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【川田将雅騎手長距離苦手説】

秋華賞でリバティアイランドと共に三冠を達成した川田将雅騎手。
38歳の誕生日、ジョッキー生活20年目で競馬の神様がくれた最高の景色のプレゼント。
まずは本当におめでとうございます🎉
川田騎手の涙からどれほどのプレッシャーがあったのか。簡単に勝つだろうと思われてる時ほど難しいレースはないんだと競馬ファンでも実感したレースでした。

リバティアイランドの勝利を含む5勝を挙げてルメール騎手を再度逆転してリーディング1位に躍り出た川田騎手にも天皇賞・春と菊花賞…この2つのG1が近づくと話題になることがある。

『川田騎手長距離苦手説』

私も競馬を始めてまだ数年ですがこれを信じてここまできました。
日本を代表するトップジョッキーであり1年に100勝することなんてもはや当たり前となってきた川田騎手が本当に苦手としているのか?
私は今年の菊花賞の前に自分の目で確かめようと調べていくことを決めました。

競馬にはこんな格言がある。

『長距離は騎手で買え』

競馬は一般的に馬7:3騎手と言われているのに長距離では騎手を予想の最優先にいれろという真逆の現象が起こる。
だとしたら日本のトップジョッキーである川田騎手は1番買える騎手なのではないか?
なぜこのような格言が生まれたのか?

話は長くなるので息抜き気分でスキマ時間に見ていただけるとありがたいです!!!

🚨ここからさまざまな視点から深掘りしていくが、あくまでもHACHIの個人的主観を元に作成しているので全て正しいとは思いません。ご了承下さい。
🚨データを出してるところもありますが個人的に調べたデータを使っているところもあるので差異があるかもしれませんがそちらもご了承下さい。

①騎乗スタイル

ひとつよく言われているのが騎手の騎乗スタイルだ。
今回は1番分かりやすい例としてあのレジェンドとの比較をしてみる。

~菊男・武豊騎手~

菊男とも言われ、菊花賞5勝を積み上げている武豊騎手は馬のことを1番大事にした騎乗スタイルであることは長年競馬をやっている方なら私以上に理解しているだろう。武豊騎手が跨る馬はリズムを崩さず気分良く走れば最大限の力を発揮してくれて自ずと結果はついてくる。
ここではこの言い方が正しいのかはさておき『馬優先型騎乗』と呼ばせていただく。
逆を言えば折り合い重視なため年齢のせいもあるかもしれないが差し切れないレースも多々ある。

~川田将雅騎手~

それでは川田騎手はどうなのか?
川田騎手は基本ポジションを取りに行く騎乗スタイルだ。
競馬では逃げ有利とか差し有利とかレースや馬場傾向、コースによって脚質で有利不利があると言われている。もちろんそれは事実であることは間違いないが、前にいることに越したことはないのがどんなことでも言える。
ホットな話題としてリバティアイランドを見てみよう。アルテミスSではあえて後方からの競馬に徹したがこれは競馬を教える段階にあった。そして本番の阪神JFではいつもより1列前の位置を取りに行った。そして完勝。桜花賞のように出遅れて前に進んで行かないレースでもレベルの違いを見せて勝つことができる馬が今回の秋華賞のようにスタート決めて中団前目からの競馬となれば進路だけ確保すれば突き抜けてくるのは容易に想像できる。
ドバイでのイクイノックスが勝った時に逃げて差すが話題になったが、前にいても後方の馬より速いもしくは同じ末脚を使えるのなら負けることはあり得ない。
その競馬の鉄則に倣って川田騎手は基本スタートから先行まで出していくことが多い。
そしてあとは判断力と剛腕で少し足りないような馬でも勝たせてしまう。
武豊騎手とは真逆で自分の型・競馬の鉄則に馬を当てはめてしまう『騎手優先型』と呼ばせていただく。

『柔』と『剛』

こんな言い方の方が分かりやすいかもしれない。

もちろんこれは分かりやすく分類しているだけなので武豊騎手も前に出していくこともあるし川田騎手も馬の気分を優先して乗ることも多々ある。どちらかを否定してるとかではない。
この話も先の話と繋がるので覚えておいてほしい。
そしてこの話が私の結論としてどうなるのか想像しながら、またあなたはどう思うのかを一緒に考えながら見ていって欲しい。

ではなぜこの騎乗スタイルの違いが長距離になると影響してくるのか?

