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ドキュメンタル10を見終えた感想。

見てきました。

率直な感想は「良くも悪くもドキュメンタルの歴史を総括した感じ」だったなー。

だから節目としては、とても適切な回だったと思った。

まず、10月あたりに「ドキュメンタル10が来る!」という情報を受けて即座に思ったのは

「キリ番だし、兼ねてから言われていたチャンピオン大会かな??」

と思った。

結果、当たりでしたね笑

ただ予想外だったのは、今までの“10人制”を撤廃して、純粋に歴代チャンピオン6人のみで戦うってところ。

最初は歴代チャンピオンの中にニューフェイスや、フジモンやケンコバなどの常連が加わるのかなと思ってたが、蓋を開けてみれば純粋なるチャンピオンのみの大会だった。

これは結果良かったよね、この中にどんな芸人さんが入っても“異分子”である事には変わりないから、大会のコンセプトをスッキリ打ち立てられていて良かったと思う。

あと新要素というか、今回限定の要素として、既存であったゾンビや助っ人ルールがなかった事、その代わり、今回の一つの目玉であろう“オブザーバー”を招致する。ここら辺がいつもと違かった。

ここの話は後々それぞれで語ります。

じゃーその上で、一人一人、一要素一要素語っていきます。

では、芸人さんそれぞれの立ち回りを見たシンプル感想。

・小峠さん

個人的には大好きでとても期待していた一人。

ツッコミ最高に上手いし、その場の状況を一言で面白く言う能力もすごくて大好き。

チャンピオンになったseason2では、ツッコミのキレもありつつ、体を張った捨て身の笑いが印象的だった。

そして、シンプル感想を言うと、

もう少し、きて欲しかったなぁ…。

ですねー。

個人的に推していたからこその感想かも知れないけど、もう少しいつものキレあるツッコミが見たかった。

対戦後本人もおっしゃられていたけど、

笑い堪えるのが大変だったと。

だから防御に徹してツッコミがあまり出せなかったのかなー。

まぁそれだけ熾烈な戦いだったって事だと思う。

で、体を張った捨て身の笑いも、今回出していたけど、

ちょっとそれは『悪いドキュメンタルのパターン』になっちゃったかなぁと言う印象。

いわゆるエグい下ネタに走りまくってて、なんかなー、そうじゃないやつ見たいんだよなー、となってしまった。

ただ、後半、season2の終盤を彷彿とされるような脊髄反射のツッコミ、叫びが聞けて、お!ついにスイッチ入ったか!?と思った矢先にニヤけてレッドカード、途中退場となってしまった。

惜しいなーその勢いでもっと見たかったよー。

・山本さん

先に述べた「良くも悪くも」の「悪くも」が集約された存在、それが山本さんだと思う、ごめんなさい、でもそうですよね。。

まー、申し訳ないけど、全く期待は出来ない存在でした。

なんなら他のメンツが良すぎるので「邪魔にならないで欲しいなぁ」とすら思ってしまった。

ただ、

今回のシーズンでは必要な存在だった。と思った。

あまりにも周りの芸人さんが強者揃いすぎるから、そうじゃない存在というのはやはり必要だったなと。

「船頭多くして船山に登る」な状況にほぼなっている今作で、いい意味で「水を差す」存在だったと思う。

他の芸人さんは異次元のテンポ感と発想力で展開していく中、唯一間が悪い山本さんが、いい意味で偶発的な緊張と緩和を生み、それが危ない笑に繋がっていたと思う。

だから個人的にはとても山本さん、良かった。ポンコツだったけど笑

それがよかった。

・くっきー!さん

シーズンをずっと追っていると「ドキュメンタルといえばザコシ」って印象になる気がするけど、久々に見て「ああ、ドキュメンタルといえばくっきー!さんだなぁ」と思った。

なんだろ、面白いよね笑

雑な感想になっちゃう。細かいけど、総じて面白いのがくっきー!さん。

ボケの角度の鋭さはもちろん、ツッコミもしっかりするし、あとゲラなところも、ドキュメンタルの旨味である「耐える姿」を見られて、ああ本当にドキュメンタルを具現化したような人だと思った。

今回、くっきー!さんと、ザコシさんの初対戦という事もあって、そこの戦いどうなるのかな?というのがいちファンとしての焦点でもあった。

それについては「思ったより一騎打ち無かったなぁ」という、すこし残念な感想。

まー、くっきー!さんがザコシさんツボなんだろうなーと言う事なのかもしれん、実際笑っちゃってたし笑

結果ゲラが出過ぎて1番の敗退者に。

“強者があっさり序盤で去る”というのも、良くも悪くもドキュメンタルあるあるだなぁ、と思わせる一幕だった。

・ハリウッドザコシショウさん

まー前述で「くっきー!さんこそドキュメンタルそのもの」みたいに言ったけど、

ザコシさんが「帝王」であるというのはもう揺るがないよなぁ。

ご本人も言ってたと思うけど、ザコシさんの芸風がドキュメンタルに合いすぎているんだと思う。

今回も1番笑ったと思うなー、見たことのあるネタでもやっぱり面白いんだもの笑

ただ、もしかすると今回のドキュメンタルはザコシさん的にはやりづらかったのかな?って思った。

まず、粒揃いで面白い人しかいない、そして自分のネタに介入してくる存在がいる(後述するけどゆりあんさん])

