ハチの巣に出木杉君あらわる

今日から東京へ帰る予定だったが、レンタカーの手配をすっかり忘れていた。次に軽トラが借りられるのは、なんと一か月後だ。予約が詰まっている。長引けばそのぶん、ここの家賃と、東京の地代が無駄にかかる。

でも東京行きたくない、帰りたくない、余りの嫌さにうつ病だけでなく物理的に腹痛がして、吐いた。

しかしレンタカーのせいで延期できた。正直ほっとした。いずれは対峙せざるをえないのはわかっている。でも東京の家が嫌で嫌でしょうがない。残置品(遺品)とずっと向かい合うのが苦痛だ。愛しい生家と別れるのが苦痛だ。行きたくない。

期せずして延期になってしまったので、内覧の日々続行。明日は岡山だ。岡山の中で移動するが、2時間ほど離れている。日が変わる前に戻れるだろうか。

明後日は京都丹後。どれも奥地で、片道4時間くらいかかる。



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ピンポンされて、見ると小学生がいた。なんぞ?

ハチの巣があると言う。しかも出木杉君かという賢い小学生で、蜂の種類も生態も詳しかった。あれは西洋の足長。日本の足長は、手に載せても大人しいけど、あれはダメだ。という。

殺虫剤をかけようというと、襲われるからダメだと言う。女王鉢がもう見える、働きバチもみえる、子供が4つ。と彼は言った。


わたしは近視なのでよくわからんかった。小学生は0.9だという。ごめん、わたしはド近眼で0.2だよ。

働きバチの別宅がもう出来ていると指をさす。わからん。

出木杉君(仮名)は自分が駆除する!と言い出したので全力でとめた。「君が怪我するのが一番困る!!だめ!!危ないから!わたしが業者呼ぶから!」と何度も行ってひっこんでくれた。木造だから、アリにも気を付けて、蜜に寄ってくるし、白アリは厄介だから、という。なんという出木杉度だ。


業者はどこも高い。ネットでは安値をうたっているが、実際に見積もりを出してもらうと最低でも16800~22000円になる。駆除自体は交渉で8000円くらいになるけど、予防も含めるとプラス15000円だ。


もういい。わたしは、蜂とともに生きます、と思って断った。

そんな大金あるわけねーだろ、う●こ!賃貸にすでにイタチ駆除や白骨死処理や断熱材入れ替えやら電気系統の見直しなど、すでに50万以上かけている。賃貸だぜ?大家は笑いが止まらない。


4件目に来てくれたところが、交渉に応じてくれた上に、アマゾンでわたしが買おうとしていたアー●製薬の殺虫剤(忌避剤、予防)は効き目がない、効果があるのはこれ、プロはこれを使うと言う。ハチダウ●という。

これを一週間に一度スプレーするといいという。なんと、アマゾンで2000円ほどのものなのに、業者に頼むと1スプレーで15000円になるという。おいおいおい。


交渉して、納得の行く金額に落としてもらえたので、駆除してもらった。そのかわり、個人的に気持ち程度おつつみした。水の生き物に影響の内容覆いをした。


今までの私だったら言われるがままの大金を払っていた。これが交渉ってやつか。不動産もこのようにお互い良い落としどころが見つかるといい。

ハチの巣別宅も他に3つあった。そうしてのれん分けして繫栄するという。

うちは花が沢山あるから、蝶々も蜂も殿様バッタまでくる。街中なのに。

田舎に行ったらこれどころじゃないだろう。蜂の駆除くらい自分でできるようになりたい。防護服は5万くらいするやつじゃないと貫通するらしい。アマゾンの1000円のじゃだめか(笑)






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