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1ヶ月前に映画『えんとつ町のプペル』をみたんですが

最近見た映画のお話。

昨年末に、話題沸騰中?の『えんとつ町のプペル』を見に行きました。

世間では賛否両論様々な議論が巻き起こっていたようですが、わたしとしては見ごたえがあり学ぶところもたくさんある素敵な映画だなという感想です。

以下わたし的素敵ポイントを2つ紹介します。

1.西野さんからのメッセージ

映画やドラマ、小説でもなんでもフィクションの物語が評価を受けるとき、作り手とは切り離されたところでの完成度を見られるのが平等だと思います。

ですがプペルに関しては作り手の想いとは切っても切り離せない魅力を持った作品です。

西野さんと彼を取り巻く人々が伝えたいことが詰まっています。

中でもわたしなりに感じ取ったメッセージは次の3つ。

①誰に何と言われようと、自分の信念を貫くこと

物語の世界の中で、主人公の少年ルビッチは星の存在を信じていることでまわりにバカにされていましたが、決して同調圧力には負けませんでした。

昨日も書いたわたしの想いに通じるところもありますが、目標の大小に関わらず1つのことを完遂すれば必ず得られるものがあると思います。

どんな簡単なことでもやり続けるってめちゃくちゃ難しい。

自分も飽き性なので本当に苦手です。

周りの意見に流されたり、自分に負けたりしてやめてしまうこともあります。

自分自身の想いなのに、それに対して素直であり続けるってなんでこんなに難しいんですかね・・・。

まあ、だから、やり続けたからこそ得られる視点やアイデア、スキルがあるんだと思います。次。

②足元を見るからぐらつく、上を見ろ

これは結構①と被るところもありますが、ルビッチのお父さんのセリフで何度か登場した言葉です。

物語中では高所が苦手なルビッチに、物理的なアドバイスとして投げかけられた言葉ですが、何かに挑戦するときにも同じことが言えますよね。

足元を見てしまうのは、怖いから。迷いがあるから。

恐怖や迷いに支配されれば、自然と自分の向かう先を見失ってしまいます。

恐怖や迷いの気持ちが生じるのは当たり前だし、完全になくさなきゃ!というよりその気持ちも自分の一部だと捉えて目的をまっすぐ見据えないといけないですね。

③腐るお金

この設定、個人的にはめちゃくちゃ刺さりました。

見た人ならわかると思いますが、プペルの世界では、長い間持っていると腐ってしまうお金が開発され普及しています。

それにより数多のトラブルが起こるのですが、これもまた西野亮廣節だなと思います。

収益が出たら美術館をつくったり、映画をつくったり、さらにまたそこであげた収益で新しいことを始める。

そういう彼のスタイルがあるから思い付いた設定なんでしょうね。

もちろん貯蓄はめちゃくちゃ大事ですが、お金の価値はどんどん変わっていきます。

であれば、たくさんもっているのなら、お金の可能性を活かさないともったいない。

まあこれに関しては人それぞれ価値観が大きく異なると思いますが、これも彼なりの想いの表れだったのではないかと思いました。

長くなりましたが次の素敵ポイントにまいります。

2.仕掛けに溢れている

仕掛けというのは、プペルの世界観が映画だけにとどまらないような仕掛けです。

例えば、冒頭のハロウィンのダンスのシーンは実際にも「踊ってみた」動画を投稿している人がいたし、

トロッコに乗ったまま鉱山に迷い込むシーンは、もしプペルのテーマパークができて、アトラクションをつくることになれば盛り上がりどころにできそうなシーンだな、とか。

音楽にしても声優さんのキャスティングにしても、プペルに興味を持った人が、映画から派生した他のコンテンツでも楽しめる仕組みになっていて、

もっというと、きっと西野さんが「この人とやりたい」って思った相手が輝けるようなピースを渡してる。

エンターテインメントの作り方っていう視点だけでなく、コミュニティの作り方っていう視点でも、本当にパイオニアだなと敬服するばかりです。

本当にたくさん学ぶところがあります。

3.おわりに

まあそんなこんなで2点に分けて書きましたが、わたしにとっては総じて素敵な作品でした。

もともと原作の絵本が好きってこともあったんですが、映画化されるにあたって、映画としても見応えのある作品にブラッシュアップされていました。

メッセージ性が強い作品って、物語としての完全性とのバランスがすごく難しいと思うし、プペルはそういう意味ではもしかしたらアンバランスな作品かもしれませんが、

はっきりいってシンプルに作画が美しいのでそれだけでも楽しめます。

自分にも子供ができたら見せたい。

きっと観る年齢によって感じることが異なる作品だと思います。

共感してくださる人がいればぜひ色んな感想に触れてみたいですね。

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