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【One And Only】-PSY・S[saiz]-

Threadsとの連動企画として
【One And Only】-PSY・S[saiz]-を企画してみます

自分にはいまだに必要不可欠なPSY・S[saiz]
各アルバムの自論を展開しつつ
Apple Musicを共有していきます
(Threadsでは下スレッドに展開)
ですので
Apple Musicのない方々には楽しめない内容となること
御理解下さい


Different View(1985年5月22日)

自分は後述する「ATLAS」から聴き始めたので
後追いでの視聴となった
最初のアルバム
その当時の音楽観を感じさせる

PIC-NIC(1986年7月2日)

これも後追いとなった
2枚目のアルバム
やはりその当時の音楽観に沿っている感じがする

Mint‐Electric(1987年8月1日)

前2タイトルより
PSY・S[saiz]の音楽性が個性的になり始めたアルバムで
代表曲に挙げられる曲が含まれる数も多い

このアルバムも後追いで聴いていたアルバムであった(汗)が
代表アルバムとしても名を連ねることもある

NON‐FICTION(1988年8月1日)

恐らくPSY・S[saiz]の中で
一番代表アルバムとして挙げられるのではないか?
と思われるアルバム
PSY・S[saiz]の中でも1、2に好きな曲に入る
「Parachute Limit」はこのアルバム内のトップを飾っている
それだけでなく
「spiral Lovers」・「Angel Night ~天使のいる場所~」・「薔薇とノンフィクション」
といった
やはりPSY・S[saiz]の代表曲に選ばれる曲達を織り交ぜたアルバム完成度はかなり高い
(これも後追い作品ではある)

ATLAS(1989年7月21日)

PSY・S[saiz]の認知をしてから初めて手に取ったアルバム
発売日に並んだというわけではなく
リリース後に店頭に並んでいたものを見て
「聴いてみたいな」という直感が働いた結果
その後のアルバムを集めるキッカケになった貴重なコンタクトアルバム

実際このころには
収録されている「ファジィな痛み」が
ラジオ番組でローテーションされていて
CHAKAさんが言う「松浦節」が強い印象を受けた記憶があるので
これも手に取る要因の一つにはなったが
実際アルバムを聴き始めた時には
「Wondering up and down ~水のマージナル~」にも
同じような印象を受けた
「WARS」を間に挟んだ3曲の流れだけでも感動していたのに
全て聴き終わった時には
何度も聞き返していた記憶がある
ただ
前述した「Mint‐Electric」や「NON‐FICTION」のアルバムから聴き始めたら
果たしてPSY・S[saiz]を最後まで追いかけていただろうか?という疑問もわいてきて
「ATLAS」というアルバムはキーアルバムであったことは間違いない

SIGNAL(1990年7月1日)

一部のコメントでは「到達点」という評価のあるアルバムだが
個人的には「ATLAS」のアルバムコンセプトの逆を試みたのでは?という感想
リアルタイムで視聴していた頃は
「ATLAS」と「SIGNAL」はセットだよな、とか感じていた
後にシングルカットされる「Kisses」で始まり
先行シングルである「遊びにきてね」に続くといった出だし構成で
やはり両曲ともPSY・S[saiz]の代表曲に名を連ねる

TWO HEARTS(1991年4月25日)

個人的には遭遇3作目にしてベスト・アルバムを手に取ることとなったのだが
PSY・S[saiz]のベスト・アルバムはシングル曲を集めただけでは終わらなくて
新たにミックスされている

その代表・・・と言いたいのだが
「Woman・S」(New Version)
「電気とミント」(Movie Mix)
アルバム間にシングルリリースされた「Friend or Lovers」(New Mix)
「Lemonの勇気」(New Mix)
「Desert」(New Version)
「Another Diary」(New Version)
「Brand-New Menu」(New Version)
「 景色」(New Version)
「Angel Night~天使のいる場所~」(New Mix)
「From The Planet With Love」('87 Version)

