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西洋占星術で観る映画 富野由悠季監督(蠍座)

ネタバレ多数です。ご注意ください。

とりあげるのは初の日本人にして、初のアニメ監督です。オリジナルの映画は「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「機動戦士ガンダムF91」ぐらいでございまして、あとはテレビシリーズを編集した映画を多く製作されております。

ご存知「機動戦士ガンダム」(映画はⅠ-Ⅲまで)をはじめ、多くのロボットアニメを手掛けられております。

まずその蠍座独特の「集中力」を有するストーリー作りです。間髪を入れず、ストーリーが進行していき、少しでも集中力を切らすとストーリーが分からなくなってしまいそうになります。(最近の作品は集中力を研ぎ澄まして観ても、良く分からないというレベル)蠍座は形式感がある星座で、慎重に物事を進めていくので、「ガンダム」のほかにも「Zガンダム」や「伝説巨人イデオン」などテレビシリーズを編集した映画というのは向いていると思います。

もう一つ、蠍座は真実を愛する星座です。「機動戦士ガンダム」はそれまでのいわゆる「プロレスアニメ」が常識だったロボットアニメを変えました。プロレスアニメとは例えばマジンガーZなどのように「主人公が必殺技の名前を叫びながら敵を攻撃する」という感じの単純なアニメが主流でした。しかし機動戦士ガンダムは「必殺技の名前を叫ばない」のはもちろん「敵側(ジオン)よりも味方(連邦)の方が悪い」「敵側の一番トップが最終回で主人公を襲わない(政治と軍事が分離している)」「敵側はガンダムやホワイトベースという名前を知る訳がないので、敵側はガンダムを「白いやつ」「白い悪魔」と呼び、ホワイトベースを「木馬」と呼んでいる。最後らへんは名前が分かったので敵側も「ガンダム」と呼んでいる」などなど他にも数多く現実の戦争に則したような「リアルな描写」が目立ちます。その他の原因も含めて35年も前の作品なのに未だに愛されているのはよく分かります。

映画監督ではマーティンスコセッシ監督が蠍座ですが、「ギャングオブニューヨーク」は誰も作りたがらない19世紀初頭のアメリカを描くという真実大好きっぷりです。またマーティンスコセッシ監督については詳しく書きたいです。

表紙画像はラストの劇場版で「敵味方だけでなく全宇宙が崩壊する」というそのタイトル通りの作品となった「伝説巨人イデオン」。映画では前編の「接触編」と後編の「発動編」があります。

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