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依存と信頼のすき間で

2017年もあと数時間。実家に帰省していて大掃除したり、祖母の家を訪ねてはにんにく醤油でにこんだ手羽元を食べ、ほっこりしながら毎年考える。「今年はなにができたのかなぁ」と。いつもこのタイミングで考える、考えてしまう。実家ののほほんとした時間がときに心地よく、ときに居心地が悪くなる。今年は心地よさと居心地の悪さの差が大きくてなにか気持ち悪い。そわそわが止まらない。それだけ色々な体験を2017年にさせてもらったから。だから外に出て近くの喫茶店でコーヒーを飲みながらこうやって振り返りを文に起こしたりする。皆さんとあまり会っていないし、振り返りと言いつつ報告のような、そんな感じ。

わたし的、2017年は

「動」

move! and move!みたいな年。
ひねりがない展開ですが、わたしにとっては動きすぎた年だった。本当にあっという間だったと思う、体感速度なんてボルトよりもはやかったと思うし、恋人を一緒に過ごす相対性理論的な時間のはやさよりも、はやかった。2017年1月1日に精神と時の部屋に入って1分後にはもう2017年12月31日みたいな。それくらい「動」に尽きる。尽きすぎてもう動きたくない。ってくらい。本当は家族と一緒に平和な暮らしをしたいのに、幸せに生きたいのに。でも今やってることに代わりなんていないと思ってるし、もう後になんか退けないし、諦めることも許されないほど、自分で選択をして責任を受けたから。だからやるのね。諦めそうになるときに限って、微かな希望が目の前に見えてきて、その後のことなんか見えてないのに上を目指しちゃう。そんな2017。だんだんポエマーみたいになってきた。はい、ざっくり振り返ります。


ずーくすの大きな出来事

- 仕事辞めて、上京。

1月〜3月のハイライトは会社員を辞めて東京へ出てきた。新卒からお世話になった製薬会社のMR職は勉強させてもらったなあ。情報提供をするクライアントが知識も経験も桁違いに上(医者だからね)にいる業界はそうないんじゃないんかな。先生も勉強熱心で知識のアップデートが常に求められる。自分なりに英語を少しかじった経験を生かして論文は読みまくった。あまり関連がない分野の文献を読んでいたことが偶然先生のインサイトに刺さった、みたいなのが徐々に起こり始めて、本当に楽しかった。2年目が終わるタイミングでわかることも増えてきて自分色を存分に出し始めようとしていた頃で、知識を身につけたり、さらに上へと思っていたけど、なにか足りないものを感じていたのは確か。一度、モヤモヤを考えてしまうと抜け出せなくなってしまうタチで、なんなんだろう、この充足しているんだけど充足してない感。この時に大学からの仲で自分のビジネスを始めようと準備している友人と電話すると、色んな悩みの話を聞く。それは自分が抱える悩みと質が違う。もちろんしている職務内容もポジションが違うのだから同じものさしで測るのはおかしいのだ。でもそれを聞いて、少し「羨ましさ」と「嫉妬」みたいなのがあった。自分もその舞台に立ちたいと考えるように。こうなったら暴走列車は止まらない。情報感度が高めな自分からすると、したいことはたくさんあった、いやもう何がしたいかは決まっていた。ブレストは1日で十分。人生なんてノリで決めないといつまで経っても決まらないと。以前仕事で東京へ出た時に、時間が空いたからあるVCにいつか起業したいんですって相談したら、「まず東京にくることだね。」て言われてたからいつか東京にいかないといけないんだな、と思ってた。それも相まって、あっさり転職を決めた。

- 新しい仕事、はじまる

4月から新しい仕事がはじまる。不動産の活用提案を考えるプランナーのような仕事。不動産というハードな商品にどれだけソフトな価値を入れて提供できるか。ユーザーとどうやってコミュニケーションするのかを学ぶ日々で非常に充実していた。わたしと同じタイミングで入社された取締役のFさんにはほんとうにお世話になった。今まで自分に足りなかった部分がすぐに見透かされて、これまでだましだましやってきたことが露呈した。はじめて出来ないことを受け入れた瞬間。4月から6月の間は仕事でバタバタしすぎてほとんど何も社会的な活動はできず。←わたしのいう社会人とは、「休日に自分のしたい活動が出来ず頭の中で考えることがすべて"会社"に繋げてしまうあっぷあっぷ状態」のこと。そうでない時を「会社人」と呼んでいる。まあそんなこんなでしばらく会社人ライフが続く。これまでのわたしだったら、仕事と私生活のバランスを「ライフワークバランス」と呼んでいたのに、この時は「ワークライフバランス」になっていたと思う。

- 100BANCHという舞台

7月から100BANCHというパナソニック・ロフトワーク・カフェカンパニー3社合同で主催しているコワーキングスペースのGarage programに採択。前の記事でも紹介したアクアポニックスで世界を変えてやる!と息を荒げていました。アクアポニックスについてはこちら。主に行っていたのはアクアポニックスの概念をみんなに広くしってもらうための認知活動。そのためにコンセプトを視覚的にわかりやすく表現したプロトタイプを作ったり。でもそんなことより同じプログラムに採択されたメンバーの方と知り合えたことが一番の財産になったとおもう。ふんどしで世界を変えようとしていたり、昆虫食の未来を描いていたり、未来の昆虫産業プラットフォームを創ろうとしているチーム、おにぎりを食べさせてくれたり、本当に愛を感じた。愛こそが全てだなと思った2017。今年は100BANCHのおかげで人との出会いの広がりに感謝したし、東京だからこそ出会えた人たちでいっぱいなんだとおもうと苦しみながらこっちに出てくるのを決断してよかった〜としみじみ。感謝です。

二〇一八は?

何か目標を決めようと思っていたけど今おもうと、年末にこれを達成させる!と意気込んで設定しても結局のところ達成した記憶がない(というより目標を覚えていない)。もう変化の流れが早すぎて何が起こるか全くわからんので、その都度起こる出来事でベストな結果で終えることだけ。

100BANCH、Slush Tokyo、Ocean Challengeともはやイベント目白押しですが楽しみ。アクアポニックスにこだわりすぎていたけど、これだけやってもまだまだ熱くやれるんだから多分自分にしか出来ないんだと思う。そんなことを思ってくれる人がいたら一緒に仕事がしたいね。

来年するべきことってすごく固いし、具体的すぎてもなんか気が引けるからここに書くのは「来年見たい景色」。すてきやん。

さて、来年は

「仲間と一緒に奇跡を見る!!」

それだけです。何が起こっても全てがその一瞬にしか起こらない奇跡。

みなさま、良いお年を。

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