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大ゾイド博2023 感想など

会期延長や物販などファンの間でも話題に事欠かなかった大ゾイド博2023。

ファンとして必ず行かねば、と思い前売券を合計5枚購入。しかし会期はたった2週間。使いきれるか?でも入場特典全種欲しいしな…と思っていたところ会期が一週間延長!
追加で行くしかない!と思い更に券を購入したのに直後に入場特典が配布終了…
当てが外れはしましたが、私は最終的に平日含めて7回訪問しました。
それだけの価値があったのか?
それだけ行きたくなる魅力はあったんです。
悪い点もまあありはしますが…

よかった点、予想を大きく上回る衝撃を受けたのは何といっても歴代ゾイドキットが完全といっても過言ではないような良好な状態で一同に介した、圧倒的なまでの歴代機体展示、これに尽きるでしょう。

第一期シリーズ メカ生体ゾイドの展示(前期)
第二期シリーズ アニメ登場機体の展示(後期)
第三期シリーズ ゾイドワイルドゼロ・列伝の展示(後期)

そのラインナップたるや国内で購入できたゾイドキット製品のほぼ全て。通常流通品・イベント限定品・食玩・ガチャ・雑誌の付録など、ゾイドシリーズの根幹たるメインのキットに流れを汲む製品が勢揃いしました。
これだけのラインナップが1箇所にまとまって展示されたことは記憶の限り初めてのこと。個人でコレクションしていてこれくらい所有しているぞって人もまあそれなりにいるとは思うのですが、自宅の保管スペースやメンテナンスのことを考えれば、たとえ所有していても同規模で展示しているのを目にすることはそうそうできることではないでしょう。恐らく収納ケースなどにしまっていて、時々部屋に飾るものを入れ替えるとか、もしくは未組立で保管している人が多いのではないでしょうか。
20年前の20周年大ゾイド博の時でさえ、メインの展示は第1期ゾイドであるメカ生体ゾイドの一挙展示で、総数は90体そこら( 物によって状態も良し悪しありました)今回のイベントではそれ以降に発売されたゾイド含めて500体を越えるゾイドが、目立った欠品もなく一同に介し、ガラスケースなど隔てることなく間近で目にすることができました。
一体どこからこれだけのゾイドが出てきたのか…公式が保管していたとはとても思えないので歴戦のゾイダーから借り受けたのかな。
正直言って、最初にゾイド博の公式サイトに展示内容が紹介された時はこれほどのものとは思っていませんでした。何せこれまでのイベントや、雑誌の特集、講座での展示などの際、公式が用意したと思しき過去のキットはいずれも欠品や焼けがあったり粗があるものが多く、完璧な状態とは言えないもの。また一期と二期が混ざっているとかよくあることでした。
500体展示というのもジオラマに使っている機体とか比較的新しいワイルドの機体多めで数かさ増ししているのかなと思っていました。
ところが何なんでしょうかあの展示は。一期ゾイドの正規ラインナップが見た感じ欠損もなく勢揃いしているばかりか、ジオラマベース、アタックゾイド、MZ、ゼブラ消しゴム、ホビーフェア限定のバラ売ゴムキャップやCPまで…
基本全部あるじゃん…
アタックゾイドはチョコスナックのものと二期のガシャポン版、通販サイトの購入特典版と分けての展示に更にレッドゴーレムまでという全ラインナップ揃い踏み。今これらを揃えようとしても相当きついです。

チョコスナックのアタックゾイド
ガシャポンのコマンドゾイドコレクション
色と名前がアタックゾイドと違うんです…


展示に関しては会期を半分に分け、前期後期で展示を入れ替えを行っていた今回のイベント。キットに関しては入れ替えとは名ばかり、実質追加といった感じで後期こそ本命という展示内容。希少な改造セットを山盛り追加したウルトラ、デスザウラーなどのほか、公式には箱裏などで紹介されているけど取説には載っていない凱龍輝スピードのようなブロックス組み換え例みたいな展示も。またゼブラの消しゴムゾイドが組済みで見ることができるのも希少な機会かもしれません(何故か未組立ばかり出回るしみんな組まないので…)

NEW改造セット装備のウルトラザウルス(後期)
凱龍輝がエヴォフライヤーと合体した形態(後期)
ゼブラの消しゴムゾイド3種とお菓子売場でかつて販売されたというMZシリーズの2種

今回のゾイド博、どれだけコアなファンでもおそらく何かしら新しく目にするものがあったのではないかというそんな展示でした。私が何回も足を運んだのは物販が追加されるのもありますが、大体この展示のせいかなあと思います。これだけのゾイドに囲まれる空間なかなかないよ!

また、歴代機体展示以外にも嬉しかったのは何といってもジオラマ展示。
二期のバトスト、ゾイド公式ファンブック2巻にて登場し、西方大陸戦で共和国側の逆襲の切り札となったウルトラザウルスの改造機「 ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤー」が間近で観察できるジオラマが展示されました。
アニメのみのファンには馴染みないかもしれませんが、会場で聞いていた限りその圧倒的なボリューム感にみんな釘付けになっているのを感じました。
雑誌やファンブックの写真だけでは見えない位置も確認でき、とても良い展示でした。
カノントータスのコクピットが砲座になってるのとかマジマジと見れます。
あとクリアパーツ赤なのは知らなかった…
ゾイド2版ウルトラがベースなんでしょうかね。
他にもゾイド展の時には無かったワイルドのジオラマ、キービジュアルのジオラマ、ゾイドFOR(スマホゲーム)のジオラマなども展示されました。
個人的にはゾイドワイルドゼロのゼログライジスVSジェノスピノ・オメガレックス戦のジオラマがとても感激したり…
よくぞこのシーンをジオラマにしてくれた!とそんな印象でした。

