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自作詩

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2022年1月の記事一覧

音圧

ざわつく のうのまったきひだりはんぶん プルプルとゼリーじょうの ふるえているのが たしかにみえた ようなきがした

終わりのこと

さむいのいちにちは かっぱつなからだがおきてこなくて なんだかすこし そんをしたようなきもするけれども おわりがくれば こひしさににて なんだかすこし こころのこりを おぼえるのです

欲求

かなしいのも くるしいのも いとしいのも ぜんぶ ちょうだい それと たいやきも

ひらかれる

さいげんなくひらかれていく じぶんのいしとはかんけいなしに じどうドアーみたいに なにかのセンサーがはんのうして かってに ひらいている やめてほしいけど どうにもならない とじてみようとちからまかせに おさえてみたけどおさまらない この ひらかれてしまう あばかれてしまう かいかん とまらない りゅうしゅつ うばわれてゆく なにか

交信

どこにつながってるのかしらないが たしかにつながっているし なにかをうけとった うけとったからには はっしんしなければならない なぜだかしらないが そうしている なんのために だれのために どうでもよいことだ

散罪

いのりのときがきた すぎさりしざいあくのひびは すべてがひのもとにさらされ もはやにげもかくれもできぬ ろけんされたつみたちは ひかりによりちりぢりに はっぽうへとにげさった のこったのはただ おのれのみひとつ なにともむえんの このみ こは む むは いのり

でんぱのうた

時間軸も 緯度も経度も 重力も 言語も 聴覚も とっくに関係なくなって ただただ 琴線をふるわせるうたの でんぱをうけとりました

春の匂い

起きる、食べる、寝る、起きる、寝る、食べる、寝る、起きる、寝る、起きる、寝る、起きる、食べる、寝る、寝る、寝る、寝る これ以上の贅沢があるだろうか いきるのってチョロい 春の匂いが近づいている

シノゴノシノゴノ

しのごのいわずに だまってみたら そのうちなにだか しることもなかった たにんのいうこときくまえに じぶんのいうこときけばよかった ですからいまになって しのごのいうのです

偏拍子痛

♩ あたまのうしろのなかみをわしづか みにしてぎゅんぎゅんにしめあげている むかしろぼっとのCみたいな て ♪ むりむりむりむり はちきれちゃうよ むりむりむりむり はれつしちゃうよ A  をのんでも B  をのんでも L  をのんでも とまらないおれは ♫ あたまのぶぶんにしかしんけいかよってないのかなてなるわいいかげん にしてくださいまじでたのむかんべんしてくださいおねがいしますどう かゆるしてぷりいずへるぷみいゆうのうてはきちらかすの む げ ん るーぷ 🎶  お な 

頭と感じ

よけいな頭の考えめぐれば 感じるものも 感じれないし 感じるものごとだそうとおもえば 頭の考えめぐらせる のも なんだかなぁってゆっている

コントローラー

ときどき そうさできなくなるコントローラー じぶんがうごかしているとおもっていた ぼくににせたキャラクターの コントローラーをにぎっているのは ぼくではなかったのかもしれない

蝶々みたいな薄皮あるいはバタフライエフェクト

にんにくのかわをむいていた うすかわがヒーターのおんぷうに まいあがって ほとんどちょうちょうみたい ひらひらふわふわ めのまえでまいおどるから ものっそいびびってこうちょく にんにくのうすかわに ちょうちょうでもないのに ちょうちょうだとしてもよ ちょうちょうだからこそよ うすかわひらひら まいおちたよるに ことのはひらひら まいあがるよるに

飼い鯨

私は鯨を飼っている 庭に設置した人工プールに 窮屈そうに ぐるぐると泳いで回る 狭いなかで飼うのは心苦しいが やむを得ずそうしている ときどき 白い腹を天に向けて岩のように動かなくなる 一緒に泳いでいた魚たちも 鯨の腹に身をよこたえて死んだようになっている はじめてその様子を見たときは みな殺してしまったかと思ったが 眺めているとそのうち また もとのとおりにぐるぐると泳ぎだした なぜ 鯨を飼いだしたのか思い出せない いつの間にかあたりまえにそうしていた 昨夜 鯨を放す夢