長距離というのは馬にとってもとても過酷なレース。人間もマラソンを走る時速く走ったり遅く走ったりするよりも一定のペースを自分のリズムで刻んで行くことで無駄な体力消耗を抑えて最後まで余力を残した形で走り切ることができるのと同じ。

ちょうど今年の箱根駅伝出走をかけた選考会が行われ、歴代No. 1留学生とも言われていたエティーリ選手が序盤に転倒のアクシデントがありまさかの12位フィニッシュだった。(この影響もあって3秒差で箱根へ届かなかった東京国際大学の気持ちは計り知れない)
人間でもこれほどの影響があるのだからリズムを狂わされることがどれだけの悪影響を及ぼすのか…。

「馬はとても繊細で頭の良い生き物だ」とよく記事で目にしたことがある。
馬の気持ちになって騎手が誘導することで馬にとって過酷な長距離マラソンが気持ち良い長距離マラソンに変わる。
この細かな操縦をできるのは調教師でも馬主でも馬自身でもなく騎手が唯一無二の存在なのだ。
馬は自身が今日このレースで何m走るのかは知らない。そして生き物なのだから気分もある。
この距離の中でこの馬の最大限の力を発揮させるためにレースを組み立てられるのは騎手のみ。

馬のことを第一に考えて馬の力を100パーセント発揮させるために折り合い重視で進めていく『馬優先型』の武豊騎手と自分の型に馬を当てはめて少し足りない馬を良くする『騎手優先型』の川田騎手ではどちらが長距離レースに向いてそうなのかは分かっただろう。

だから短距離、中距離よりも長距離は騎手の腕や経験が好走における重要ファクターとなる。
短距離戦なんかは減量騎手や軽斤量ハンデの馬がとにかくハナを奪って走り切るだけで勝ってしまうようなレースが多いと思うがそれも理にかなっていることになる。1200mはある程度の馬なら全力で走り切れる。

『長距離は騎手で買え』

この理論の答えは個人的にはここに辿り着いた。
ここについての否定は特にない。

それでは実際に川田騎手の長距離実績を見ていきます。

②川田騎手長距離実績

ここでは川田騎手の距離別成績を分析していく。
さらに過去5年分の成績と重賞のデータを
分析して分かることがあるのか調べていく。
重賞に絞ったのはまとめるのに時間が足りないこととより騎手の腕が試されるのは馬の能力に差が出にくい優秀な馬たちが出走してくる重賞で比較する方がなんか面白い結果が出るのではないかと思ったからです。
個人的にもどんな結果が出るのか楽しみです🤔
前置きとして競馬における距離の分類は完全に定められていない。人によって分けているのでここでは
【短距離1400m以下,中距離1600m~2400m,長距離2500m以上】
と分けて考えるので2500m以上のレースを取り上げていく。

~過去5年(2019~2022と2023現在)の成績~

・2019年
(1-0-1-6)
勝率12.5%
複勝率25%

・2020年
(1-1-0-6)
勝率12.5%
複勝率25%

・2021年
(2-2-0-2)
勝率33.3%
複勝率66.6%

・2022年
(2-1-2-5)
勝率20%
複勝率50%

・2023年現在
(3-1-1-4)
勝率33.3%
複勝率55.5%

・トータル
(9-5-4-17)
勝率25.7%
複勝率51.4%

そもそもレース数が少ないので年間10レースも騎乗していないので母数は少ないが、2019.2020.2021年と3年連続最高勝率のタイトルを獲得したトップジョッキーである川田騎手がトータルで見ても複勝率が50%しかない。参考に得意な中距離路線くらいなら複勝率60-70%を叩き出す騎手であることを付け加えておく。
やはり長距離は苦手な部類に入ることは分かった。
ただ!2019.2020年はボロボロだったのにここ最近は盛り返してきていることを覚えておいて欲しい。

~長距離重賞の成績~

こちらでは長距離戦におけるグレード別の成績を見ていく。

こちらは過去10年分(2014~2023年現在まで)のデータを、各レースごとにまとめてトータルを出していく。

【対象レース】

ダイヤモンドS
阪神大賞典
日経賞
目黒記念
アルゼンチン共和国杯
ステイヤーズS
天皇賞・春
菊花賞
有馬記念

*馬名・着順・(人気)

~G3~

☆ダイヤモンドS(東京3400m)

2014年 騎乗なし
2015年 騎手なし
2016年 騎乗なし
2017年 カフジプリンス🥉(1)
2018年 騎乗なし
2019年 騎乗なし
2020年 タガノディアマンテ❌(1)
2021年 オーソリティ🥈(1)
2022年 騎乗なし
2023年 騎乗なし

