【セレスティアル航空】福井県知事のおことば【ちゃんときいてる?】
昨日月曜日ではなく、本日火曜日になりましたね。
おそらく昨日は県庁側も事実確認等で時間をとったものと思われます。
本日は福井県知事の定例会見の様子が報じられました。
福井県知事会見の報道・NHK
NHKさんにお越しいただきました。動画でニュースを確認できます。
17日の定例記者会見で杉本達治福井県知事はセレスティアル航空の就航「延期」の件についての質疑で、「法令順守と安全最優先の運行を求めていく考えだ」との旨のコメント。
そらあそうですよね。釘刺しますよね。
借り物でデモ飛行、航空法上も対国交省も何の手続きもしてない、ましてや旅行業法にも引っかからない。担当部署の県職員さんは昨日の内に相当綿密に調べられたことと思います。心からご苦労様です。
福井県知事会見の報道・FNN
FNNさんにもお越しいただきました。その節はどうも。こちらも動画ニュースです。
この記事によると、NHK報道部分に加えて「県がお墨付きを与えるという状況では、現状を含めてもない。我々としては当然誠実に対応していただき、パートナーとしてしっかりやっていくよう、しっかり手続きをするよう求めていく」というコメントが確認できる。
そらあそうでしょうね。ちゃんとしてほしいよね。
県側でもセ航空が「ちゃんとした航空旅客輸送を行える事業体なのか」を確認していなかったことについて、知事は淡々と述べているが、後悔の念は当然あるだろうし、かといって空港利活用の事業を推進する立場からも「今それを言う段階じゃない」という所でもあるだろうから、端的に述べるに留めたものだろう。
はたしてセ航空に、この福井県の期待の大きさを受け止められる度量と技量はあるのだろうか。
筆者個人の私見で言うと、「下手なところに手を出した(セ航空が)」し、「下手なところから手を出されてしまった(福井県が)」んじゃないかなあ、という気持ちで。
【余談】札幌・丘珠空港の滑走路延長
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/681566/
福井空港では果たせていないジェット機対応、滑走路の延長について、同日、札幌市は国に現在1500mのところを前後併せて300m延長し、1800mとするよう要望をしたとの話です。
これにより発着便を大幅に増やし、使用機材も大型化できることで、主に道内の各空港との連絡を改善する狙いがあるとか。
1995年には2000mに延長する計画を公表したが住民の反発もあり断念、以降2016年まで滑走路拡張についての議論はお蔵入りとなっていた。FDA(フジドリームエアラインズ)就航により再度拡張の機運が高まり、この度の要望へと至る議論が行われてきたという。
北海道と福井県では地域内交通の状況も大きく異なるが、北海道にとっては航空路線もかなり重要な位置を占めている。さすがにJR特急やバス、高速道路で1時間~1時間半程度の札幌~旭川という便は非現実的だが、それを超える地域の主要な拠点となると圧倒的に航空機の方が早い。稚内、オホーツク紋別、北見(女満別)、根室中標津、釧路、帯広、函館といった主要な都市まで相当な距離があり、また利尻・礼文、奥尻といった離島も抱えているとあって、通常の交通インフラとしてだけでなく、ドクターヘリや輸血輸送などの医療インフラとしても重要な位置を占めている。丘珠空港の拡張は近年の災害激甚化の点からしても大きな課題となっていたはずだ。
だからといって福井県でそうしたものまで必要ないかというと、さにあらず。例えば若狭と嶺北では高規格道路はあるものの鉄道では特急の走る路線と貧弱なローカル線との乗換が必須であるし、県内完結の高速バスというものも少し調べたが出てこない。また実際にドクターヘリが活躍してはいるが、通常の交通インフラとして県内移動が迅速化できるなら、福井市から遠い若狭地域に原発を抱える県としても行政にとってはより安心度が高まることと思われる。
おそらくそうした背景もあり、福井空港の利活用促進を図りたいという機運があるものと考えることもできる。
しかしそこに乗っかってきたのがアレじゃあねえ、というがっかりムードが県庁内では主流なのではなかろうか。
千葉急行バスはいつまで寝てるつもりかねえ……。
夢の国に行く路線とか、打ち出さないもんかしら。
え? やめとけって? ごもっとも。