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Java①

System.out.println()


 「System」はあらかじめ用意されたクラスの一つで、 java.lng パッケージの中に含まれている。java.lang パッケージは最初からインポートているので、 System クラスは特に何も宣言しなくてもプログラムの中で利用することができる。
 「System.out」の 「out」 は 「System」クラスのフィールドの一つで、標準出力へ出力するときに使用する。「out」のデータ型は PrintStream クラスで、引数のデータ型毎に println メソッドが何種類か用意されている。 println メソッドを使用すると指定した値を出力するため、「System.out.println」は標準出力に対して指定した値を出力するためのメソッドということになる。

//コンソールに「Hello World」と表示される
System.out.println("Hello World");

Javaの構造


class Main { ①
 public static void main(String[] args) { ②
  //処理のコードを記述する ③
 }
}
  1. クラス部分

  2. メソッド部分

  3. 処理部分

変数


変数とは


 データ(値)を入れておく箱のようなもので、名前(変数名)をつけることで値を取り出すことができる。

変数の定義


//int(整数)型の定義
int number;

//String(文字列)型の定義
String name;
  1. データ型を指定する

  2. 変数名を決める

値の代入


//int(数値)型
int number;
number = 10;

//String(文字列)型
String name;
name = "太郎";

値を取り出す


//int(数値)型
int number;
number = 10;
System.out.println(number);

//String(文字列)型
String name;
name = "太郎";
System.out.println(name);

変数の初期化


 変数の定義と同時に値を代入することを「変数の初期化」という。

int number = 10;

String name = "太郎"

int型変数の計算


 数値が入った変数なら、数値と同様に計算が可能で、数値と変数の計算も変数同士の計算もできる。

int number1 = 10;
System.out.println(number1 + 5);
//15が表示される

int number2 = 20;
System.out.println(number1 + number2);
//30が表示される

String型変数の連結


 文字列の入った変数であれば、文字列と同様に文字列の連結を行うことが可能。

String greeting = "こんにちは";
System.out.println(greeting + "太郎さん");
//「こんにちは太郎さん」が表示される

String name = "花子さん";
System.out.println(greeting + name);
//「こんにちは花子さん」が表示される

変数の更新


 一度値を代入した変数に再び値を代入すると、後で代入した値によって変数の中身が上書きされる。変数を更新するときは、データ型を指定しない。指定すると変数の定義と判断されエラーとなる。同一処理の中では同じ変数名で変数は定義できない。

String name = "太郎";
System.out.println(name);
//「太郎」が表示される

name = "花子";
System.out.println(name);
//「花子」に上書きされる

自己代入


int x = 5
System.out.println(x);
//5が表示される

x = x + 3;
System.out.println(x);
//変数x = 5に3を足した8が変数xに代入される、8が表示される

//x += 3のように省略して記述することもできる。

 変数に1を足す、もしくは1を引く場合は、さらなる省略系が存在する。

x = x + 1;
x += 1;
x++;

x = x - 1;
x -= 1;
x--;

小数を扱う


 小数を扱う場合はdouble型を利用する。数値のため計算も可能。

double number = 5.25;
System.out.println(number);
//5.25が表示される

型の変換


 「+」などの操作は同じデータ型同士でないとできないため、型の違うものを演算するときは型を変換し同じ型する。

自動型変換

//int型(整数)同士の計算
System.out.println(5/2);
//2(int型)が表示される

//double型(小数)同士の計算
System.out.println(5.0/2.0);
//2.5(double型)が表示される

//int型とdouble型の計算
System.out.println(5.0/2);
//doubleに変換されて、2.5(double型)が表示される

強制型変換


int number1 = 13;
int number2 = 4;
System.out.println(number1 / number2);
//3(int型)が表示される

System.out.println((double)number1 / number2);
//number1がdouble型に変換され、それによってnumber2もdouble型に変換され3.25(double型)が表示される。

 強制的に型変換を行うことをキャストと呼び、「(変換したいデータ型)値」とする。
 int型同士の値から、最終的にdouble型の計算結果を得たい場合、どちらか1つをキャストする。片方がdouble型であれば結果はdouble型になる。

変数の役割と注意点


変数を使う理由


  • 何のデータか分かりやすくなる

  • 同じデータを繰り返し使える

  • 変更に対応しやすい

 コードに重複する箇所が多い場合は、その箇所を変数にしておく後で変更になったとしても、その変数に代入する値を1箇所変更するだけで対応することができる。

変数の注意点


  • 「userName」のように2語以上の変数名を使うときは、単語の始めを大文字にして区切る「キャメルケース」の記法を利用する。

  • 数字始まり、アンダーバー「_」混じり、ローマ字、日本語の変数名は付けない。数字始まりはエラーになる。

  • 何のデータをいれる変数なのかわかりやすい変数名をつける。

以上、Javaの構造と変数の扱いについてのまとめです。