成績(0-1-1-1)
全3度騎乗7度騎乗なし

~G2~

☆阪神大賞典(阪神3000m)

2014年 騎乗なし
2015年 騎乗なし
2016年 カムフィー❌(6)
2017年 レーヴミストラル❌(4)
2018年 サトノクロニクル🥈(4)
2019年 騎乗なし
2020年 キセキ❌(1)
2021年 騎乗なし
2022年 シルヴァーソニック🥉(3)
2023年 ボルドグフーシュ🥈(1)

成績(0-2-1-3)
全6度騎乗4度騎乗なし

☆日経賞(中山2500m)

2014年 ラストインパクト🥉(3)
2015年 騎乗なし
2016年 騎乗なし
2017年 騎乗なし
2018年 騎手なし
2019年 騎乗なし
2020年 騎乗なし
2021年 騎乗なし
2022年 騎乗なし
2023年 騎乗なし

成績(0-0-1-0)
全1度騎乗9度騎乗なし
サウジやドバイといった海外レースが同時期に組まれていることで騎乗機会がない。

☆目黒記念(東京2500m)

2014年 ラブリーデイ❌(1)
2015年 メイショウカドマツ❌(6)
2016年 リヤンドファミユ❌(14)
2017年 ハッピーモーメント🥉(13)
2018年 ポポカテペトル❌(6)
2019年 パリンジェネシス❌(4)
2020年 騎乗なし
2021年 ヒートオンビート🥈(2)
2022年 騎乗なし
2023年 ゼッフィーロ❌(3)

成績(0-1-1-6)
全8度騎乗2度騎乗なし

☆アルゼンチン共和国杯(東京2500m)

2014年 騎乗なし
2015年 レーヴミストラル🥉(3)
2016年 騎乗なし
2017年 騎乗なし
2018年 騎乗なし
2019年 騎乗なし
2020年 騎手なし
2021年 騎乗なし
2022年 騎乗なし
2023年 ?

成績(0-0-1-0)
全1度騎乗9度騎乗なし
同日のみやこSへ行くことが多いか。

☆ステイヤーズS(中山3600m)

2014年 騎乗なし
2015年 騎乗なし
2016年 騎乗なし
2017年 騎乗なし
2018年 騎乗なし
2019年 騎乗なし
2020年 騎乗なし
2021年 騎乗なし
2022年 騎乗なし
2023年 ?

一度も騎乗なし。
香港へ行っている。

~G1~

☆天皇賞・春(京都3200m)

2014年 ラストインパクト❌(7)
2015年 ラストインパクト❌(5)
2016年 レーヴミストラル❌(8)
2017年 アルバート❌(6)
2018年 サトノクロニクル❌(5)
2019年 騎乗なし
2020年 エタリオウ❌(6)
2021年 オーソリティ❌(6)
2022年 シルヴァーソニック中止(8)
2023年 ボルドグフーシュ❌(3)

成績(0-0-0-9)競走中止含む
全て馬券外。

☆菊花賞(京都3000m)

2014年 トゥザワールド❌(2)
2015年 騎乗なし
2016年 マウントロブソン❌(12)
2017年 サトノアーサー❌(5)
2018年 騎乗なし
2019年 ヴェロックス🥉(1)
2020年 ガロアクリーク❌(10)
2021年 レッドジェネシス❌(1)
2022年 ヴェローナシチー❌(6)
2023年 サトノグランツ予定

成績(0-0-1-6)
全7度騎乗2度騎乗なし

☆有馬記念(中山2500m)

2014年 エピファネイア❌(2)
2015年 ラブリーデイ❌(2)
2016年 騎乗なし
2017年 カレンミロティック❌(16)
2018年 キセキ❌(2)
2019年 ヴェロックス❌(8)
2020年 オーソリティ❌(7)
2021年 騎乗なし
2022年 ディープボンド❌(8)
2023年 ?

