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2021年 トレードデッドライン CLEはどうすんの?③(追記あり)


 オリンピック開会式の陰でひっそりと新チーム名発表されました。

Cleveland Guardians

個人的には良いと思います。そんな中チームは後半戦OAK、HOU、TBという強豪との連戦で一気に5割になり、終戦の雰囲気が漂いつつあります😭

 前回は買う側での妄想トレードを展開させて頂きました(実現の可能性は低そうです😭)が、各メディアでのTDLでの立ち位置予想は1週間前までは買い手・売り手双方になっていました。


前にも書いた通り、特に今オフのルール5を睨んだ動きとして獲得の可能性は高そうです(実際OFのグレードアップは考慮されているとの事)。


ただ現状今回のTDLでは売り手の意味合いが強くなる可能性が高く、高年俸・短期契約のベテランは放出されると思います。そこで今回は現実的に()放出の可能性が高い選手をピックアップしたいと思います。(成績は7/28 baseball referencesより)

① C. Hernandez(1年500万ドル+Club OP 600万ドル)


.228/ .305/ .418 HR 17 OPS . 724 OPS+  94

 昨年GG獲得したのが嘘の様な拙い守備と安定しない打撃が価値を下げていますが、なぜかキャリアハイのHRを達成したCesar。内野のプロスペクトが多い事から放出候補の1番手として名前が挙がっていますが、W. Merrifield(KC)やJ.Schoop (DET)と言った上位互換のトレードが噂される中、どれだけの需要があるか不安視せざるを得ません。ただ守備に関しては昨季F. Lindorと組んでGGを獲得した事から考えると復調の可能性はあると思いますので、ほぼトレードされると思います。

② E. Rosario (1年800万ドル)

.254/ .296/ .389 HR7 OPS . 685 OPS+  84

 C. Santanaの穴を埋め、MLB 最低の外野陣のテコ入れの為に期待されて同地区ライバルから移籍しましたが、不調+怪我で期待を裏切ってしまいました。一番痛いのは長打の減少。少しだけ打者優位のProgressive FieldでかつてCLE相手に打ちまくったにも関わらず打てないのは…。Cesar以上にどれだけの需要があるか分かりませんが、外野の需要はそこそこあるので成立して欲しいと思います。

③ R. Perez (1年550万ドル+Club OP 700万ドル)

.149/ .265/ .347 HR6 OPS . 6111 OPS+  64



 2年連続GGを獲得して守備面ではMLB屈指の捕手として評価の高いBeboことPerezですが、現在チーム3番目の高給から放出も噂されます。確かに資金難に喘ぐCLEにとって決して安くはないかもしれませんが、特に投手陣への影響は金額で表せない位大きいものがあると思います。打撃でも勝負強いですし、何とか残留して欲しいと個人的には思います。

追記:Z. Meiselの記事からするとBeboがトレードされる可能性はかなりありそうです😢やはりサラリーの問題ですかね。Hedgesは言うに及ばず、3AのキャッチャーもW. Ramos始め頼りなく、Bo Naylorも昇格には時間がかかると思うので、仮に放出するにしてもMLBでプレーできる若手捕手を獲得して欲しいと思います。

④ A. Hedges (1年328万ドル+調停1年)

.159/ .204/ .245 HR4 OPS . 449 OPS+  21

 守備面では評価されるものの、打撃ではさっぱりのHedges。オフの時点から果たして似たようなタイプのBeboがいるのに、わざわざ3mドル以上出してまで確保する必要があるのか、という声はありました。Beboが怪我がちなのでその点では助かっているのも事実ですが、もし資金面で捕手を放出するならBeboよりもHedgesを放出した方が良いと思います。ただ果たして買い手がいるかどうか…。M. Zuninoや T. d"Arnaudが開花した事を考えるとワンチャン 成立するかもしれません…。

⑤ A. Rosario (1年240万ドル+調停2年)

.264/ .308/ .367 HR 5 OPS . 674 OPS+  82

 F.  Lindorとのトレードで移籍後紆余曲折を経て2番SSに定着して活躍してくれましたが、安定性に欠けかつ比較的好調でこの成績という事を考えると、プロスペクト時代の期待値には遠く及ばないと言わざるを得ません。2023年までの保有期間&年俸を考えると今は良い売り時と言えます。ただSSとしての守備は期待できませんので、果たして買い手がどんな役割を期待して獲得に名乗り出るか、何とも言えません😫

野手の他の候補:Yu Chang、J. Luplow、B. Zimmer、O. Mercado

⑥ B. Shaw (1年 100万ドル)

W 3 L 4 ERA 3.18 FIP 4.16 WHIP 1.368



 4年ぶりにチームに戻ってきたShawおじさんですが、開幕当初の活躍がウソの様に例年通りの成績に戻ってきました。今年に限らずB. Shawの1番の問題は四球の多さですが、今年もBB/9が5.8と非常に高いです。コンテンダーがこれをどう評価するか分かりませんが、現状ではあまり高い価値でトレードはできないと思います。

⑦ N. Wittgren (1年200万ドル+調停1年)

W 2 L 3 ERA 5.67  FIP 4.41 WHIP 1.200

 開幕前クローザー候補にさえなっていたのが信じられない位の不調でTito Francona監督も彼の改善の必要性を認めていますが、先日脅迫まで発生し、不穏な空気が漂っています。


FAまで残り1年半ですので今が売り時でしょうが、価値が激減しての放出は痛いですね。実績は残していますので買い手はつくと思います。

⑧ B. Parker (1年240万ドル)

W 1 L 0 ERA 2.70  FIP 3.51 WHIP 1.260

 マイナー契約で開幕マイナーで迎えてからの這い上がり組ですが、Statsの見た目に反して実質は敗戦処理での失点で評価の難しい投手。マイナーでほぼ無双状態だったのにすぐに昇格されなかったのは契約額故ですが、これがトレードのネックになるのは間違いないと思います。成立すれば御の字ですかね。

投手の他の候補: P. Maton、L. Allen、 S. Hentges

尚対価の予測もしたかったのですが、得意ではないので止めました()ご理解下さい。🙇‍♂️

おわりに


 候補含め挙げましたが、どの選手も対価はあまり期待できないのが売り手として残念ですね。CLEにとって一番大事なのは

   年俸負担せずに放出できるかどうか

ではないでしょうか。通常なら多少年俸負担してでもより良いプロスペクトを獲得して欲しいのですが、来季以降年俸調停を迎えるS. Bieberや F. Reyes達をきちんとキープする為に今はキャッシュの確保が大切だと思います。

 とは言え、例えば2014年V. Pestanoをトレードして獲得したM. ClevingerがCLEで活躍し、昨季のTDLで多くのプロスペクトと引き換えにトレードされた事を考えれば、掘り出し物を見つけるのもフロントの力量の見せ場です。以前の記事でも少し触れた様に今のフロントには個人的には不安があるのも事実ですが、期待して見てみたいと思います。


写真はMLB公式より


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