その状況がザコシさんのリズムを狂わせたのかもしれない。

でもこれは大会としては正解な状況だよね。

ザコシさんが好きな人は「邪魔すんな!」と思うかもしれない、でもそれでいいと思うのよ、

こちらが見たいのは「予測不能な殴り合い」なわけで、

それが今回、あの帝王のザコシさんも例外でなかったなと。

完成されたネタを披露するザコシさんも好きだけど、その先を見れるドキュメンタルは、さすがだなぁと思った。

・ゆりあんレトリバーさん

申し訳ないけど、唯一この人の笑いはわからなくて、個人的には1番出てほしくない芸人さんだった。

ただ、今回、イメージがガラッと変わった。

面白かったし笑った。

これはどうなんだろう、ザコシさんの存在がデカかったのかもしれない。

まさかのザコシさんの誇張モノマネやボケに乗っかりまくると言う立ち回り、たしかに、ゆりあんさんが初登場したseason6では、友近さんとショートコントのような立ち回りをずっとしていて、それは好きだった。

ザコシさんでそのパターンになるとは。

ザコシさん的にも用意していたネタのその先を求められる状況になっていて、それはもういいインファイトだった。

終盤のゆりあんさん、ザコシさん、久保田さんの3人によるインファイト、高速テンポで繰り出されるボケと乗っかりの応酬は「とんでもねーもん見させられているなって」感じで凄かった。それに一切入れない山本さんの存在が更にそのメンツの凄みを浮き彫りにしていたと思う。

・久保田さん

久保田さんは、面白い時は面白いし、そうでもない時は本当にそうでもないって感じで、歴代チャンピオンの中だと少しパッとしないかなと言う印象だった。(くっきー!さんとザコシさんが際立ちすぎてんだろうな笑)

今回も結局そんな感じだったかな??笑

でも多分、出場者からすると、1番怖い存在かもしれない。

くっきー!さんやザコシさんのように終始ボケまくる人に対し「たまに鋭いボケを仕掛けてくる存在」というのは、もう落石注意みたいなもので、そんなの身構えられるか!!ってやつ。

だからくっきー!さんも辻斬りのように消されたしなぁ笑

個人的にそう言うこと出来る人こそ1番面白い人、って気がして、ちょっと親近感湧きました。

山本さんのエピソードトークに「長ぇのよ!」と直球でツッコむところもすげー好きだった。

やり口は違えど、くっきー!さんや、ザコシさんの様な相対的なポテンシャルの高さはあるんだなぁと感じました。

・オブザーバーについて

今回の特殊ルールとして、オブザーバーの存在があった。

メンバーとして、フジモンさん、後藤さん、ジュニアさん、と、これまた錚々たる顔ぶれ。

ゾンビ、助っ人ルールがないのに対し、オブザーバーがたまに場に入ってかき回す、そしてオブザーバーは笑ってもいい、と言うシステム。

これはねー、これはねー、どうだったかなー。

全員場を集約する能力に長けている面々なので“笑っていい”というリミッター解除された状況だと、妙に場をまとめ過ぎてしまう、って感じが否めなかった。

ドキュメンタルって、無秩序な先に何があるのか?って所を見たい常に実験的な番組だから

そこに“秩序”が入るのはどうなんだろう?と思ってしまった。

その中でなジュニアさんが流石の回し力、そしてネタ振りの角度の鋭さがあって、見ててそれはゾクゾクした。

・松本さんの立ち入り

今回まさかの松本さんが現場に参加する場面があった。

これはseason0以来の展開。

season0の時は、場が拮抗しすぎて致し方なく松本さんが立ち入ってどうにかしようとした訳だが、

今回の立ち入りは何だったんだろう?

おそらくだけど、オブザーバーの存在に乗っかった感じなのかなーとは思う。

みんな行ってかき回してるし、俺もやりたい、そう思ったのかなー松本さん。

ただその時は終盤で、誰も笑わない、何しても笑わない拮抗状態だったのは確かなので、

「このままではグダグダで終わるのでは?」

という内側の人間ゆえの焦りがあったのかな??

どっちかは分からない。

ただ、松本さん入るとそれはそれで場が締まっちゃうから、それは効果的にどうなのかなーと笑


・総論


今回はまず「参加メンバーが6人だった」と言うことと「歴代チャンピオンの強者揃い」という“少数精鋭”そのものな回だった。

ドキュメンタルは毎回実験要素が常にあり“明らかに面白い芸人さんじゃない存在”が常に存在する。

そこに偶発的な笑いの可能性があり、面白くない、テンポ悪い、そこら辺すら笑いそうになるのを堪えるのがドキュメンタルの真髄である

今回は山本さんがどうなの?ってものはありつつ、全員チャンピオン、精鋭強者しかいない回で(ここはその中に山本さんを入れていいと思ってます)

“強者しかいない”回ってのが、もう勝手に実験的だったよね、。

『面白い人しか居なければずっと面白いに決まってるじゃん』

が、違うんだーと。

先にも出した「船頭多くして船山に登る」のことわざの様に、能力あるものばかりが揃っても回らない

それがあった気がした。

ああ、拮抗するし、そして飽和状態になっちゃうんだ。

と。

攻めしか存在しない場は、攻めが攻めじゃ無くなるんだね。。

すげー結果だなぁ。


結果は、ザコシさんの優勝。まぁー文句ないよね、当然の結果。

ただ、どのシーズンに比べても攻めあぐねいていた感は否めない。

それだけ熾烈な戦いだったんだなぁ。


結果としては、印象イマイチだった山本さん、ゆりあんさん、久保田さん、みんな好きになった。

それは少数精鋭故の良かった点だろうなー。

そして個人的にこれからを思うのは、


終わるなよ???


これだけです。

一区切りできちゃったもんねー。。

season11では全員初参戦、とか、全員参戦経験あるのに優勝した事ない人ばかり、みたいなのが見たいな笑


今後とも追っかけていきたいコンテンツです。ドキュメンタル。

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