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はな

わたしは、なぜ、ひとは‘はな’を買うのかわからなかった。

はなとは、生花のこと。
だがある時、なんとなくわかった。

それは、今まで張り紙を貼ってあった場所のはり紙を失くした時のこと。
太陽のせいか、10年ほど経つその壁は、すこし焼けている。
何気なく、壁というかその‘くうかん’に、目をやっていた。
そして、ひとびとはまたはなを買っていく。

まさしく「花より団子」の発想で、なぜはなを買うのか。
食べ物だったらわかる。食べたいから。でも、おはなだよ...。
それに500円とか払うという気持ち、わからない。
どうしてかな...。

素直に、そんな風に思っていた。
だが、その何もなくなった、すこし焼けた壁を見ていると
どこか哀愁すら感じられた。
そんな日々が過ぎていた、ある日のこと。

何もなかったばしょに
2.3本
はながあったのだ。

種類は忘れたが、けなげにちょこんとそこに座っていた。
色鮮やかなのだけど、だからと言って主張しない。

そこにその‘はな’がある ということ
それはなんでもないことなのかもしれない
けれども そこにあるということ いるということ
それだけですばらしい 

あたりまえのこと ちいさなこと
それをどう おもえるか
ちょっとしたこと それがじつはおおきなこと
そんなことって あるかもしれない

じぶんの流れを感じ じぶんの流れの中で
しあわせだとか ゆたかだとか
決めてゆけばいい

だれでもない 
あなたにとって
最善のタイミングで
その とき はやってくるのだろう

あせらずに
その とき を待とうじゃないか

はな 花 ハナ 華
はながある ということ

そんなことを思わせてくれた はな
きょうは 新たな‘はな’が...

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