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【怖い話7】夜間巡回中、昨夜亡くなった患者の部屋から明かりが!そこで看護師が見たものは?!

深夜2時。古びた総合病院の4階病棟。看護師の佐藤さんは、静まり返った廊下を巡回していた。

薄暗い廊下に、不気味な静けさが漂う。時折、どこからか聞こえる「ピーッ、ピーッ」という心電図の音だけが、この場所が病院であることを思い出させる。

佐藤さんは、403号室の前で立ち止まった。ここは、昨日まで末期がんの患者が入院していた部屋だ。患者は昨夜、息を引き取った。

ドアの隙間から、かすかに明かりが漏れている。不審に思った佐藤さんは、恐る恐るドアを開けた。

すると、そこには…

…真っ暗な部屋の中、ベッドの上に白い人影が浮かび上がっていた。それは、紛れもなく昨夜亡くなった患者の姿だった。

「キャーッ!」

佐藤さんは悲鳴を上げ、部屋から飛び出した。心臓が激しく鼓動し、全身から冷や汗が噴き出す。

ナースステーションに戻り、同僚の看護師に報告するが、誰も信じてくれない。

「疲れてるんじゃない? 幽霊なんているわけないじゃない」

同僚たちは笑い飛ばす。しかし、佐藤さんは確信していた。あれは、確かに幽霊だった。

その後、佐藤さんは、403号室の前を通るたびに、あの白い人影を思い出し、恐怖に震えた。そして、数日後、佐藤さんは病院を辞めた。

403号室は、その後も幽霊が出るという噂が絶えず、誰も近づこうとしなかった。そして、病院は老朽化が進み、数年後には閉鎖された。

今も、あの病院の跡地には、白い人影が彷徨っているという噂がある。誰も確かめることはできないが、あの病院には、確かに何かがいるのかもしれない。

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