炎上芸やdis芸は先頭を走ってるのではなく殿を務めてる(こともある)

 よくよく考えると超普通の当たり前の内容なんだけど、あまり実感込み込みでは理解できてなかったなってことを今さっき実感込み込みで理解した気になったのでメモ。

 http://sololife.jp/article/1007

 この記事を読んで、まぁいつも極端なことを言っている人だなぁくらいしか知らなかったんですけれど、いわゆる炎上芸人みたいな人らがネットを中心にわんさいまして、彼らはしばしば随分極端でトンでもないことを口走るもんなので何言ってんだこいつって話になりますし、それを真に受けてる人らを大丈夫かと心配になったりもします。

 で、この心配の仕方って彼らがいわゆるフォロワーを引き連れてあさっての方向へ先頭をひた走ってるイメージ映像から起因される心配だと思うんですけど、掲題の通りで、実は彼らは先頭を走っているのではなく殿の一番厳しいところを引き受けてるのかもなというイメージ映像が浮かび、そうするとちょっと彼らの言ってることや彼らの言ってることの影響も違う捉え方ができるかなと思ったのです。

 言い換えれば彼らは「ある価値観を選んだ集団」の先頭ではなく、「ある価値観を選ばないと決めた集団」の殿なのです。追っ手は既存の価値観、例えば「そろそろ結婚しろ」とか。別に結婚しなくたっていいんです、人それぞれで。けどやっぱそこで過剰に結婚しろと駆り立てる人らもいるわけで、そんな人らに日々攻め立てられて追い立てられてたら「やはり結婚した方がいいのかしら」「結婚したくないと考える私はダメなのかしら」って不安で挫けそうになる人も出てくると思うんですね。決してそんなことないのに。生きたいように生きればいいのに。相手方の攻撃が原因で群れから脱落して散り散りになりそうな人ってやっぱり出てくると思うんです。

 そこで登場するのが、リンク先の人みたいな種類の人たちなのかな、と。いわゆる「ここはアチキが凌ぐからおみゃあらは先にお行き!」ってことですよね。さながら橋の前に立ち塞がる張飛ですよ。別に結婚しなくてもいいじゃない派の人らのみんながみんな張飛さんみたいな生き方がしたいってわけじゃないと思うんです。張飛さんは大酒のみで性格粗暴で豪快すぎてアレはアレで大変そうですから。

 大多数は、別に張飛のような生き方をしたいわけじゃなくて、ただ古い価値観で良しとされる生き方がどうにも馴染まなくて新天地を探してる普通の人たちなわけで、そいつらを追い立てる勢力というのも現実問題存在していて。そういう追い立てる勢力を退けてみんなが行きたいところまで行きられるように、敢えて殿の戦火激しいところを引き受ける。そういう役割をこなす人がいてもいいのかもしれない。

 もちろんこういう考え方を以って過剰に他の価値観を攻撃して誰かを傷つけるような言動がすべて許容されるべきってわけではないんですけど、ある種の話題においては、彼らの背後にたくさんのただそっとしておいて欲しい人がいるのかもなと思いを馳せることも出来ないことはないなと思った。まぁもちろん「一人で死なせやしませんぜ姐さん」つって殿に一緒に残ってる人らもいるんだろうけど。で、「もう戦い終わったから出ておいで」つってもそいつらが全然ジャングルから出てこなくて、たまにゲリラ攻撃を仕掛けてくるのでうざったいみたいな。そういうことももちろんあるんだろうけどさ。以上です。

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