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第19回MN杯の記録

みなさん。オラクルしてますか。どうも業欲のマントラゾロスターです。

私は先日行われた第19回MN杯で優勝を収めました。そこでのデッキ選択や、当日の動き等の出来事が沢山あり、私の胸の内に仕舞っておくにはあまりにも勿体ないと感じ、今回書こうと思います。

拙い文章ですが、ぜひ最後まで読んでいってください。全文無料です。



〜大会当日

『メタシューゲイザー』の生い立ち

事の始まりは2024年5月26日にさかのぼる。この日、焔玉杯様主催の『焔玉杯SPEX』という大会があった。このデッキはいつもの大会とは違い、特殊ルールとして『ガチャデッキ限定』という制約があった。そのため運要素のあるカード(ホーガンブラスターやフレアエッグなど)を必ず採用しなければならないというルールだ。

しかし、私は本気で勝ちに行くためにそれらのデッキをメタることを考えたのだ。しかし焔玉杯様もこの対策はしており、『踏み倒しメタ不可』『ガチャデッキとして機能しないデッキは不可』
という制限をかけた。至極当たり前である。

しかしこれは私にとっては痛手となり、焔玉杯SPEXを辞退するのには十分な理由となったのである。


とあるカード

そんな中、私はとあるカードに目をつけていた。
それは、『デュエマの鬼!キクチ師範代』である。

このカードはシンプルだがとても使いようがあると思った。
例えばガチロボ。トップめくっても出て来れない。
例えばロージア。破壊された時の除去が出来ない。
例えばキリエ。横展開が出来ない。
さらにこのカードのほぼ同じカードである、『禁術のカルマ カレイコ』の存在もあり、この効果のカードをデッキに8枚積めるのは大きな有用性があるのではないかと考えたのである。


MN杯前日

時は流れMN杯前日。なんのデッキを使おうか考えていた。前回出場時(第16回MN杯)優勝時にはエンドレスヘブンもガチロボもキリエもいなかったのだから、それらのデッキに勝てるデッキを作らなければならなかった。さらに、先1ガチロボされたらもう勝てる対面も勝てないだろうと思い、先行取れれば勝てるようなデッキを作ろうと決心した。

だか、デッキというのはそんな簡単には作れなく、私は思考を巡らせていた。

その時、ゾロスターに電流走る。

イメージ図

そこで焔玉杯のガチャデッキメタを使えばいいのではないか。と考えたのだ。
前回優勝時使用した『4cシューゲイザー』を基盤にガチャデッキメタのメタクリを投入するという構築だ。
そこで考案したのが『メタシューゲイザー』である。

考案当初のリスト。キクチカレイコでメタりつつチューザを出し、シュゲキリューでぶん殴るのが主なプランだった。


大会当日

突然のリスト変更

大会参加表明直前、私はもう一度デッキリストを考え直そうと思った。
その結果次のことがわかった。

  • このルールはカードパワーが高いデッキが多く、その結果STが少ない

  • むしろドラグハートなどをメタる方がいいのではないか

そこでチューザと単騎を抜き、タイムトリッパーと落城の計を採用したのである。
そうして完成したのが、今回優勝した、

『メタシューゲイザー』

なのである。

最終デッキ提出リスト。後ほど少し解説する。

第1試合

第1試合はBYEにより、不戦勝だった。
ここで急に、このデッキが弱いのではないかと考え始め、急な不安が襲ってきた。しかし、デッキリストは提出してしまったのでしょうがない。不運があっても割り切るしかない。そう思った。

第2試合

第1試合のBYEにより、第2試合が初戦となった。先攻を取れて配牌を見るとそこにオボロカゲロウの存在が。

本来ならオボロカゲロウから繋いでキクチカレイコのどちらかを出すつもりだったのだが、先1で相手のデッキが分からない以上、メタ範囲が限定されるキクチよりもエンターテイナーの方が強いと思い、エンターテイナーを出してターンを返した。
相手はミルドガルムスをマナに埋め、ターンを返したので7軸のガチロボかなという勘がよぎった。実際、次のターンにキクチを出し、ターンを返したらガンリキが出てきたので正しかった。
その次のターンはこちらはグレンモルトを出し、眼力のせいで殴れないのでターンを返し、相手はガチロボを出してきた。

