今さら小林賢太郎さんの舞台『うるう』を考察
※【閲覧注意】存分にネタバレを含みます。
気づいたことをバラバラと、書き綴っておきます。考えすぎ上等。
なぜ フクロウが「うるう」と鳴くか
「ホーホー」じゃなくて「うるう」と鳴くのは、擬音が独特な宮沢賢治の影響か。宮沢賢治作『どんぐりと山猫』に
「おもてにでてみると、
まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのやうに
うるうるもりあがって、
まっ青なそらのしたにならんでゐました。」
という一節がある。
この“うるうる”とは“潤う”を源としたオノマトペであり、“潤う”は“