それを私は、「プロジェクト」と称し、課題があればプロジェクトとして進め、仲間たちと様々なプロジェクトを展開してきました。

それらのプロジェクトは、目立たない小さいものも多いかもしれませんが、現場の課題を解決していき、まちの活性化に繋げていくものでしかありません。小さくとも、成功事例を作り、それを展開していくことが重要であると確信しながら取り組んでいます。

そのたくさんのプロジェクトの中で、現場の課題を解決していくために本腰を入れて事業化し、経済を循環させ、インパクトを大きくする必要があったプロジェクトもありました。

それは、
・雇用政策を議論してきて、すぐに現場で実践する必要があるもの
・地域資源を付加価値をつけて売り込む必要があるもの

時期はずれているものの、上記2つの課題を解決していくために、仲間と会社を立ち上げる判断をしました。

つまり、“議員をしながら起業する”ということ。
（よく議員って「兼業OKなの？」と言われますが、公職選挙法上、問題ありません。むしろ本業を持ちながら地方議員を務めることが昔から一般的でありました。）

議員だけでもキャパオーバーな日々が多くある中ではありましたが、大好きなまちのために必要であるならば、喜んで受けて立つのは私の想いです。

具体的には、以下の事業です。

１、ビジネスの拠点となるシェアオフィス事業

２、地域の魅力を"体験"として企画・実施する事業

上記の２社を立ち上げました。
※2社の詳細や奮闘記は追って記事にしたいと思います。

つまり、何が言いたいかというと、

まちが前に進むためなら議員でも起業します。

ということ。

まちを前に進めていくためなら、寝る暇も惜しんでそのために使っていきます。

議員という切り口でアプローチしてまちを動かせること

企業という切り口でアプローチしてまちを動かせること

地域密着という切り口でアプローチしてまちを動かせること

それぞれの切り口をフルに活用することで、まちの課題を解決に向けて進めていけると、いま身をもって実感しています。

最近その可能性にワクワクしながら、一瞬一瞬を過ごさせてもらっています。（本音は5人くらい分身したいところですが）

議員・企業・地域密着という切り口で動いていくことによって、大きなシナジー効果が生まれていることも感じています。

これから市議会議員×社会起業家というスタンスで、引き続きアクションを起こし続け、地元横須賀のまちにアウトプットを出していきたいと思います。

市内外問わず、ご協力いただける方々の協力も頼りにしています。お気軽にメッセージ等いただければ嬉しい限りです。ぜひ連携していきましょう！！