敬愛するパフォーミングアーティストへ
あなたの創る世界が好きです。
あなたの紡ぐ言葉が好きです。
最初に出会ったのは、テスト期間に友だちが見せてきた1本のコント動画でした。ひたすら万引きの言い訳をする男性。
今見ても、声を出して笑ってしまいます。
出会うのが遅かった。
コントはもうやっていなかったし、
もう何度も舞台作品を作って映像化されていた。
もう少し早く知っていれば。
もう少し早く生まれていれば。
でも舞台をつくってステージに立つ。この活動は続けてくれていたから、行けるときはチケットを買って観に行った。
過去の作品も手が届くものは見た。
面白い、すごい、美しい、不思議、かわいい、、、
言葉にできない感情もたくさん知った。
大げさだと言われるかもしれないけど、
あなたの創るものは、あなたの存在は、生きる理由の一つ。
これからもそれは変わらない。
いつか、新しい作品を見られなくなる日が来ることは想像してた。
表舞台から引退するだけで、これからも創作活動は続けるそうで。
少し救われた。
"舞台へ会いに行く"ことが一つの楽しみだった。
それももうなくなる。
いつか二人のコントを生で見たいな、とか、
シリーズの新しい作品を楽しみに待つこととか、なくなる。
最後に予定していた舞台は実現しないまま。
あなたが「最後の舞台」としてつくってきたものを観たかった。
ステージ上にいるあなたの表現を観たかった。
こんな状況でさえなければ。
公式のコメントはいつも通りで。
文章の終わり、物語の最後の1ページみたいに、これからも続いていくことを表しているようで。
でもそれは、もう見せてくれない物語の先へ消えていく気がして寂しかった。
「笑ってくれてありがとう」
笑わせてくれてありがとう。
思いの外強い感情に襲われていたけど、落ち着いて、
少し妄想したんです。
これからあなたが、裏方として舞台作品なんかに携わったとき、
「あー、俺も出たいなー」なんてにやにやしながら思う姿を。
どうか、生きている限り自由に、
やりたいことをどこまでも続けていてくれますように。
ふわっと知らないうちに消えてしまいませんように。
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