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西洋占星術で観る映画 コーエン兄弟(射手座・乙女座)
ネタバレ多めです。ご注意ください。
兄ジョエル・コーエンは射手座、弟イーサンコーエンは乙女座です。
「バートンフィンク」はカンヌ国際映画祭パルムドールを、「ノーカントリー」はアカデミー賞4部作を受賞されました。
さて、上田きょうや先生は各星座を恋愛の時の女の子という設定で、用心深い行動すなわち「石橋をたたいてわたる」を例に表現されていますが、それによると
乙女座→石橋をたたいてこわす(ブラックユーモア系)
射手座→石橋をたたいたら、壊れてやんの、可愛いじゃん(乱暴)
となるらしいですが、コーエン兄弟の映画はまさにこの感性がミックスしたような映画が多く、印象そのまんまという感じです。
一言でいうならば「皮肉」という感じでして、比較的シリアスな「ミラーズ・クロッシング」や「ファーゴ」や「トゥルーグリッド」もそういう映画に見えてきてしまいます。
と書きつつ「ファーゴ」とか最初に「これは実話である」という一文が流れますが、実話でもなんでもなく、完全なフィクションらしいです。いかにもこの射手座・乙女座の組み合わせがやりそうなことです。
デビュー作はその監督の生涯撮る映画を表すと言うらしいですが、デビュー作「ブラッド・シンプル/スリラー」は「巻き込まれる」「勘違いが勘違いを呼ぶ」という感じのその後のコーエン兄弟が作るストーリーの大本はそういうストーリーばかりです。そのストーリーの作りも皮肉っぽく、何回もそういう映画を作られているのはさらに皮肉っぽい感じであります。
近年の作品「シリアスマン」は最後まで観ても、「だからなに?」という感じで終わり観客に喧嘩を売っている感じもしなくないですが、比較的日本の観客のレビューは高評価でありまして、観客の方々も「意味を分かって」観ているのでありましょう!
このように星座の特質を知れば「ディボースショー」や「バーン・アフター・リーディング」、「レディーキラーズ」「ノーカントリー」などのラストを観て、「何か胸の中で黒い物が残った」気がしますが、画面の奥で「そんなにまじになるなよ」と監督二人がニヤニヤしながら笑っているような気がしてなりません。
なにはともあれ、最初に映画をたくさん観ようと思ったきっかけはコーエン兄弟の「バーバー」を観てからなので、本当に面白い映画を観させて頂くチャンスを本当に感謝です!
表紙画像はサントラも素晴らしい、大好きなコーエン兄弟作「オー・ブラザー!」
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