嘔吐。

強い吐き気を感じ、目が覚めた。まだ朝の5時。暗い。隣には母の穏やかな寝顔。突然の吐き気。我慢する暇もなく、嘔吐してしまった。薬の副作用であることはわかっているが、催すだけでなく吐いてしまうとは。

吐いても、吐き気は収まらない。でももう何も出ない。布団に突っ伏しながら、ひたすら耐える。

何時間経っただろうか。もう外も明るい。

頭が重い。今日の面接に向けて準備をしないと、という強迫観念が頭を占める。言葉では表すことのできない絶望感、焦燥感、自責感、無力感、敗北感が胸を襲う。動悸が激しくなり、空気を求めて呼吸が早くなる。ただ自分の頭に住む悪魔から逃げたいという考えしかなくなる。携帯を見る。数件のメッセージ。返信する気にならない。自分はよくなるのだろうか。よくなりたい。もう苦しみたくない。