成績(0-0-0-7)
全て馬券外。

*コースは2023年を参照。一応載せているというだけです。

長距離重賞全成績(0-4-6-32)
勝利一度も無し&複勝率23.8%

天皇賞・春や菊花賞を勝ててないことはよく言われていることだが(このイメージがあって長距離苦手説が出ている1番の要因)、まさか長距離重賞を10年間一度も勝てていないとは…。
驚きの結果です!!!←知っていた人もいるかと思いますが個人的な反応😲

ひとつは他のG1や重賞レースよりも馬質が劣るということは要因としてある。
ただ、人気馬もしっかり飛ばしているところは気になるところ。

さらに「騎乗なし」が多い点はまずその時期に海外レースがあること。あと考えられることは苦手意識があるから自ら避けているか?それでもG1ではほぼ毎回騎乗馬がいるのであくまでも邪推に過ぎない…。

最後にそもそも他の距離での成績が良すぎるから相対的に悪く見えるだけ。
これはあるかもしれない😅

③川田将雅騎手とはどんな人物なのか

ここまで川田騎手は『騎手優先型』であることが長距離戦においてマイナスに働いているという仮説を唱えて話を進めていたが、そもそも川田騎手はどんな人なのか。
ここを深堀りしていく事で核心に迫っていきたい。

*川田騎手についてネットや動画内で出ている情報を元に私自身なりに今回のテーマと紐付けて考えていくのでファンにとって納得いかない部分もあるかもしれませんが、私自身も川田騎手は好きな騎手トップ3に入るほど大好きで応援している騎手なので温かな目で見て下さい。

川田家といえば競馬一家。
曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)、父(孝好は佐賀競馬場の現役)、伯父(宮浦正行は大井競馬場の現役)が調教師という競馬一族に生まれる。
そしてジョッキーベイビーズで川田将雅騎手の息子である川田純煌くんが優勝。
息子まで受け継がれる競馬の意志。

競馬に関して厳しい環境で育ち競馬をやっていないことが考えられない、2度目の人生も人間である限り競馬に携わっていると言うほど競馬に対して特別な思いを持っている。

そんな川田騎手へのイメージは皆様はどのようなイメージを持っていますか?

『怖い』

これが多いんじゃないかと思います。
近年はメディアへの露出が増えた事で川田騎手の素顔を見られることが増えてとても和やかな人物であることも広まってきましたが、2013年皐月賞当日のレース後に行われた「ファンと騎手の集い」イベント内で戸崎騎手を殴ったという事件が競馬ファンの中で大きな話題となった。これはnetkeibaのコラムでも話されているように本当に怒った事ではなく仲が良いからこその一件だったため本人たちも驚いていること。詳しい事を知りたい方は調べてみて下さい。
さらに大きな話題としては2020年の阪急杯における「ユーイチ事件」
こちらについても詳しいことは調べてみて下さい。
どちらにも言えることだが『怖い』というイメージがより植え付けられた出来事であったと同時に川田騎手に非はない。
特に後者については川田騎手が競馬に対して本気で向き合っていて勝利のために全力を尽くしていることが伝わる出来事だったとこの記事を書いていてより感じました。

では川田騎手は自分自身をどのように自己分析しているのか。

こちらはJRA-VANでの「100の質問」という動画を抜粋したものです。
このほかにもこれを見ると川田騎手が競馬に対して馬に対してリスペクトの気持ちを持っていることなど様々なことを知れるのでぜひ見てみてください。

その中からこの4枚が今回のテーマにつながると思い抜粋してきました。

まず川田騎手が「騎手として必要な技術やスキル」を「理解力」と答えています。(3枚目)

これは川田騎手の理想像と解釈しました。
その上で自身の強みにも「理解力」と答えています。

「理解力」とは?

ここからは私なりの解釈となることを前置きとさせていただきます。
競馬というものは様々なことが起こります。特にレース中は一瞬の判断が勝利にも繋がるし、ハナ差の負けにも繋がる。
ただ、スタートしてみないといくらレース展開をイメージしていてもハプニングの連続が大半。そもそも自分の馬がスタート決まるかすら分からない。
逃げると思っていた馬が出遅れたり、自身の馬が調子良く見えて全く進んでいかなかったり…その中で馬の能力を最大限発揮するために騎手という存在があることを冒頭で触れました。
自身の馬のことを調教師や馬主と情報共有することで知る。対戦相手を知る。他の騎手の特徴を知る。コースを知る。馬場を知る…などなど挙げればキリがないのでここまでにしておくが、1つのレースを勝つために心技体が揃わないとどんなレースでも勝つことは容易ではない。

だからこそ「理解力」という言葉なんだろう。ただ理解するだけではダメ。
自分で情報を集めてそれを頭の中で素早く処理して行動に移す
ここまでが川田騎手のいう「理解力」だと思いました。

そしてそれが自分の強み(2枚目)であると自信を持って言えるほど競馬に対して誰よりも熱心に取り組んできている証拠。
じゃないとG1を何度も勝てないし、三冠牝馬にも巡り会えない。

