ぼんやりとしているのだ

どうすれば私のコントを観に来てくれるだろうか。そればかり考えている。嘘だ。わりとほかのことも考える。根が暗いので、暗いことばかり考えているが、暗いと不平をいうよりもすすんで灯りをつけましょう、と早朝のラジオは言っている。心の灯。考えると思うというのはどう違うのかわからないが、大体の場合は思っていることのほうが多いように思う。

「村上龍は毛の量多くて顔がでかいなあ」

と電車で思ったのだ。ふいに。これはなにも考えていないように思う。なぜかそういうことを思ったのだ。

「村上龍の顔があと5センチでかい世界」

なんてことは考えだろうか。妄想だな。パラレルワールドというと何かありそうな気がするが、村上龍の顔がもう少し大きいだけのパラレルワールドもあるだろうし、その世界はきっとこの世界とさして変わらないだろう。

どうすれば私のコントを観に来てくれるだろうか。そればかり考えている。嘘だ。わりとほかのことも考える。根が暗いので、暗いことばかり考えているが、暗いと不平をいうよりもすすんで灯りをつけましょう、と早朝のラジオは言っている。心の灯。すすんで灯りをつけましょうと言われて灯りをつけたらすすんでではなく言われてやっているのではなかろうか。ま、それはそれとして。考えよりも感情の割合が多いだろうな。でこの感情が動くスイッチというのはよくわからない。六歳男児とよく公園に行きます。公園はわりと気をつかいます。なぜなら他のこどもにぶつからないかとか、割り込みしないかとそういうのをみてないとならんからね。その公園にて。私はどういうわけか、幼児と五十過ぎと思わしき父親という組み合わせをみたら泣きそうになるのだ。なんでだ、よくわからん。幼児が「パパ」と呼びかける。すると男は返事をする。で気づく「あ、あの人は祖父じゃなくて父親だったのか、歳いってからのこどもだったんだな」と思った瞬間、なんか泣きそうになる。父親のズボンがスラックスとかならもうこれ泣くぞ、泣かんけど、ね、となる。

「鉄道をカメラで撮影している少年」を見ると泣きそうになる。しかし、鉄道を撮影しているおじさんを見ても何も泣きそうにはならない。今までみたことがないが鉄道を撮影しているおばさんを目撃することがあればどうだろう。なんか泣きそうになる気がする。鉄道を撮影している新野新さんを目撃したらどうだろうか。とりあえず「お久しぶりです、関本です」と言いたいところだが、たぶん新先生は俺のことを覚えてないだろう。

三木あきらという男がいて、そやつインターネットラジオをしています。漢方おねおね放送局と言います。三木あきらにこういわれた「君はいつも何かを考えているだろう」と。ま、言われて悪いは気はしない言葉だが、それは明らかに買い被りで、その実何も考えていない。どこかで新先生が鉄道を撮影していないだろうか、というのを考えというなら考えだろうが、これは妄想とか空想の類だろう。

 妄想やら空想やらを変拍子にしてコントを八本。


関本佳史コントの会「イカニワレワレガ」
~田んぼも畑も持っていない人達~
日時 2021年7月24日 土曜日
開場19時 開演19時30分
場所 大阪府大阪市西区江戸堀1-4-21
   日宝肥後橋中央ビル2階2号アワーズルーム
(四つ橋線肥後橋駅下車6番出口四ツ橋筋から1本東へ徒歩1分)
出演者 関本佳史
前売り 1500円(プラス1ドリンク500円)
当日  2000円(プラス1ドリンク500円)
ご予約・お問い合わせ先 zubuno_zubuno@yahoo.co.jp

2021年の夏の関本ぶりきをよろしくお願いします。
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