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コロナ下での救急救命指導講習

コロナで中止されていた救急蘇生講習が再開された。

今回は私たちが主導で実演して指導ではなく、東大阪の3つある消防署管轄の一つの専門の方が見えて指導する補佐的なものだった。

現場の救急救命士さんと接することができる良いチャンスだ、疑問点が色々あったので、確認できた。嬉しい。

これについてはまとめて備忘録として後述。


わたしが救急救命指導員の資格を取得したのは2年前で、最新の内容になる。(5年に一度ガイドラインが見直されて変更され、それが日本に入ってくるのはさらに2年後になる)


でもコロナ下でのガイドライン変更があった。

基本的には救急車が到着するまでの平均8.7分のあいだ、

1,胸骨圧迫×20回と

2,額とあごに手を当て気道確保→鼻をつまみ人工呼吸(一秒×2回)


の繰り返しとAEDによる除細動になるのだが、心肺蘇生のスタート前、呼吸の有無を確認するときに口元に顔を近づきすぎない。一定の距離の斜めから見て胸の上下や口の動きで呼吸の有無を確認すること。

有無がはっきりせず、迷ったら心肺蘇生スタートしてしまう!は今まで通り。


2の人工呼吸がまるっとなくなった。


救急隊は、傷病者にまずマスクをかけることからスタートしている状態らしい。そして、救急車の到着までの平均時間も今までよりずっと長くなり、コロナにより出払っている場合があり15~25分かかることもざらではなくなっている状態だという。

命をつなぐバトンリレーの第一走者として、今まで以上に長時間の、でも質の高い一時救命措置が重要になってくる。


まとめ

1.呼吸確認は距離を取る

2.タオル類があったらくちにかけること

(咳き込んだりしたときの飛沫感染予防)。

3.人工呼吸がまるっと無くなったこと


これが新しいガイドラインとして追加されていた。


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以下備忘録

私の疑問点だったこと

●ベッドの上での胸骨圧迫は?床に倒れている場合とは限らない。

→身体を横に持ち上げて下に硬いものを敷いてから行う。板が無ければ、衣装ケースの蓋でもなんでもよい。



●コロナ下のガイドラインで人工呼吸が無くなったが、30回の胸骨圧迫ごとに、呼吸確認などのインターバル(休憩)は挟む必要があるのか

→必要なし。海外では50回の胸骨圧迫に2回の人工呼吸の方が生存率が高いというデータもあるくらいなので、休むタイミングなしで胸骨圧迫を何百回でも続ける。


●AEDは装着したら取らないが、一緒に救急車で運ばれるのか

→救急隊はそれぞれのAEDを持っている場合があるので、外すかもしれないが、データの解析に必要。データ解析の結果はメーカーごとに違う。何日もかかる場合もある。


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その他、現場ではおそらくテンパるので、やったほうがいいなと勉強になったこと


●AED係と胸骨圧迫係は出来れば分業がいいが、胸骨圧迫に集中していると音声を聞き逃しやすいので、AED係の人は

「心電図を解析します、身体から離れてください」

「(電気)ショックが必要です。」などのアナウンスを大きな声で

胸骨圧迫係の人や周囲に復唱する。


●長時間の胸骨圧迫は質を保つのが難しいので1~2分で交代するのが望ましい。そのときは反対側にスタンバっておいて、

「あと10回で交代しますのでリズムを合わせてください」など交代できるようにするとスムーズだった。

●救急隊が到着した時までに、可能なら何度電気ショックを与えたか回数を言えると良い。

AEDは2分ごとに心電図を解析するが、毎回電気ショックをするとは限らない。「電気ショックは必要ありません」のあとに、また「電気ショックをします」となる場合もある。

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明後日小学校で行われる講習の補佐、

来月11日には東大阪の違う消防署の管轄の救急隊の人が指導するらしい。

女性消防団員は管轄が分かれていなく(10人と人数が少ないせいか?)東大阪中のすべてのカヴァーをする。


やはり現場の話は良い勉強になる。コロナで難しいとは思うが、もっとたくさん実施されるようになればいいのに。

今回の管轄の講習用のDVDはものすごく良くできていた!!!!

わたしがyoutubeでいくつも見てそれぞれの良いところを補完してきたものが全て網羅されていた。決定版じゃん!と思った。

データが欲しい。あれを繰り返し見て、

わたしの目標である『寝てても救急蘇生法が出来るレベル』になりたい。

わたしは知的障害があるから、普通のひとのように普通のことができない。

だから、とにかく音声と映像で繰り返し叩き込んで、一人で実演して体で覚えるしかない。寝ぼけてても、無意識で動けるレベルになりたい。


データをいただけないか掛け合ったところ、ちょっと周りくどいけど団長に協力してもらって入手できる方法がありそうだ。あのデータが欲しい。













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