15曲中9曲も変わっている(笑)

これにより
聴き覚えのある曲は印象がガラリと変わってしまうこととなり
ベスト・アルバムでなく
1つのオリジナル・アルバムとして楽しめる
実際
自分はリアルタイム時には知らなかった曲があるので
後追いでアルバム収録曲を聴いた時は
印象がガラリと変わってしまう曲が多々あった

※Apple Music等で配信されている「TWO HEARTS」について

記事をここまで読んでらっしゃる方々が
その後Apple Musicのリンクで曲を視聴頂く際
曲目の違いに疑問を感じるかもしれません
これは
松浦雅也氏が「Pyclopedia」という完全生産限定盤の監修時
全てのアルバムのリマスタリング及び再構築をされている為で
「Pyclopedia」が2012年12月12日の発売するとともに
音楽配信でも
「Pyclopedia」でリマスタリングされたものが配信されているからです
また
リマスタリングということで
当時楽曲も手直しが加えられており
当時聴いた時と違和感が生じています

Apple Musicへのリンクは掲載しますが
冒頭でリンクを貼っている
自分が作成したプレイリスト「PSY・S[saiz] Albums」には
新たに追加された曲目(「CHILD」と「チェイシング・レインボウ」)を
敢えて削除して当時のアルバム構成に近づけております

HOLIDAY(1991年12月12日)

最初の感想は「大人っぽい曲を聴いた」
「TWO HEARTS」を間に挟んではいるが
「SIGNAL」から音楽が広がったような印象を受け
中々馴染めなかったところもある
自分にとってはちょっと違和感を覚えたアルバム
だが
「あさ」の聴きやすさは
いかにもPSY・S[saiz]らしかった感を覚えた

WINDOW(1993年7月1日)

残り枚数が少なくなり
名残り惜しく
書く手も遅くなってしまうのだが
この「WINDOW」には「ATLAS」に似た衝撃を受けたのだが
それは「倖せが迷う森」の曲が物語を語っているところである
全体的にジャズ調が多いような感じがあり
かなりお洒落なアルバムだ

HOME MADE(1994年4月21日)

セルフカヴァー・アルバム
セルフカヴァー・アルバムというものを知ったのも
PSY・S[saiz]のおかげ

オリジナル・アルバムとは楽曲の雰囲気が変わり
家で鼻歌を唄っている感覚がする
まさに「HOME MADE」なカヴァーとなっている
この差を楽しめるかどうかで
「HOME MADE」の評価が変わっていくこととなるが
自分はこの差が非常に面白かった

EMOTIONAL ENGINE(1994年12月12日)

9枚目にして最後のオリジナル・アルバム
ジャケットと先行シングル「be with YOU」から
当時テクノの流行に流れに沿った感じがするのだが
実際はPSY・S[saiz]のセンスが詰まった作品
「be with YOU」はそんなPSY・S[saiz]がテクノ風な曲を作ったら?
という感じな曲
「Power Stone」から聴きだせば最後までPSY・S[saiz]の世界に浸れる

この時点で全体補足しておくと
PSY・S[saiz]のオリジナル・アルバムは
聴き始めと聴き終わりにリピートのつなぎを考えている点があり
何回もリピートすることが多々あった
(実際はそれだけではないのだが)

TWO BRIDGES(1996年8月1日)

2枚目のベスト・アルバムであり
これがPSY・S[saiz]の「終焉」となった

「SIGNAL」から「EMOTIONAL ENGINE」までの曲を集め
基本的に「TWO BRIGDES」のためのミックスが施されている
そのため
原曲を知っていても違う印象を持つ

