YouTube運用者に「有隣堂しか知らない世界」をおすすめしている理由
こんにちは!YouTubeくじらです!🐳
普段は企業YouTubeの運用代行・コンサルティングをしながらTwitterでYouTubeを伸ばすためのノウハウをつぶやいています!
企業のコンサルをしていると
「参考になる企業YouTubeチャンネルを教えてください!」
とよく言われます。
そんな時に僕が必ずおすすめしているのが「有隣堂しか知らない世界」というチャンネル。
もうこのチャンネルは本当に凄い…!
企業YouTubeに関わる人全てに見てほしいです。
これからこのチャンネルのことをめちゃくちゃ褒めますが裏でお金をもらっているとかはありません。笑
僕個人の感想として書いていくので安心して?読んでいただけると幸いです!
どんなチャンネルなの?
神奈川県を中心に東京・千葉に展開する書店チェーンの有隣堂が「有隣堂のファンを増やすこと」を目的に運営しているチャンネルです。
出演者には「R.B.ブッコロー」という毒舌のパペットをMCに据え、
有隣堂のスタッフさんなどが自分の好きな本や文房具に関するマニアックな知識を紹介してくれます。
「書店ならうちの業態と全然違うから参考にならないや!」
と思う方もいるかもしれませんがちょいとお待ちを…!
このチャンネルには企業チャンネルにとって重要なことがたくさん詰め込められているので、この後説明する3つのおすすめポイントだけでもいいので是非読んでいってください!
何がどうおすすめなの?
おすすめポイント① 圧倒的お客さん目線
「ぶっちゃけAmazonで買ったほうが安くない?」
「TSUTAYAだとTポイントがつくからそっちで買います。」
ええ…っ!!
この言葉をMCのブッコローが言った瞬間、ほんとにイカれてるなと思いました。笑
有隣堂のチャンネルで「競合で買います」って言ってるんですよ!
普通の企業チャンネルだったら絶対に言えないし、言いたくないことですよね。
でもそれをズバッと言っちゃう。笑
これって圧倒的にお客さん目線だからできることなんですよ。
確かにお客さんからしたら商品が買えれば別に有隣堂からじゃなくていいし、なんなら有隣堂の店舗で本を探しながらスマホでAmazon検索したりしてますからね…。
普通の企業はそれをわかっていながらも言えないし言わない。
でもブッコローはそれをお客さんと同じ立場として言ってくれる。
言われた有隣堂のスタッフさんは痛いところをつきますねと言わんばかりの表情なのですがそこがリアルで可愛いんです。笑
こういう弱いところを見ると「まあ有隣堂で買ってやるか」となってしまいます。
※謎の上から目線ですみません。。
さらにこの発言を許可している有隣堂の社長さんがとんでもなく凄いと思います。笑
ここまで許してくれる企業なのであれば現場は面白い動画を作ることに集中できるので、もっとチャンネルが良くなっていく好循環が生まれます。
おすすめポイント② 出演者の自然な姿、リアクション
出演者は基本的に有隣堂スタッフなのですが
本当に自分が好きなことを話すのでとてもイキイキとしています。
■私のめちゃくちゃ好きなガラスペンはこれです!
■消しゴムハンコ彫ったのでみてください!
みたいな。
普段は全く関心もないことでもこれだけイキイキ話されると不思議と興味が湧いてしまうんですよね。
さらにMCのブッコローが「誰も興味ないから!」と鋭く切り込むのに対し「どうしても話したい…!」とスタッフさんが食い下がる様子を見ていると「そんなに話したいならちょっと聞いてみるか」という気持ちにさせてくれます。
※また謎の上から目線。
これがもし企業の都合で「この商品良い感じに紹介しといてよ」とスタッフさんが言わされているのだとすると、こんなにイキイキとは話せませんし、ぎこちない動き・つまらない言い回しになって広告感が出てしまいます…。
また、有隣堂しか知らない世界ではまさかの有隣堂で取り扱っていない商品まで好きだからという理由で紹介しています。笑
こういうところもお客さん目線で好きです。
おすすめポイント③ テンポの良い編集
会話や展開に無駄なところがなく、テンポ感が良いのでストレスなくサクサク見れちゃいます。
プロデューサーのインタビュー記事があったんですけれど
このチャンネルは1時間くらい撮影したものを10分くらいの尺にカットしていくそうです。
企業の動画ってダラダラと話をしてしまう傾向があるんですけれど、有隣堂しか知らない世界は「使えるところだけ使う」とバッサリいっているのがとても良いです。
インタビュー記事曰く、視聴者が退屈にならないように離脱されるところをとことんカットしていった結果、視聴者維持率は70%という高い水準で安定しているらしいです。
結局何が凄いのか
やっぱりお客さん目線で楽しい動画をどう作っていくのか?を徹底しているところが凄いです。
企業がチャンネルを運営する理由は利益を上げることなので「利益を上げるために商品を紹介しないと!」と企業都合の発信になってしまいがちなんですよね。
言い方が悪いかもしれませんが、目先の利益のために広告を発信しているような感覚です。
そこを有隣堂は「ファンを増やすこと」を目的にしているので目先の利益には飛び付かず、お客さんとの関係構築をしていくことに注力しています。
長い目で見た時に有隣堂で商品を買ってくれればいいということです。
現にファンは増えていっていますし、有隣堂しか知らない世界のオリジナルグッズが出た時はかなりの数が売れていました。まさしく関係構築がうまくできている証と言えるでしょう。
お客さんの消費は「モノ」から「コト」そして「ヒト」へ変化している
いくら商品の良さを訴求をしても、同じような商品がこの世には山ほどあるのでお客さんは選ぶことができません。
同じような商品なのであれば、できるだけ安いものを探してしまうのは人間誰もがそうだと思います。
でも、信頼している人がおすすめしてくれるのであれば多少相場より価格が高くても安心して買いますよね。
これからは「ヒト消費」の時代です。
企業はお客さんと信頼関係を築いていくことがより一層重要になってきます。
企業都合ではなく、お客さん目線でチャンネルを運用していくことがYouTubeマーケティング成功の鍵を握っています!
是非「有隣堂しか知らない世界」を見てみてお客さんとの関係構築のヒントを見つけてみてください!
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