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背景を知らずして中国の理解は可能?中国2大イベント国慶節とは

10月1日。中国では春節に並ぶビッグイベントの国慶節。
Twitterではキラキラした夜景の動画が目立っているかもしれないが、その背景にある国慶節の意味を考えないと、ただイベントに乗っかかっているだけになってしまう。

せっかく中国に住んでいたり、中国に興味を持っているのであれば、国慶節の意味を理解したほうが、中国の歴史や国民性を理解するきっかけになるのではないかと思い執筆します。

そもそも国慶節とはなにか?

国慶節とは文字の通り「国を慶(よろこ)ぶ節」であり、毎年10月1日に中国全土でお祭り騒ぎになる日であり、1日のみならず、1週間ほど続く長期休暇でもあります。

「日本で言うゴールデンウィークですよね?」

と質問をしてきた人がいましたが、答えはNOです。
日本で言う、2月11日の建国記念日と同じ扱いですが、日本で建国記念日に国旗を掲げて
「日本最高!!!!」
なんて声高に叫んでる人見かけたことはありませんし、いるとて極右な集団でしょう。
国慶節は1949年10月1日に中国共産党を率いる代表の毛沢東主席が紫禁城(故宮)で中間人民共和国の成立を宣言した日であり、事実上、中国=中華人民共和国になった日です。
下記の写真は、毛沢東主席が事前に作成したスクリプトを元に読み上げている様子です。

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引用元:香港危機、習近平氏には何を意味するか
https://jp.wsj.com/articles/SB12466016764383834145904585581472050875434

この記念すべき日までの中国は、清の時代が終焉を告げ、中国国民党が立ち上がり、その後中国共産党と内戦。
大日本帝国の侵略戦争に抗うがめに国共合作をしたり、日中戦争で勝利した後、また共産党と国民党が血を血で洗う国共内戦をしたりと約半世紀に渡りひたすら内部外部問わず争っていました。
悪戦苦闘の末、毛沢東主席の共産党が蒋介石率いる中国国民党を駆逐し、国民党は大陸の一部の財産を持って、台湾島に逃亡しました。
結果、中国共産党が一党独裁を始め、今の中華人民共和国が始まったという流れです。

それほど、血肉の争いを経て得た独立国家のため、国民の喜び具合は日本と全く異なるというのがわかるのではないでしょうか?
特に、中国共産党による情報統制や洗脳教育によって、日中戦争や国共内戦によって勝ち取った国であるということを小さい頃からずっと聞かされて育っています。

深センの国慶節の雰囲気は?

今年は2019年。記念すべき建国日から70周年です。
中国各地で派手なくらい花火を打ち飛ばしまくります。
下記の深セン大事件という購読アカウントの記事によると、

本日20時から25分間に渡って花火大会が開催されます。
深センでは16万発打ち上がります。

16万発という数字だけではすごそうだがパッとしないと思います。
下記の2019年の日本国内の花火打上数ランキングによると、諏訪湖花火大会の4万発が一番多いようなので、その4倍の迫力が伝わってきます。

「70」や「祖国万歳」そして英単語のように難易度の高い花火も打つので、中国の花火の技術力の高さも感じることができそうです。

さて、そろそろ準備して花火を見に行くことにします。
本当は時間があれば台湾の国慶日についてを追記したかったので、また余力があれば追記します。
ダイジェストについてはトップのTweetを見てください〜

ではまた再见!


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