競馬においては馬券購入者には絶対に理解することのできない一瞬の判断の繰り返しで数分間のレースが行われている。

だから「頭を使え」

ここで座右の銘が大きく関わってくる。(3枚目)

レースが始まるまでの準備は放牧期間から当日出走まで多くの時間があるのである程度の時間が与えられているが、レースが始まれば勝つまでの理想から逆算してどのコースを走れば勝てるのか?そのためにどの位置取りがいいのか?うまくいかない時のプランBやCは?
馬の能力を最大限発揮させなければならないが人間だからこそできることを理解して頭を使って実行する。

川田騎手にとって騎手は技や体よりも心が1番大事であることが如実に伝わる内容だった。

実際に「心技体」についてネットで調べてみると…

どれか一つが秀でているのではなく全てがバランスよく円が大きくなっていくことが非常に大事だとほとんどの文献を見ていて共通していました。

騎手に当てはめると…
「体」
騎手になれているだけでも成立している。あとは体重管理や力の問題はあるがクリアしていると見て良い。
「技」
経験を重ねて失敗から学んでいくことでどんどん向上するもので騎手生活20年で苦楽を味わってきた川田騎手には申し分ない。←若手騎手はここを先輩方を見ながらレースで学んで行くことでさらに伸びていくだろう。
「心」
メンタルの問題で性格なども関係してくるところで自分自身を知り、等身大となって物事を考えることで自信を持つ。自分がこのレースで勝つんだ、この馬が1番強いんだというメンタルを持つこと。

この3つが噛み合うことで大きな力を発揮することができる。

そしてある記事に「心技体」に「知」を付け加えたい。という記事も見かけた。
…まさにこれだ!川田騎手の理想像は!
少し「心」に関わってくるところだが、自分のメンタルを良い状態に持っていくためには「知ること」がどれだけ大事なのか。何も知らないことに対してやれる!という自信を持って戦いに出ても勝てない。明確な外的理由があるからこそ私の力なら(内的要因)初めて本当に勝てるという自信に繋がるのだと。

ただ自分の弱みを「我の強さ」と話しているようにここが『騎手優先型』と繋がってくる。
競馬一家の厳しい環境で育ち川田将雅とういう人間自分自身が1番だという気持ち。
これは有名アスリートではよくあるメンタルの持ち方。
私はサッカーをずっとやってきていたのでサッカーで例えるとイブラヒモビッチ選手やネイマール選手など、とにかく自分という存在を1番だと考えるエゴイストだ。逆に1勝がものを言うアスリートにとってそれくらいのメンタルがないと成功しない。

「理解力」を自分の強みとしていても自身のプライド(=弱みである我の強さ)が邪魔してしまうことも多々あったことだろう。

少し足りない馬を先行させて勝負勘と剛腕で勝たせることで競馬界のトップジョッキーとなった川田将雅という人間にとって自身の騎乗スタイルが間違っているとは思わないだろう。もちろん私自身もどんな騎手であってもその騎手の騎乗スタイルを否定することはしない。

この我の強さが今回の長距離苦手説に繋がってしまっているとは競馬ファンも雰囲気では分かっていたかもしれないがここまで考察してやっと確信に変わったのではないか?

なら今後も長距離戦では川田騎手は買えない騎手なんだろう…。

最後にそこを結論として述べていく。

④川田騎手の変化と私の願望

ジョッキーカメラが搭載されて話題となった桜花賞オークス秋華賞での川田騎手のリバティアイランドへのあの声掛け。おそらく今年の競馬で1番印象に残った出来事となるだろう。

桜花賞
「はい、お嬢さん、終わりです」
「よくやりましたね」

秋華賞
「さあ、始まりますよ。お嬢さん」
「ありがとう。お嬢さん。素晴らしい走り。よくやった」

こんなにも馬に対して優しい言葉を投げかけているなんてジョッキーカメラが無ければ分からなかったことだ。

それよりもリバティアイランドをお嬢さんという呼び方を付けているところ。
お嬢さんという言葉は他人の若い女の子を指す言葉でまだまだ若いリバティアイランドと重なる。さらにあえてお嬢さんという呼び名にすることで抽象的にリバティアイランドがどんな馬か競馬ファンにも伝わる。若い女の子だが品のあるようなイメージ。そういった呼び方をできるのも馬のことを理解しているひとつだと感じた。