正直、このタイミングでのガチロボは全然良かった。なぜならキクチで山札から出ないようにしているからだ。あのロボがただのトップ3枚山札の下に送る機械に変貌した瞬間である。

その後は今ある打点で詰め、ガイギンガに龍解しつつ殴り勝った。


第3試合

またまた先攻だった。しかし今回はオボロカゲロウの姿はなく、エンターテイナーはいたのでカレイコを埋めエンターテイナーを召喚。
相手はナスオロチャ完全不明を出してきており、アカシック3からの完全不明等の動きかなと思った。
が、それも実はメタれるのである。キクチカレイコ、超万能である。
続いてキクチとタイムトリッパーを召喚し、相手の遅延をしつつエンターテイナーで1点だけ通した。
この1点はすごく大事なので後ほど解説する。

その後相手はトンプウレッドゥルで私のシールドを殴ってきており、返しのターンでグレンモルトを着地させそのまま殴り勝った。

勘の良い方はもう気づいたかもしれないが、今回、『メタシューゲイザー』と言っておいてシューゲイザー1回も使ってない。グレンモルトでぶん殴るのが早くて強かったのである。


第4試合

第3試合終了時までの勝ち点が9点の人が私含め2人おり、第4試合勝った方が優勝であった。
またまた先攻をとり、黄金ムーブであるオボロカゲロウエンターテイナーを決め、一気に有利にした。

対する相手は、逆転プリン埋めのサイレントスパークと、トリガー多めの構築であると感じた。その証拠に、返しのターンでカレイコ出しつつオボロカゲロウで1点踏んだ時に見事にクロックを命中させたからである。
しかし、エンターテイナーの仕事は凄まじく、しっかりクロックを破壊しつつターンを返せたので殴り返される心配はなかった。
相手は返しのターンにドラサイロージアを打ってきた。恐らくエンターテイナーの破壊を見越して盾追加&エンドレスヘブン貼りを意識したのであろう。
しかし、ここはカレイコにしのがれてしまう。返しのターンに私はグレンモルトを着地させ、いよいよ詰めの段階に入っていた。しかしそこでもクロックを取られ、さらに返しのターンにデスハンズでカレイコが取られてしまった。
しかし次のターン、デッキトップはキクチ師範代。3マナで落城の計を打ちつつキクチ師範代の着地。あとは詰めきり、優勝を果たしたのだ。


まとめ

今回、私は優勝を収めたが、正直どの試合も負け要素はあったし、そもそも全試合先攻取れたのはとても大きかった。1ターン目からメタクリーチャーを出せたのはすごく大きい。
今回のMN杯の結果による殿堂入りクリーチャーがあるかどうかは分からないが、メタシューゲイザーから何がかけられても名誉であると胸を張って言いたい。


おまけ:デッキ解説

本文は終わったのだが、自分の自慢のデッキを自慢していきたいと思う。
これで注目デッキ7選に選ばれなかったら本当に泣く。泣きわめく。

改めて掲載。

攻め方

主に3パターン存在する。

①:メタクリ+グレンモルトパターン
今回はこのパターンだけで勝てた。
1ターン目オボロカゲロウエンターテイナー
2ターン目カレイコタイムトリッパー
3ターン目グレンモルトで容易に7打点が刻める。

ここでポイントだが、1ターン目エンターテイナーが出来たら2ターン目にグレンモルトを出さず、エンターテイナーで1点だけ刻むのが良い。
グレンモルトの龍解条件である、『自分のクリーチャーが2回攻撃した時』を踏まえると、クリーチャー+グレンモルトで2点叩いた時にリーサルを見やすくするためにガイギンガで2点殴って盾を無くすのがいちばん強いのだ。


②:シューゲイザーワンショットパターン
最初の計画はこれだった。キリュージルヴェスをマナに埋めつつメタクリ展開で殴るのが目的である。
キリューをマナに埋めても、5マナあるので地味にオボロカゲロウ&キクチorカレイコの動きができる。
しかし、これは地味に要求値が高く、正直グレンモルトでぶん殴った方が強い。


③:ダークマスターズで大量ハンデスパターン
相手が青単などでリソースを稼がれまくった時、ダークマスターズでハンデスしまくりながら優位差で詰めるという動きだ。
ダークマスターズが刺さる対面がほとんど無かったので、これは他のカードの方がいいかもしれない。