「EMOTIONAL ENGINE」の最後で少し触れたのだが
PSY・S[saiz]のオリジナル・アルバムは
何度もリピートできる構成であると感じている
それは「TWO HEARTS」と
この「TWO BRIGDES」の2枚のベスト・アルバムにもあらわれている
更に
PSY・S[saiz]の音楽に触れていくと
アルバムを順番に繋げていっても同じように繰り返して聴き返せる
ここまでくると意図的かどうかはわからないが
とにかくビックリだ

※Apple Music等で配信されている「TWO BRIGDES」について

「TWO HEARTS」でも述べたのですが
「TWO BRIGDES」も
音楽配信では「Pyclopedia」でリマスタリングされたものになっております
こちらも
Apple Musicへのリンクは掲載しますが
冒頭でリンクを貼っている
自分が作成したプレイリスト「PSY・S[saiz]PSY・S[saiz] Albums」には
新たに追加された曲目(「アナザー・ダイアリー」と「BRAND-NEW MENU」)を
敢えて削除して当時のアルバム構成に近づけております

TWO SPIRITS -LIVE PSY・S BEST SELECTION-について

1992年7月22日にリリース
「HOLIDAY」と「WINDOW」の間に挟まれていて
「TWO HEARTS」に収録されていない曲を含んだことから
「裏ベスト」とも呼ばれていたらしい

TWO SPIRITS -LIVE PSY・S BEST SELECTION-
  1. Parachute Limit

  2. Teenage

  3. Kisses

  4. Christmas in the air

  5. Paper Love (English Version)

  6. 青空は天気雨

  7. TOYHOLIC

  8. Everyday

  9. Friends or Lovers

  10. 冬の街は

  11. EARTH〜木の上の方舟〜

  12. Silent Song

  13. 私は流行、あなたは世間

今回【One And Only】の記事にする際に挙げないとしていたのは
松浦雅也氏監修の「Pyclopedia」において大幅な再構築があり
「TWO SPIRITS HISTORY (LIVE)」として生まれ変わったため

1つのツアーの一部始終を収録したわけではないことから
貴重なライブ音源のキリバリングでありながらも
アルバム用に構成がされていたのが聴きごたえがあった
「TWO SPIRITS -LIVE PSY・S BEST SELECTION-」に対し
時間が経ち
PSY・S[saiz]のライブの歴史をまとめながらも
新たなアルバムとして考えられた構成は
また一味違った作品として捉えることができるのだが・・・

Collectionについて

正式な名称は「PSY・S Presents "Collection"」
1987年2月26日に発売され、コラボレーションアルバムの位置付け

番外編的な作品であることから
後追いでもこのアルバムに触れることはなかったのだが
音楽配信より視聴

企画ものとしては面白いアルバムだが
「Pyclopedia」により3つのボーナストラックが追加
これが追加されたことによるアルバムの変化が
当時触れることがなかった自分にはわかりづらいところだ

GOLDEN☆BEST PSY・S SINGLES+について

2000年代に入り
各レコード会社がアーティストのベスト盤を発売し
殆どのタイトルの頭に「GOLDEN」がつけられた

「GOLDEN☆BEST PSY・S SINGLES+」はその1つであるが
SINGLES+というようにシングルと未収録音源(?)を加えたもの
「終焉」後のものであるため
勿論PSY・S[saiz]は関わっていない

そのためか
PSY・S[saiz]を知る上で十分な要素は持っていながらも
アルバムの聴きごたえとしては薄い
PSY・S[saiz]を知るのには
オリジナル・アルバムを聴くのが一番近道
と自論つける

Psyclopediaに思うこと

紙ジャケット・オールリマスタリング(Blu-spec仕様)
「PSY・S Presents "Collection"」と
「TWO HEARTS」・「TWO BRIGDES」においては
ボーナストラック追加
「TWO SPIRITS -LIVE PSY・S BEST SELECTION-」は再構築され
「TWO SPIRITS HISTORY (LIVE)」となっている
松浦雅也氏の監修により
完全生産限定版として2012年12月12日に発売された