さらに秋華賞のレース後のインタビューを見て今の私にとって川田騎手が『騎手優先型』から『馬優先型』へ変わっていることが確信になった。
いつから大きな変化があったのかは今回の限られた時間の中では明確な理由は見つからなかったが、2020-2021年付近で長距離成績も良くなっていることからその辺りに大きな変化があったのではないか?とは思っています。
もちろん騎手を始めた頃から馬のことを第一に考えていたとは思っているが何かが変わったと私の中では消化していきます。
ただ、自身の騎乗スタイルを崩してるとも思わない。強みを活かして馬に対する理解力がより強まったと解釈します。

秋華賞のインタビューに戻ると、「進路を作ること」と何度も話していてリバティアイランドの力を信じて騎手として自分ができることはリバティアイランドの力を信じることと最大限の力を発揮するために誘導することだと思っていただろう。
そこに彼女(=リバティアイランド)が行きたがっているのを感じてそれなら強気に押し切ってしまおうと自身の勝負勘と剛腕を使って早めに勝負を仕掛けた。
そしてゴールするまでリバティアイランドの脚が後続を寄せ付けないと判断してGOサインを出す一瞬の決断力。その他にも一瞬の判断はあったが1番わかりやすいのが外に出した瞬間だったので抜粋して取り上げた。
(余談になるが、横山武史騎手や松山騎手もよく「馬の力を信じて」と言う言葉を使うがやはりG1を勝てる騎手というのは前に行かないといけないという騎手目線の焦りよりも馬の力を信じて走ることができている。この葛藤を持ちながら一瞬の判断を間違えないところが一流だな…。)

まさに『馬優先型』×『理解力』

これが今の川田騎手であり『完成形』

自身の強みや大事にすることを自分に逆らわず全うしつつ馬に対してリスペクトの気持ちを持って馬のために自分の良さを出す。

これがどれだけ難しいことか。
一般人の私の「理解力」では分からないが…。笑
少なからず今の川田騎手はこれまでの川田騎手の騎手人生や他のトップジョッキーと比較してもNo. 1の存在。

だから私の結論として…

川田騎手は長距離が苦手「だった」

もちろん本人に聞いてみないと分からない部分が多く私の妄想でお話ししていることが多いこともご理解いただきたいし、質問したら「長距離苦手です」と答えるかもしれません。
ただ、この先の川田騎手はこれまで馬券内にすらなかなか来ていない天皇賞・春や菊花賞を勝つ時はそう遠くないとこの記事を書いていて確信しました。

これは妄想の域に過ぎないので改めて私の結論…

【川田騎手は長距離で買える騎手になる】

これが私の結論です❗️
過去のデータは確かに事実として残っています。
ただ、多くの経験を重ねて騎手として様々な経験をして熟練されてきた川田騎手はこの先長距離でも結果を残して行くことになると予言します。
それが今すぐなのか数年後なのかは分かりませんが…。

あなたはどう思いますか?
これまでのデータを信じるか私の結論を信じるか…


せっかくなので今週末の菊花賞でのサトノグランツについて少し簡単に触れたい。

私は京都新聞杯組は弱いと思ってました。
ただ、スピードの絶対値が乏しいサトノグランツにとって下り坂でラストスパートをかけられる京都舞台はとても合っている。
ダービーは大外枠や不利もあって度外視で良いだろう。
父がサトノダイヤモンドなだけに距離は伸びて問題ないし、神戸新聞杯ではあの狭いところを延びて来られた点は非常に評価できる。
秋G1をママコチャ→リバティアイランドと連勝している川田騎手ならG1三連勝そして初の菊花賞制覇もあると思います。

私はXでも唱えていた仮説だが
三冠牝馬は現れるが牡馬は全て異なる馬が勝つと言ってきました。
三冠牝馬はリバティアイランドと川田騎手が成し遂げてくれました。
そして私のこの仮説の最後も川田騎手が長距離G1制覇、秋G1三連勝で締め括ってくれると信じています。
2010年菊花賞ビッグウィーク以来の勝利へ…!

夏の段階ではナイトインロンドンを菊花賞で本命にしようとしていましたが、私はサトノグランツを本命にすることをここで誓います。

そしてこれからも変わらず川田騎手を応援し続けます。

以上、私の願望を込めてこの記事を締めさせていただきます。
1万字超えの初めての大作を最後まで見てくださりありがとうございました❗️
拙い部分もあったかと思いますが、少しでも楽しんで読んでもらえたり川田騎手のことを応援してくれる人が増えたら嬉しいです。

そしてHACHIのことをこれからもよろしくお願いします🐝

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