見出し画像

Weekend Salon in Libraryのことと、日々のこと。

こんにちは。東京は、きょうはとても風の強い日でした。
さて、明日と明後日の北浜でのWeekend Salon in Library第二週は、今般の新型コロナウイルスの影響を鑑みて、店頭での販売を全面的に休止させていただくことになりました。
お客様がご来店されてのお買い物はできません。
楽しみにしてくださっていた方々には心よりお詫び申し上げます。
順次ウェブ通販をスタートしていただく予定ですので、それについてはあらためてご案内致します。
※いまのところの予定では、4日の19時より双子幽霊たちの通販スタートです。ずれ込むことも考えられますので、その時はまた!

もしよろしければ、少し長くなりますが、ここひと月を過ごしたわたしの気持ちの一部を読んでくださればとても嬉しいです。
楽しいお話ばかりではありませんが、日頃からのお客様のお心遣いにお礼も申し上げたいと思いますので、気が向いたら是非よろしくお願いいたします。

今回会場になった北浜にある青山ビル205号室は、とても素敵な場所です。個展に、とわたしが一目で惚れ込んだ思い出の場所です。

小さな図書室であり、オーナーさんの仕事場であり、少女の秘密の隠れ家のようであり、そのような場所で、わたしも含めた英国とアリス作家の新作をお披露目できることを、大変うれしく、楽しみに思っておりました。
サロンのお話を戴いた頃は、まさかこんなことになるとは思っていませんでした。

今朝のことですが、今日で営業を一時休止することを決められたという、東京・西荻窪のパブのご店主の動画をYouTubeで拝見しました。

東京・西荻窪〔アイリッシュパブ・オールドアロウ〕さま

↑すごくいい、といっちゃあなんなんですけど、いい動画なので見てみてください。そしてみんな、落ち着いたら西荻へサイダー飲みに行こう。

職種や業態は異なれど、大事な仕事を休止するという大きな決断をお客様に伝えるコメントは、普段絵を描いたり人形を作って、それをお客様に観に来ていただくことを生業としているわたしがこのひと月で悩んだり、考えたりしたことと、かなり似通っているなと感じました。

いま、わたしも、わたしの同業の作家たちも、予定していた作品の展示や発表の場が次々にキャンセルになるという、ちょっと前までは想像もしていなかったマサカの事態に陥っています。

展示会や即売会は、お客様にわたしたちの作品を直接目で見て、選んでいただける大切な大切な機会です。そして同時に、作家自身が仕事や人との良いご縁をいただける場であり、なによりも生活のための収入を得る重要な場です。
そういった場を次に設けられるのはいつ頃になるのか、その目処が現在ほとんど立っていません。

例外は当然あるかと思いますが、わたしたち作家は多くが個人事業主であり、いうなれば、自分自身がひとつの小さな会社のようなものです。
会社というのは、なにがしかの生産活動をしないと利益が生み出せません。利益が出ないと次の活動につなげられず、会社は立ち行かなくなります。
作品を展示販売できる場所がないと困るわたしたちも、それと似たようなサイクルを背負っています。
わたしたちの作品の展示販売を請け負ってくださるイベント主催者さんや、書店さん、ギャラリーさんも同じだと思います。

夏頃には…あるいは秋には…と希望をつなぎ、会期を延期する展示会もいま多くみられますが、それも確実とはいえない不安定な状況です。
失った発表の機会を埋め合わせるために、ご自身で通販を試みられる方もいますし、Web展示という新しい形を工夫してくださるギャラリーさんにお世話になる方もいます。
もちろん、できる限りのことをされて予定通りオープンして頑張られる方も。そして、Weekend Salon in Libraryは、今回用意した作品をウェブショップでお取り扱いくださる予定です。
このような時期にサロン自体の中止ではなく、ウェブでの開催継続を決めてくださったことに、とても感謝しています。

本当は、4月にはなんとか店頭販売を再開できればいいなと思っていました。あの素敵な空間にみなさまにお運びいただいて、素敵なウィークエンドを過ごしていただきたかったのに残念です。
都合がつけば、どこかでわたしも大阪に遊びにいけないかなと目論んでいたりしました。

いずれまた、その機会はあるかもしれません。
その時には、いまとは色々な意味で「日常」というものの形が変わっているような予感がします。
どうかみなさま、またお会いできる日まで元気でいてくださいね。

最後になり恐縮ですが、初日と2日目にサロンに直接足を運んでくださったお客様に心より感謝いたします。Twitterで情報の共有や拡散をしてくださった方々、見えないところでいつも支えてくださる方々にも。
すべての方に、この場をお借りして心よりお礼を申し上げます。

みなさまがわたしの不定期で、とても小さな活動を日頃から気にかけてくださり、作品を手に取ってくださるおかげで、今日までやってこられました。
そして、今後も「やっていきたい」と、強く願っております。

サロンはウェブ通販に切り替わっても、会期の最後まで開催というかたちで続いていきます。
どうかみなさま、北浜のあの建物に楽しく足を運んでいただくつもりで、サロンのウェブショップも覗いてやってください。
そして、もしそのなかに気に入った作家の作品があれば、どんな小さなものでも結構ですのでお買い求めくださると幸いです。
紙の人形も、メモ帳も、イヤリングも、ワンピースの生地も、決して店頭でのお買い物の時のように、選んでいただく際にお客様の指先に触れることはありません。
ですが、お客様の楽しい心や温かいお気持ちには触れさせていただいたと、作品もみな、喜んでいると思います。
そうして選んでいただいたものたちが、みなさまの日々の楽しみや励みになりますよう願って止みません。

最後に、この日々をやさしく、心静かに、よい明日を考え、意味あるものとしてゆけますように。

長い文章をお読みくださり、まことにありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

známka レンコ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?