今までのジップロックとこれからのジップロック その2 「キッズ」

こんばんは。まだ書く気が残っていました。ジップロッククライミングジム代表渡辺数馬です。今回は「キッズ」について。

ジップロックキッズ…数年前、ジップロックをホームに登っていたキッズと言えばゲンゲンやたまきちゃん、はなちゃん位…キッズと言っても高校生でした。しかし今ジップロックには強い小中学生のキッズが沢山。「敷居の高い」ジップロッククライミングジムが良い意味で崩れた象徴だと僕は嬉しく思います。

何故、いきなりジップロックに強キッズが集まったか?これはジップロックのある糟屋でクライミングしていれば分かる状況です。同じ郡内のジムから流れてきました。あまり、私情を書き始めると止まらぬゴシップになりそうですので知りたい人は違う媒体にて個別の連絡をくださいw   今回はジップロックに来てくれるキッズに対しての考えと、キッズクライマーに対して自分がいつも心掛けている事を3つ、書くだけにしておきます。

一概にキッズと言っても幼稚園児から高校生もキッズでしょうか?僕の考えとしては中学生までをキッズとして考えています。大人のクライマーとキッズクライマーの確たる違いは「キッズは保護者様が利用料等お金を払ってくれている」という事です。キッズは保護者様がお金を払ってくれなければ登る事は出来ない。僕らジム経営者側からすれば例え登らなくても保護者様にもジップロックの考えを理解していただけなければいけないと思っています。だから僕は子供と話す以上に保護者様と話をします。これがキッズに対して心掛けている事その1です。息子さん、娘さんの性格や家庭内で話等、教えてくれる事は何でも聞きたい。何故ならそのキッズを1番みてきたのは親御さんだから。ちょっとした動作や仕草で異変や感情に気付けるのは僕の指導技量よりも親御さんの方が圧倒的に上。保護者様、親御さんとタイアップ出来ない限りクライマーとしてキッズの成長をサポートする事は出来ないと思っています。所詮自分はクライミングを教えるだけの存在です。その子を育て大きくするのは保護者様です。頑張るキッズクライマーに感情移入し過ぎないために自戒を込め、常に気を付けています。「この子はうちの子じゃない。うちのクライマー(お客さん)なんだ」と。

気をつけてる事2つ目。子供として見ないこと。前述したとおり子供と言えどもクライマーです。子供は5年もすれば自動的に違うディビジョンに上がり大人になる。ある1人の子供をいつまで「子供」とみて接するのか?いつから「大人」としてみるべきか?数年考えて自分の中で出た答えは「子供」としてでは無く、「クライマー」としてみる事でした。なんか響きがカッコつけですが…w  たまに思います。この子は何を目的に登ってるんだろう?ワールドカップにでるため?岩場で高難度登るため?日々のセッションを楽しむため?ご褒美のオモチャのため?目的への理由は様々。それで良いと思います。「これが登れたらアイス食べていいよ」を理由で登るのも僕はクライマーだと思います。遊んでない。目的のために登る「クライマー」です。だから僕は何の目的や野望の無いクライマーには子供で有れども指導はしません。そもそも大人であれ、新規さんでも10年経験があろうとクライミングに興味が無い人には教えません。コロナ渦のクライミングジムをやっていく中で、改めて認識せざるを得なかった一つの考えです。

3つ目。最後の心掛け。「子供に極力触れない事」。これは賛否両論あると思いますし、自分の考えもかなり偏りがある事は認識しています。今後考えが変わる可能性もあります。今、心掛けてるのはそういう事です。パワースポットやテーピングを貼ってあげる等、触れる事はあると思いますが極力触れません。指導として触れなくてはいけないのは言葉で伝える力が弱いからだと考えます。その子が言葉で伝えられ理解出来ないのであれば、理解出来る力を付ける事が出来なければいつまで経っても僕から離れ次のステージには行けないと思います。自分の弱さを言葉に出来ないのも然り。「おてあて」と言う言葉があるように人間は触れられるだけで安心し意識は触れられた所に向き改善したり、時には治癒したりします。だからこそ、若く未熟でこれからの時期にジップロックで「おてあて癖」だけは付けさせたくない。ドライに見える分、極力言葉で伝える努力をします。

ここまで「子供とクライミング」について考えを纏められる様になったのもジップロックに来始めた子達と保護者さんとのコミュニケーションのおかげです。キッズクライマーに対して、僕もまだまだ無知で未知です。今ジップロックで頑張る子達と共に自分も成長出来るよう慢心せず、頑張ります。^_^





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?