この発売時期の前後はいわゆる昭和アーティストの復活が相次いだ
(東日本大震災の影響が大きいと考えられる)
そうした中ではあるものの
自分はPSY・S[saiz]の「復活」は望んでいなかった
なぜならPSY・S[saiz]は「終焉」したから

学生時代~社会への出だしにおいて
影響・支え・答えをもらい
その後デジタルデバイスの進化によって
アルバム達はいつも身近にいて今も何か発見をくれる時がある
それなのにまだ何を望むのか?
という疑問があったのだ

「Psyclopedia」は復活ブームも落ち着いてきた頃に
発売の情報を突然知ったのだが
その時点では正直迷った
だが
リマスターまではともかく
再構築まで施されたアルバムを手にしても
自分には意味がないと感じて入手をやめた

時間が経ち「Psyclopedia」を介した音源を聴けるようになったのだが
その際に感じたのは
再構築が施された4つのアルバムがメインになっているということだった
GOLDEN☆BESTまでに作成された音源が
ボーナストラックとして追加されていることも考えると
「PSY・S Presents "Collection"」と「TWO HEARTS」は
オリジナルがリリースされるまでの歴史を振り返るアルバムとして
役割がうまく変わっていった感がする
しかし
「TWO BRIGDES」においては
ボーナストラックに追加意図が感じられなかった
「TWO BRIGDES」に敢えて初期作品を導入することで
上記2作品へループさせる作りと考えることもできるが
かなり無理があるだろう

「TWO SPIRITS HISTORY (LIVE)」について最後に少しふれると
再構築の際に「ATLAS」からのナンバーが多くなった実感が強い
「ATLAS」からPSY・S[saiz]に入った者としては
歓迎したい内容ではある
「TWO SPIRITS -LIVE PSY・S BEST SELECTION-」とは
アルバムの役割が違うことも考えられるが
その後「ATLAS」のライブ映像作品が発売されることを考えると
音声だけ先行してトラック化され
これを活かしたアルバムに再構築していったとも言える

以上の感想から
自分は「Psyclopedia」という作品は
オリジナル・アルバムが足跡として存在し
コラボとベストアルバムにボーナストラックを追加することで
その歴史をひとまとめにし
ライブ集大成として
「TWO SPIRITS HISTORY (LIVE)」として生まれ変わらせた
という位置付け
どちらにせよ
全てを時系列で楽しむといったことからは無縁になってしまい
PSY・S[saiz]というユニットが残した歴史を紹介する作品になった
と考えざるを得ないところではあり
(ほぼ)全アルバムを追い続けて聴き続けた1ファンとしての感想である

最後に
GOLDEN☆BESTと「Psyclopedia」しかアイテムがない状態で
PSY・S[saiz]を知ってもらうにはどうすればいいか?
というプレイリストを実験的に作成してみた


終わりに

「終焉」後の足跡をたどると
松浦雅也氏は「パラッパラッパー」という元祖音楽ゲームを世に出し
「Psyclopedia」監修以降も
PSY・S[saiz]の活動記録のリリース物の監修を行っている

ボーカルのCHAKA氏については
その後ジャズシンガーとして活躍
そんなCHAKA氏は
コロナ騒ぎの際にYoutubeチャンネルを開設していたことを
最近知った

この記事を書き終わった際
PSY・S[saiz]のことがあるのか?と思っていたが
本人から当時の貴重な記憶をお聞きすることができる
聞いているうちに
あぁ、当時はやはりそういうこともあったんだな、と
かんがえることもしばしば
でも
一度は聞いてみる必要はあるだろう

PSY・S[saiz]というユニットは
その活動期の潔さに共感したアーティストであった
むしろ
PSY・S[saiz]に関わっていた人達を見てみると
その後に耳にするアーティストが出てくることから
PSY・S[saiz]がくれた縁を感じた
唯一無二のユニットと言えるのだ


サポートしてくださる方お待ちしております