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自作詩

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2022年4月の記事一覧

目の中のゴミ

いつだって 喜びを映して 痛みを分かちあって 怒りを昇華して 笑いあって そうして 目の中のゴミを処分してまた 次の戦いに挑んでいくのでしょう?

霧散

心の感じたその瞬間の 豊かな流れのある感覚が 言葉に表すとたんに雑に 単純化されて霧散してしまう この現象に名前をつけたら 途端に意味が霧散してしまう

人生はなんですか 楽しかったっていいたい

毎日パーティ

かなしいものはいっぱいみたから これからまいにちパーティしよう たのしいものはまだたりないから これからまいにちパーティしよう つらいくるしいかなしいいたみを これからまいにちパーティしよう

いらないもの

いいものだけをみていきることに なんのあくがあるものか いらないもののほうが きっとおおいのだから

お空の彼方

あたまのなかでかくはんされてる ことばのうずまきながめていると からだもじかんもとまってみえて ほらこれもうあれおそらのかなた

わからないことをわかろうとすること 知らないことを知ろうとすること

わからないことをわかろうとすることの すべてがじぶんをたいせつにすることに はんしないとはかぎらない ということをしった しらないことをしろうとすることは じぶんをたいせつにすることに ほとんどいいことだ とわかった わかろうとするよりも しってほしい わからせないで しらせてほしい わかるとしるは ちがうもの とわかった

思い出のマグマ

そうして 通り過ぎた場所を覚えていないことにも 慣れた頃 ふと 急激に込み上げる 吐き気のような思い出に 我を忘れて 飛び蹴り 膝蹴り 回し蹴り などを繰り出し 何と戦っているのかも わからないけれど 行き場のない マグマを 追い出しにかかるのです