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2024年トレードについて

 チームが好調な事もあり、フライング気味ながらトレード話がちらほら出てきています。Xで済まそうと思いましたが、案外長くなりそうなので、noteにする事にしました。


補強ポイントは?

 The AthleticのZ. マイセル記者の記事にある様に、今季のCLEの補強ポイントは

①先発投手
②ショート
③外野手

というのが大方の意見になっています。


順に考えていきます。

①先発投手

 エースのS. ビーバーが開幕早々にTJ手術で離脱。将来のエースと期待されるG. ウィリアムズも怪我でまだ合流しない中、逆によくやっていると言えるかもしれません。ただレギュラーシーズンは良いとしても、PSを睨んだ時にやはり不安は拭えません。

 今の先発陣で文句なしにPSでのローテを任せられるのはT. バイビーくらいでしょう。T. マッケンジーやL. アレンは安定せず、B. ライブリーは5回限定。C. カラスコは…。近々復帰する予定のウィリアムズを入れても、やはり最低一人は補強の必要があるとは思います。

 トレードの前に組織内に目を向けてみると、例年の如く投壊気味の3Aコロンバスから先発候補となるとウィリアムズの他にはX. カリー、そして怪我から復帰のJ. カンティーヨくらいでしょうか。40人枠にいるD. マクコーハンなどはかなりリスキーでしょう。その内ウィリアムズとカリーは7月くらいには上がれるかと思います(ウィリアムズは制球難に苦しんでいますが…)し、カンティーヨも今の調子を維持していればAS明けには昇格のチャンスがあるかもしれません。カリーにせよ、カンティーヨにせよ、トレードの対価になる可能性もありますが、頑張って欲しいと思います。

 獲得候補としてはいろいろ名前が挙がっていますが、Xでも触れましたが、一番獲得して欲しいのはN. イオバルディです。

今季好調なのもありますが、何より注目すべきはPSでの異常な強さでしょう。昨年現所属のTEXでの優勝含め、所属チームの世界一に二度貢献しています。TEXは現在地区2位ですし、買い手側に回るというのが大勢の意見ですが、イオバルディを今季トレードに回せば膨大なリターンが得られるのは自明の理で、これまでパッとしないTEXがイオバルディだけでもトレードする可能性はあると思っています。

 それ以外で個人的に推したいのはL. セベリーノでしょうか。

怪我などによる不調でヤンキースを退団したセベリーノですが、新天地のメッツで活躍し、今季トレードの目玉として注目されています。PSでの成績は結構投げてるものの通算成績はあまり良くないのですが、こういう選手って移籍を機になぜかPSで活躍する事がしばしばある気がします()。記事などでも名前が挙がっている菊池雄星(TOR)などは殆どがPSでの経験がほぼ皆無なのがネックですね。ただいろいろ加味した可能性の高さとしては菊池雄星が一番高く、次にセベリーノかな、と思います…。

②野手の補強

 次いで野手ですが、個人的には

ショートも外野手も無理に補強しなくてよい

と思います。理由は対価に見合う選手がほぼいないと思うからです。

 まずショートに関してですが、今季も今季絶対優勝モードのLAD始め、ショートの需要は高いです。そんな中で名前が上がり始めたのがB. ビシェット(TOR)ですが、TORは現段階ではトレードしないと言っていますし、トレードされればかなりの対価になると言われています。しかしビシェットは今季調子があまり良くなく、かつ来季オフにはFAになります。かつPSの経験も多くはありません。

CLEには彼と延長する余裕は無さそうですので、仮に獲得できても2026年以降またショートの問題が起きます。今季ドラフトで獲得するかもしれないT. バザーナなどへの繋ぎと考えても、そこまでして獲得すべきか、疑問です。それならJ. テナら今の組織内の若手を試して欲しいです(つい先程A. マルティネスが昇格したのはGoodですね)。

 外野も似た様な状況と言えます。これはJ. ボウデンの記事ですが、内容はともかく()、ここで挙げられている選手は、例えばL. ロバート(CHW)が典型ですが、要求が高そうなのに、実際の価値がどうか、という選手が殆どです。しかもPSの実績どころか経験も少ない選手が殆どです。

ここに挙げられている選手を補強するくらいなら、J. ノエルやJ. バレラなど、マイナーの若手外野手を試した方が可能性が高いような気がします。

 先発投手に関してもそうですが、結局来季以降も見据えてトレードするのか、それとも今季だけを照準に補強するのかでかなり違ってくるのは言うまでもありません。CLEは予算の関係上もあり来季以降も続くトレードをしがちですが、自分は今季ワールドチャンピオンになる為だけに補強すべきだと思います。そう考えるとやはり対価に見合った選手はあまりいないと言わざるを得ません。

 とは言え野手は補強しなくても良いとは思いません。実はCLEは昨季とあまりスラッシュラインは変わりませんが('23 .250/.313/.381
'24 .243/.319/.401 )打撃が好調なのはひとえにHR数が増えたからです( '23 124本/160G
'24 82本/73G)。HRこそ正義、HRは全てを解決する訳ですが、その内約半分の37本をJ. ラミレスとJ. ネイラーの2人が打っています。やはりもう1人はスラッガーがいないと優勝は難しいと思います。

 そこで自分が推すのは以前からXで事ある毎につぶやいていますが、JDマルティネスです。

説明は不要でしょうが、2018年にBOSをワールドチャンピオンに導いた原動力の1人です。今季はNYMと契約したのが開幕直前でしたので出遅れましたが、パッとしないチームの中で気を吐いて存在感を示しています。流石に年齢もあり全盛期ほどのHR量産を期待するのは難しそうですが、勝負強い打撃は健在です。

現所属のNYMは今年は売り手に回る事が有力視されています(直近8勝2敗と好調ですが、フロントトップのD. スターンズは焦って勝負には出ないと思います)し、今年1年のみの契約でかつ1200万ドルとかなり割安な契約ですので、経済面でも問題はないと思います。何よりも若手主体のCLEが欠いている、ベテランの経験を持っています。若手のメンターとしても期待できるのではないでしょうか。苦労人でもありますし。

ポジションはほぼDH専ですが、現在CLEのDHは基本持ち回りで使われています。そうした柔軟性は減るでしょうが、それを上回って余りあるメリットがあると思います(主にDHで起用され、先日マイナーに降格したK. マンザルドはどうなるか分かりませんが、じっくり育てた方が良いかと思います。)。年齢的にフル稼働は難しいと思うので、休みの時に他の選手をDHに入れれば良いかと考えます。

問題はかなりの人気銘柄になりそうな事ですかね。個人的にはかなりの対価でも獲得する価値はあるかと思います。ただCLEをずっと見ている人間としてはT. ウォードや以前から狙っていたR. レンヒーフォ(共にLAA)を狙いそうな気がします😓

終わりに

 絶好調のブルペン陣の補強の声が上がらないのは当然でしょうが、ここぞという時に頼れるベテランがいて欲しいとも思います。ただほぼ補強しないと思うので、S. バーロウとS. ヘンジスにその役割を期待するしかないですかね。

 トレードに関してはTDL過ぎまで書かないつもりですので、答え合わせが楽しみというか、不安というか、どうなりますかね😅今回もお読み頂き、ありがとうございました。

ヘッダー画像:MLB.comより

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