好きな人と一緒になると四倍大変だった

嫁さんがちょっと気の利いたことを言ったので「じゃあちょっと書いとくか」とツイッターに書いたらなんだか随分たくさんの人が拡散をしてくれて随分たくさんの人の目に触れることとなった(ようだ)。リアクションの詳細はちょっと追いきれていないが概ね好意的な反応が大半である(ようだ)。

普段のツイートがこんな調子なので、今回多くの人が拡散しているのは僕のちからではなくて嫁のちからである部分が多く、また僕が普段から喋っていることは基本ネズミの死骸程度の価値しかないのだということを突きつけられる良い経験をした。

それで僕は、まあ言われてみれば元来、良かれと思ってやったことを喜ばれることがあまりない人間で、僕自身は僕なんてちょっと面白いことでも言わなければどうしようもない奴だよなと思ってはいるのだけれど、実際にその僕が面白いと思って喋っていることについては嫁さんにとっては割にどうでもいいようで、自分ではそうとも思えないべつの長所を彼女は挙げてくれるわけだから。

だからと言って、僕は僕の自分で面白いと思ってる僕の僕の長所を捨てるわけにはいかないけれど、彼女が僕の長所だと言ってくれたところをそんなの僕の長所じゃないと捨てるわけにもいかないから、抱きしめなくちゃならないものが二倍になって大変だ。そしてよくよく考えれば、僕は僕が彼女の好きな部分と、彼女が彼女の好きな部分も抱きしめなくちゃならないので、四倍ほど大変だ。

ちゃんとできてるかはすこし分からないけれども、それしきのことがちっとも苦にもならないくらい、好きな人と一緒にいるということは大変なのだなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?