公式改造機 ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤー
VSゼログライジスのジオラマ


あとはパネル展示などは大阪・福岡・富山のゾイド展の時と同じものが主だったのですが、メカ生体時代のスケッチと試作品コーナー横の開発画稿は新しいものでした。
母艦級ゾイドのスケッチとケーニッヒ・ダクスパの開発スケッチ、ワイルドの開発スケッチと3D開発モデルの図が前期後期でそれぞれ入れ替え。
二期のものはホビー誌などで公開されたこともあると思いますが、切り抜きを集めている訳でもない自分のような者には真新しいものばかりです。
マグネーザー装備のケーニッヒウルフカッコいいね…

忘れちゃいけないのが記念撮影スポット。
入口入ってすぐのところにあるジオラマコーナーでは持参したゾイドを置いて写真撮ることができます。
改造作品を持ち寄ることでファンの交流の場となっている場面も何度か見かけました。
キットの展示を抜けた先にはブレードライガーの撮影用パネルもあり。コクピットに乗り込んだような写真を撮ることができました。初日にはスタッフさんがいたので1人で行ってても撮ってもらうことができました(何故か週明け以降はいなかったけど…)
過去の大ゾイド博でも実物大モルガといった展示がありましたが、流石に実物大ブレードライガーは無理だと思うのでとても無難なところではないでしょうか。
ゾイドワイルドの機体なら比較的小型なのでまた機会あればワイルドライガーあたりが実物大展示として置かれる可能性はあるのかなあ。

持ち込みゾイド撮影用ジオラマ
後半になるに連れ使われる頻度が上がっていた
ブレードライガーの撮影スポット



課題というか難点に思ったことも挙げようかと思います。
初日の混雑集中、長蛇の列となった物販、ブラインド商品の乱発と転売の横行、商品の後出し追加とアナウンスの悪さ、展示のキットに関しての説明が何も無いこと、動くギミックを活かした展示が少ない、こんな感じでしょうか。
ほとんど物販関係ですが、公式側も想定外の人入りだったような話も聞くので多少は致し方ないのかなあと思います。
ただ、あれだけ初日に人が集中した背景として、ユーザー側がタカトミに不信感を抱いていてその現れであるということは感じてほしい。
だって限定キットの宣伝の仕方とかもっとあるじゃん…
「 売り切れの場合再販予定はありません」とか書かれたら不安になるんですよ。
過去のイベント限定品知ってる人はみんなビクビクしてたんだよ。ブラックレドラーにラプトカイザーとか暗黒ゾイドとか。
初日に可能な限りそりゃあみんな行くよ…
その結果の初日物販レジ2時間待ちなのでした。
今回のイベント限定青ゾイド達とvtuberコラボゾイドは最終日まで購入可能なようでかなり気合いれて準備してたみたい。そこはほんとに評価したい。絶対売り切れるような数しかないと思っていたもの…
あと他の課題は購入者のモラルの問題もあるけど、一番の解決は早く公式が事後通販を発表することではないでしょうか。
後出し追加をかなりやってるので遠方の人は溜まったもんじゃないと思う。交通費や宿泊代だってかかるし宿や新幹線予約もいるのにアナウンスはギリギリまでしなかったり当日だったり。
これまでゾイドというジャンルは本命シリーズ以外のキャラグッズ等はかなり手薄だったのでみんな飢えてるのでは。
ゾイド展やるまでまさかバトストキャラ( アンナとか)のグッズが出るなんて思いもしなかったので。
それを転売されるのを指くわえて見てるだけなんて辛いでしょう。
早く遠方の全ゾイドファンを安心させて。

あとは展示キットに名前以外説明が何も無い点。
特に二期のものは小さな括りで色んなシリーズを展開してた時期がかなりあり、アニメを見ていて懐かしさから訪れたファンに対してはとても説明不足と感じました。
ゾイドブロックス、ネオブロックス、妄想戦記、リバースセンチュリー、ゾイドオリジナルなど、アニメにもなっていないこれらのゾイドが一体どういうコンセプトでどんなシリーズだったのか、全く何も触れられておらず、これだけ話題になったイベントだったのに、せっかくもっと深くシリーズを知ってもらう切欠にもなり得たイベントだったのに、非常に勿体なかった…
パネル展示の多くが、アニメに焦点を絞って簡単な設定の公開が主だったので、もう少し色んなシリーズを紹介してもよかったんじゃないかなあという感想です。

ギミック活かす展示がAZくらいしか置いてないのもまた非常に残念ではあった。
小型は仕方ないにしてもキングゴジュラス(煩いから厳しいかな)とかウルトラザウルスとか、ゾイドワイルドのキットとかその辺も稼働展示は出来たんじゃないかなあと。
アイフラッシャー連日光らせてるのはよかったけども。
そして何故か稼働展示しているAZは物販で売らず、HMMだけという謎。せっかく実物動かしてるんだから物販に置けばいいのに…

最新モデルのAZシリーズの展示



色々課題は感じたけど、今回の予想を上回る繁盛ぶりが今後のシリーズ展開に良い方向に働いてくれるといいなあと切に思います。
いちゾイダーとしてもワイルド以前の、言葉悪いけどオワコンみたいな状態からのここまでの盛り返し様に嬉しさしかないし、こんなに連日列ができるほどのファンがいるんだなあと実感できるイベントでした。
ぜひまた5年後10年後、またまた20年後にゾイド博やるときは課題も見直して更にもう1段広い会場にて、海外ゾイドや懸賞商品も集めたものを期待したい。
ROBOSTRUXなら貸し出せるので…
40周年はまだコアボックスや謎に包まれたD計画も発表されていて目が離せないです。特にコアボックスには今回の撮影禁止だったパネル展示内容を網羅してもらいたい!頼むぞタカラトミー

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