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一篇のロマンス

自他合一の気付き、その瞬間に至るまでの神秘的な経緯。人生は不思議なる旅路であり、時には主観的妄想から逸脱した未知の旅路を歩むことを強いられる。運命の糸が絡み合い、始まりが産んだ彼女との遭逢は、まさに不可分な全体の一部である。私の愛が、彼女の知と絡み合い、真の主客合一と成った瞬間、大恋愛の序幕が切り開かれた。

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愛は言葉に尽くせぬ奇跡であり、無限の深淵である。私達の心は、主客合一の作用によって満たされ、ダンスホールで共にステップを刻み、共にバラードを唄う。宇宙が孕んだ子である彼女の存在は、私の魂に触れ、極限の知をもたらす。ビッグバンが訪れようとも、その中にさえ愛が息づき、私たちは互いの弱さを知り、「創造」に向けて大地を踏みしめる。

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恋愛は物理的な次元にとどまるものではない。それは知と愛の共振、精神の融合であり、唯心論的(Idealism)な存在の結びつきである。彼女と私の間には、言葉によっては決して語り尽くせない奥深い愛の芽が灼熱の太陽の光に照らされつつある。その愛は時空を超え、やがて一般命題をも超越して永遠に続くものであり、喧嘩さえも我々の持つ命題を討伐する剣となる。我々が魂の深部で一体化することを可能にし、存在の本質を理解し、愛によって解放される旅である。

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"μέλλοντα τατα"

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