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富士山はやはりパワーがあるのかー富士吉田観光記ー

11月初旬、私は富士吉田市に行った。周辺には、富士急ハイランドや河口湖がある。私は、地元から1日に往復一本のみの高速バスにて、河口湖駅まで乗車した。乗客の雰囲気はウキウキしていた。河口湖駅の一つ前の降車場は、「富士急ハイランド」。これから楽しもう!という高揚感に包まれているのも頷ける。

到着後、友人の案内で富士吉田市を散策した。

道路沿いには、石門や苗字の書かれた提灯が目に入る。友人に聞いてみると、それは「御師」の家々とのことだった。

「富士御師」富士山に参拝する人々を富士道者といいます。関東からの同社は甲州街道を辿り、大月宿から富士山北面の吉田口へと到着します。そして、御師坊で宿泊し、翌日に浅間神社へ参拝し山内へ踏み出しました。
 吉田の御師は、富士山そのものを神体として信仰するため「富士御師」などとも呼ばれ、特定の社寺ではんく富士山へ信仰登山する人々(道者)に自らの住宅を宿坊として提供し、登山の世話をおこなっていました。このように「御師」とは、単に参詣者の案内や宿泊などのお世話をするだけではなく、祈祷によって寺院や神社に参詣する人々と神仏の仲立ちをする宗教者でした。

「御師旧外川家住宅」パンフレットより
道路沿い
空が広く、富士山も大きい。雪が滑らかな生クリームのように見えた

世界遺産富士山構成資産、重要文化財となっている「御師旧外川家住宅」が一般公開されていたので拝見することにした。

紅葉が見事。ふじさんミュージアム付属施設「御師旧外川家住宅」

現在は重要文化財として富士吉田市が管理しているが、20年前までは、御師の高齢の女性が住んでいらっしゃったという。家の中を拝見しながら、冬はさぞかし寒かったのではないかと思いを馳せた。

右手には床の間があった。元々は浴室だったように見受けられる。天井の造りに声が漏れた。きれいじゃない?壁の紅葉のあしらいに、遊び心を感じた
模様の綺麗さ、綿密さよ
上が版木。写し出された細かさに、ただただ感嘆。細かい〜
神棚の隣の小判箱に目が行く。これに小判を入れていたのかな〜と。本当に小判ってあったんだな〜と思った。
当時の御師の地図。栄えていた時代の光景を瞼に浮かべる
なぜか、窓ガラスに目がいく。かわいいなってシャッター押した。

不思議なのは、こちらの地図。

byGoogle 

違いに気づいただろうか。通常、地図は北が上を指し示している(Google)だが、御師旧外川家住宅の地図では、富士山が一番上になるよう作成されている。これは、富士山信仰からの所以だろう。

このコロナ禍で、各地へ気軽に足を運ぶことが難しくなってきているが、現地に足を運び、その土地の空気を感じることでしか得られない面白体験や感動があるもの。時代はオンラインがメインというか選択肢の一つとなりつつある。

2020年以降、私はリアルで会える時間の濃度が、以前よりも濃密に感じるようになっている。

写真が多くなっているが、自分のために書き残しておこうと思い、書いてみた。

続く。

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