デッキ採用カードと採用候補カード

まずは採用カードから。


〈月光電人 オボロカゲロウ〉
このデッキの心臓と言っても過言では無い。低コストで圧倒的なリソース確保能力。4確。

〈龍脈術 落城の計〉
ドラグハートを龍解できる優秀くん。相手のメタクリをどかせるのでほとんど4確。入れなかった時にこのデッキの性質上ジュダイオウがほぼ無理になるので入れておきたい1枚である。

〈デュエマの鬼! キクチ師範代〉
〈禁術のカルマ カレイコ〉
効果が全く同じなので同時に解説する。
メタ範囲が広く、さらに自分の動きに関係がないので出し得である。このカード達を軸にこのデッキを作ったと言っても過言では無い。4確。いや、8確である。

〈停滞の影 タイムトリッパー〉
とても強い。3マナでMN杯殿堂入りの勝利リュウセイかのようなメタをするので最強。
紙で同じことをやる場合も影速よりこちらを採用することをおすすめする。なぜなら向こうは多色だからだ。

〈早撃人形マグナム〉
エンターテイナーの5枚目以降として採用されたカード。グレンモルトじゃないプランの時は基本こいつで事足りる。SAとしても優秀で、最後1点押し込みたい時にこのカードがあればなんとかなると思っている。

〈ウソと盗みのエンターテイナー〉
はい最強。めっちゃ重宝するメタカードでありながら横に1体添えるだけで殴られなくなるというカード。4確すぎる。

〈鎧亜の咆哮 キリュージルヴェス〉
普通のシュゲだと強いんだけど、問題は普通のシュゲじゃないからなぁ…。と思った。入れたい人は4入れてもいいけど私は3投で落ち着いた。

〈龍覇 グレンモルト〉
最強だね。強すぎる。なんで2点いくだけで実質選べないデカブツドラゴンが出てくるのか分からない。ガイアールも地味に優秀で、バトルでメタカード焼いたりできるのでおすすめである。

〈神聖麒 シューゲイザー〉
サブプランとしてとても優秀。マナに埋まってるメタを呼び出せるのが強い。今回は当たらなかったけど、本来ならデッドブラッキオが強い環境だから、マナに落ちたメタを拾ってこれるのがまたいい。
シューゲイザーって『神聖麒』って言うんや。意外と誰も知らないんじゃねこれ。麒麟の麒ってことか。

〈悪魔龍 ダークマスターズ〉
環境的にもっと流行っていいと思ってるカードの1つ。最速2ターン目に出てくるのはどのデッキでも辛い気はする。今回はあんまり使わなかったが、デッキによっては切り札級となり得るカードだと思われる。


採用候補カード。

〈制御の翼 オリオティス〉
現代環境のメタと言えばこのカードと言えるほどに強い。だが、この環境だと合わないな。もちろん強いことに変わりは無いのだが…。基本しっかりまながある状態がほとんどで、刺さらない場面が多すぎたので0枚。

〈単騎連射マグナム〉
これも現代環境を代表するメタカード。とはいえ自分のターン中にクロック出てもホーリー出てもあんまり痛くないので不採用。

〈お騒がせチューザ〉
トリガーロージアを重く見たくて採用候補。これも単騎と同じ理由。いつかチューザビートで環境に抗っていきたい。

〈機術士ディール〉
地味に採用候補だった1枚。先1ガチロボを砕けるので採用候補だったが、手札に戻されてもどうせまた出てくるので不採用。

〈その子供、凶暴につき〉
最近話題の凶暴。バイク系統を重く見たかったが大して居ないと思い不採用。SAにできるので、ロングゲームになった時に凶暴+キクチカレイコで1打点作れる。あとは逆に1点押し込みを防げる。1枚くらいなら入れる価値はあるカード。


最後に

デッキ名の理由を言ってなかった。なぜ『メタシューゲイザー』なのか。グレンモルトで殴った方が強いのはこのデッキ組んだ時から思ってはいたのだ。だが、やっぱりオラクルが好きやねん。花澤香菜が好きやねん。カノンが好きやねん。

次回のMN杯の出場は未定だが、もし何も制限かけられずに使えるとしたらぜひ使っていただきたい。もし何か質問or誤字脱字があれば本人のXのDMでこっそり指摘して頂きたい。
それでは快適なデュエプレライフを。

業欲のマントラゾロスター

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