【千葉急行バス】話が大きくなってしまった

 どうやらフジテレビの番組で千葉急行バスの停留所問題を取り上げてしまったようで、Twitter検索もかなり雑音が多くなってしまった。
 正直なところ、好事家だけでその謎を追いかけている状態が理想的だと思っていたので、その点で言えばもうJタウンネットの時点で話が広がりすぎだったのだ。

 既に書いているが、この件は「ちょっとネジの緩んだひと」が落書き帳からリアルソースにちょっとはみ出してしまったような所が関の山とは思っている。しかし、その停留所を標示する上でその通り走らせるという趣味的にも「適った」ことまで実践しているなら、ある程度のリスペクトを傾けることだってできるとも考えている。勿論、営業しているならば無許可であり、それは取り締まられるべき行為に他ならない。だが、聞き及ぶ事実としては警察が「注意」で済ませているという。これはFNN報道でもJタウンネット記事でも同様の話であった。

 それはつまり、3回の実地調査を元に判断した実態としては「営業」ではなかった、またはそこまで及ぶような事ではなかったということだと考えられる。
 もう少し踏み込んで言えば、この「千葉急行バス」の運行を試みようとした人物は、「何らかの公共福祉サービスを受けるべき社会的立場」にあるものと筆者は推測している。
 善悪好悪は別として、確かに地域社会に、ひいてはネットを通じて広く趣味界隈に妙な波紋をもって混乱めいたものを及ぼしたことは間違いない。その点は責めを負うべき部分であるし、それがいかでか罪状に当たるものがないのであれば、当然その行為はその後控えなければならないというのが社会通念というものだ。
 だが、その通念を心に確として持っているなら、この行為はそもそもが行われないはずである。それが、「落書き帳からリアルソースにはみ出して」しまった人物の在り方を如実なものとしている。

 おそらく、テレビはこれきりで手を引いてくれるものと思っている。警察沙汰にもなっていることを、そんなにしつこく追い回すようなことをするとしたら……、それはテレビ業界が相当ネタに飢えているということになるし、福祉で守られなければならない人物だとすれば、それを面白ネタとして曝きにかかるのはあまりに非人道的ということになる。
 ほなお前のやっとることはなんやねん、というお声もあろうかと思う。それは逆に、いや、テレビ放映とこの片隅のフォロー数もへったくれもないブログ的記述を比べて言いますか、と問いたい話だ。あくまで筆者は好事家の一人として追いかける謎なネタを楽しんでいたに過ぎない。だからこそそのように書いていたし、己自身も奇人の類であるよということを、他のエントリでも示しているつもりであるのだが。

 よしんばこの一連のエントリがマスコミ報道に何か影響を及ぼしたということなら、筆者は関係各方面に頭を下げなければならない。だが現実としては、このnoteに向けて何かそうした機関からのアクションなど何もなく、当然Twitterの投稿にもそんな反応はなかった。これ即ち、何ら世間にはみ出るような影響力を持った記事ではないということに他ならないではないか。言ってみてまあ一抹の哀しさがない訳ではないが、そういうことである。

 まあちょっと説明が長くなってしまったが(いつもの悪い癖なのは自覚している)、その、千葉急行バス氏については、もう少しおとなしい規模で、そっと見守っていたいし、そうして欲しいのである。

 現地調査組の方々にあっては、もしその当該人物や車両が確認できたとしても、「おお、実在した!」という感動を界隈で共有する程度のはしゃぎ方のつもりの向きがほとんどであったろうし、せいぜいTogetterでのまとめやYouTubeでゆっくりあたりが解説するトンデモネタ程度で収まるくらいの事象であったはずだ。

 余談的にはなるが、もしかしたらJタウンネットとFNNに話を持ち込んだのが同じ人材だとしたら、これは本当に余計なことをしたものだと思う。まあ、あくまで想像の範囲でしかないから、仮定でしか話す術がないことではあるし、居もしない存在に濡れ衣をひっ被せるようなことを言っているのはわかっている。

 今後、この件がどうなるかは、FNNが継続的にこの件を調査するかどうかにかかると思われる。まさか警察が既に動いているものをさらに斬り込んでくるほどのネタとも思えないからだ。そんなのを追いかけるのは物好きだけで十分だ。
 現地調査を続けられる方があれば、是非そのあたりを踏まえて、ネタ提供元を温かく見守るくらいに留めて下さると、筆者の気持ちとしても収まりが良い。紛う事なき個人的な感情による意見だ。

 いま少し期待したいところとしては、警察の注意をものともせず、己の信念に基づいて千葉急行バス氏が活動を続けることが挙げられる。これで挫けないなら、それは「本物」だし、いよいよ手の届かない所に座する存在なのだということが証明されるであろうから。
 むしろ、筆者としてはこういうところを信じたいのかも知れない。

 到底褒められたことではない。
 何もかも。

(補遺)
 この件をフジテレビ経由で見た人の中に「SCP財団の収容物件のようだ」と評する方々もあった。が、これはそんな愛嬌のある存在ではないと小考する。モノホンを甘く見たら、どこかで痛い感じになるですよ。
 財団ネタにしたいなら、もっとソフィスティケートしてハイブロウなアフェクトをスクリプトしてアウトプットして頂きたい。むしろ読ませて。

 経過観察。今はそれしかない。
 ということで、また来週。(えっ?)

(追記)↓翌週のエントリです

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