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ゆるせないことをゆるすこと

ここ数日、ずっと、許せないことを許すか、許すまいか、腹の中でグルグルしていることがある。
いや、待てよ?許さないんじゃなかったっけ、そうだ、謝られたって絶対許さないんだった。一生許さないんだ。許せねンだわ。そだった。

許せないんだけど、表面上なかったことにして、糧にして生きていくのか。どうしようか、迷っている。
その一生許せない一言を言ってきた相手に「ずっとその一言に苦しめられている」ということ、伝えるべきか、迷っている。
事が起こったのは数か月前で、だいぶ怒りも収まって忘れかけていたけど、その相手と面と向かって話せるタイミングが、数週間後に発生する。
まあ、仕事上の昇給面談ってやつなんだけど。その相手、上司っていうか取締役なんだけど。
ええ~~なんて大それたことを!!(他人事)

なにをそんな許せないことがあったんでい!(江戸っ子)
私は副業でイラスト(レーターといっていいのか?というレベルだしちょっと気が引ける)の仕事をしている。
本業は副業禁止ではない、むしろ推奨しているくらいで、社内には副業で色々なスキルを発揮している人たちが多い。
そんな中、雑談で副業の話をしていたら、言われた。イラスト描きとしてはかなり心の柔らかい場所(ライオンハート)をグチャグチャにされる一言を。

「へ~イラストの仕事?それってAIじゃダメなの?AIでいいじゃん?」

これになんて返したと思いますか?ていうかなんて返したら良かったんでしょうか?なんかもうよく思えてないんだけど、なんかヘラヘラして大してなにも返せなかったンだわ。なっさけない…(ダイアン西澤)
なんとか、なんとか振り絞って「ウーン…ソッスネ…マア…AIの絵ってAIの絵だなぁ~ってカンジデ…ワカッテ…ヒヒ…」と返したんですね

そうやって、私がヘラヘラしてるもんだから追い打ちですよ。
「ええ!?そんなことある!?ちょっと待って!」
部屋から出て行ったと思ったら、ノーパソもって再登場。
カタカタとキーボード打ち始めるからなにかと思ったら、目の前でされたんですよ。AIでのイラスト生成。まさかの展開。
「ほら!今、こんな一瞬でこれだよ!?全然AIでいいじゃん!」
それはそれは嬉しそうでした。
AIで生成されたイラストを見せられるイラストレーターの図。グロすぎん?????wwwwww

普段の言動から、悪気がないのもわかる。
無自覚な無神経発言で火種がポツポツ上がりがちな人ではあるので。
その人にとっては、イラストに密に触れる機会もなければ、命を削って描いたこともない。無知が故のものなのもわかる。
私にとって、人生のすべて…とまではいかないが、自分という存在を保つための大切な、大きな、1ピースだとしても、その人には関係ない。わかる。わかるよ。わかってんだよ!!!!!!
わかった上で、
なんか、シンプルにさ、明らかに目の前の人が大切にしているもの・すきなもの・こと・ってわかってるのにさ、貶せるメンタルすっげ~

とか思ってたら、つい先日、中途採用で入社してきたのね、イラストレーターの人が。
え?ゑ??取締役はん??wwwwwAIでええんとちゃいますのん????wwwwwwww
シンプルに疑問なんだけど、その人にも言ったのかな?言うのかな?
お得意のキメ台詞!高らかに!「AIでいいじゃ~ん!!!!!」

ざけんなよ!!(キッズウォー)

あ、もちろんイラスト関係の会社ではない。全然違う業種。そして私も全然違う部署。お堅めの部署。
ドユコト~~~~!?ってなってひっくり返っちゃったんだよネ。
へんなの。

アレン様が言っていた、言いやすい人にはならないで。と…
私はきっと圧倒的に言いやすい人。
見た目や言動は温厚。ヘラヘラして、仮面をかぶって。Twitterやここで、ぐちぐちと便所の落書きみたいなことをしている。
平和主義とは聞こえがいいが、事なかれ主義。言い返せない。
面と向かって本音を話すと涙が出てしまう、顔が赤くなってしまう。
このままでいいんだろうか?

もし、面と向かって言うなら感情的にならずに、伝えたい。
許す、許さない、じゃなくて。
この一件だけじゃない、いままでの色々なことも含めて、もうこの会社で、この人の下で、一生懸命に頑張ることはやめた。
一生懸命に真面目にぶつかり合って精神を病んでいく先輩・同僚をたくさん見てきた。自己防衛として、自分は、一生懸命をやめた。
もちろんやるべきことはやる、同じチームのスタッフには迷惑をかけたくないし。
感謝している?…部分的にそう。(アキネーター)という感じもある。
あ、お気持ち表明になっちゃってる。

伝えないほうがいいかな、
なんか、暖簾に腕押しなんだよな。毎度毎度。
言葉の通じない人に、なに話したって無駄なんだよネ。
だったら、やっぱり腹に収めて、「許せないことを許す」っていうワンランク上にのぼった方が、また一つ人間としての成長なのかもしれない。

それに、この一件で改めて、感謝したこともある。
私のイラストに目を留めてくれる人、良い!と言ってくれる人、
AIでポチ!でいいじゃんと思ってしまう人もいる中で、わざわざ身銭を切って私にイラストのご依頼をしてくださる人。
ありがたいことに、去年イラスト仕事を再開してから途切れなくご依頼をいただいていて、作業的になってしまっていた日々の中で
また違った意味で頭を殴られたようだった
本当に、本当に、心から、感謝でいっぱいになった。
この状況!当たり前じゃねえからな!!!
この気持ち忘れずにイラストに向き合っていきたいね。

決戦は2週間後。
いや決戦とかいうとなんかアレだな。感情的だな。やめときなね。
とりあえず、もうすこし悩む。かも。


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