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来季のCLEの捕手は?

 前に投稿した記事に書いた通り来季のCLEの捕手候補について書こうと思いましたが、早速動きがありました。

S. Leonと言えば2019年オフに控え捕手としてBOSから獲得したもののさっぱり打てず、途中加入のA. Hedgesに役目を奪われてひっそりFAで退団した選手です。Leon入団のあおりでノンテンダーになり、その後まるでトレードの様にBOSに加入したK.  Plaweckiがその後BOSで大活躍したのはCLEを出る喜びを体現した一例として語り継がれています()。

Leonは年々打撃成績は悪化していますが、今季もMIAで若手投手を良く引っ張っていました。MLB全体で捕手が不足気味の中、実績あるLeonをマイナー契約で引っ張ってこられたのは非常に評価できると思います。

 これで終わりなのか、或いはMLB契約で捕手を補強するのか分かりませんが、前の記事で述べた様に捕手の選手層を厚くするのは必須です。もし来季本気でコンテンドするつもりなら尚更です。前の記事でも引用したこの記事から、来季のCLEの捕手候補として何人かピックアップしたいと思います。MLB. comの英語記事の方が詳しく説明されていますので、そちらも併せて引用させてもらいます。

FA組

 まず現在FA市場にいる選手達について取り上げたいと思います。

1. Roberto  Perez (前CLE)

 我らがBeboことR. Perezですが、詳しくは前の記事に書いてあるとして、やはりネックは不振の打撃と健康面でしょう。残念この上ありませんが、再契約の可能性はあまり高くないと思います。

2. Y. Gomes (前OAK)

 かつての正捕手、Gomesは2019年移籍したWSHでワールドチャンピオンになった後、今季はシーズン途中にOAKにトレードされました。OAK移籍後は不調だったものの、現状FA市場にいる捕手では一番手の選手だと言われています。CLEとしては勝手知ったるOld Palで優勝も経験し、打撃も期待できますので願ったり叶ったりな候補ですが、G. Sanchezの守備に不安のあるNYYなどが獲得候補として挙げられていますので、本腰を入れない限りかなり難しいかと思われます。

3. Wilson Ramos (前CLE)

 1、2番同様CLE繋がりとなりましたが、DETからリリース後マイナーを経てCLEでプレーしたものの、怪我で離脱してそのままFAとなってしまいました。正直Leonとの契約が発表される前は彼との再契約が一番可能性が高いと思っていましたが、やはり彼の場合怪我(前十字靱帯断裂)の回復程度になってくるかと思います。もし現役続行ならマイナー契約での再契約は十分にあり得ると思います。

4. Kurt Suzuki (前LAA)

 日系かつ今季は大谷とバッテリーを組んだ事により日本でも有名な彼ですが、自慢の打撃も不調、守備も前年より悪化して散々のシーズンとなりました。年齢的にも現役続行するか分かりませんが、MLB契約での獲得はないと思います。

 4人挙げましたが、Perez含め3人が前・元CLEというのは不思議な話ですね。ただそれだけFA市場にいる捕手が不足している証左と言えるかと思います。

トレード組

 ここからは現在トレードが噂されている選手をピックアップしたいと思います。

1. Wilson Contrelas (CHC)

 現在再建中のCHCにあって放出の噂が絶えないContrelas兄。来オフにFAとなる為契約延長を打診している様ですが、延長されない場合、ほぼ今オフにトレードされるとの見方が強いです。

強打の捕手として能力・実績十分ですが、来季の年俸(8.7m)と1年しかない保有年数、最近の成績やトレードの対価でかなりの要求が予想される事などを考えると、CLEが獲得する可能性は高くないと思います。

2. Jacob Stallings (PIT)

 今季初めてGGを獲得して一躍有名になったStallings。再建中のPITが現在31歳の彼を放出する可能性は低くないと思われます。2024年まで3シーズン保有可能で年俸もまだ高額ではありませんが、その分トレードの対価は高くなるかと思われますので、果たしてCLEがそこまでしてStallingsを獲得しに行くかは疑問です。

3. Carson Kelly (ARI)

 ARI移籍後2020年は怪我の影響で不調だったものの、STL時代にY. Molinaの後継者と言われた才能を発揮しているKellyですが、MLB.comの記事ではKellyの放出の可能性に言及しています。確かにD. Varshoと言う期待のプロスペクトが今季MLBレベルで成長したのも事実です。ただVarshoは守備面で不安がありますし、ARIの場合 いつに照準を定めてチームを再建しているのか、今一つ分かりません。個人的には若手が成長して良い位置につければ勝負に出るスタンスではないかと思っていますので、2024年まで保有でき、かつ年俸も抑えられているKellyは余程のオファーがない限り放出はないと思います。しかしもし対価が抑えられるなら、攻守共に優れたKellyは是非とも獲得にトライして欲しい選手ではあります。

4. Alejandro Kirk (TOR)

 TORとの間でF. LindorやJ. Ramirezなどのトレード話が出た際、交換相手としてCLEが要求した選手として名前が挙がったのがKirkです。巧打の選手として評価の高いKirkですが、上にはD. JansenやR. McGuireが居て、下からはトッププロスペクトのG. MorenoがMLBに昇格間近となっています。守備に課題のあるKirkと違い打撃のみならず守備でも評価の高いMorenoが将来のTORの正捕手候補だと言われていますのでKirkの放出はあり得ると思います(現地TORファンからもその声が上がっている様です)が、Kirkの評価は非常に高いので、J. Ramirezのブロックバスター・トレードやTORが必要とするトッププロスペクトとのトレードをしない限り獲得は困難と予想されます。

 またMLB. COMの記事としてD. Jansenの名前が挙がっていましたが、来季もコンテンダーとしてタフなAL東地区を戦うであろうTORが彼をトレードした場合、少なくともKirkやMorenoが定着するまではR. Mcguireを正捕手としてプレーさせることになりますが、果たしてそんなリスキーな事をするのでしょうか…。確かに今季Jansenが怪我で離脱した為McGuireの方が出場機会も多く守備指標も良かったですし、終盤戦ではKirkが主にCとして出場していましたが、仮にKirkを正捕手に据えるとしても、KirkとMcGuireのコンビで来季を迎えるとは考えにくいものがあります。Kirkと組ませるなら尚更守備に優れたJansenを選ぶのではないでしょうか。

 むしろCLEとしてはJansenを取りに行く位ならMcGuireを獲得して欲しいと思います。Jansenより対価を抑えられ流でしょうし、1年長く保有できますから。確かに彼は現在CLE一の問題児、Z. Plesacさえ霞む程の問題児ではありますが…。

 4月にDFAされた時に誰もクレームしなかったのも意外でしたし、識者レベルで誰も彼の名前を口にしない事が闇の深さを物語ってはいますが…。

終わりに

 前の投稿でも引用した記事にある様にCLEの責任者、C. AntonettiはMLBレベルの捕手の補強予定を明言していますが、果たしてどれ位の熱量で補強するつもりなのか、定かではありません(毎度文字化けしてすみません)。

ただ"Catching Group"と言っているので、Leonだけという事はないかと思います。個人的には希望的観測も込めて現状Bebo(Roberto Perez)との交渉待ちの様な気もしますが、もし彼との交渉が破談した場合、冗談抜きにR. McGuire獲得にトライして欲しいと思います。

(Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)

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