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マヒンドラ・レーシング、ベルリンで強力なルーキーテストを披露


 マヒンドラ・レーシングは、ベルリンで行われたABB FIAフォーミュラEルーキーテストにジェハン・ダルバラ、ジョーダン・キング、ロベルト・メルヒの3名で参加しました。午前中のセッションを3番手で終えたジェハンをはじめ、チームは常にトップ10前後で周回を重ねました。
 
チームはマヒンドラM9Electroの両レースカーを使用し、リザーブドライバーのジェハンをルーカス・ディ・グラッシの11号車で、開発ドライバーのジョーダンをオリバー・ローランドの8号車でスタートさせました。このテストイベントは、今シーズンの初めにチームに加わったジェハン・ダルバラにとって、フォーミュラEカーでの最初の出走となりました。ジョーダン・キングは、週末にバンブリー工場でシミュレーター走行を行った後、テンペルホーフ・サーキットの知識を生かしてテストデイに臨みました。

ふたりのドライバーは、昼前に116周を走破するテストを行いました。その結果、ジョーダンはセッションの大半でトップ10圏内をキープし、ジェハンは自信を深めてタイムシートを上げていきました。最終的には、1分5秒922という素晴らしいラップタイムを記録し、3位で午前のセッションを終えました。
 
午後のセッションが始まると、雨がちらほらと降ってきました。しばらく降り続きましたが、コース走行にほとんど影響を与えない程度の小雨で、走行は予定通り行われました。ジェハンが2回目のセッションに飛び込むと、スペイン人ドライバーのロベルト・メルヒがフォーミュラEを初体験することになりました。セッション開始から1時間余りで赤旗中断があったものの、マシンに順応しながら順調にラップタイムを刻んでいきました。

ジェハンは、8周に1回、タイヤ交換やブリーフィングを行いながら、テスト走行を続けました。一方、ジョーダン・キングは、エンジニアルームで様子を見ながらフィードバックを続けていました。その隣には、ベルリンの滞在時間を延長してテストを見守るオリバー・ローランドがいました。第2セッションが終了した時点で、ジェハンは再びトップ10圏内の6番手、メルヒは18番手と健闘しています。
 
フォーミュラEカーでの鮮烈なデビューを飾ったジェハン・ダルバラは、次のように語っています: 「昨日は良い一日でした。マヒンドラM9ElectroフォーミュラEカーのステアリングをようやく握ることができました。とても楽しかったですし、一日を通してやりたかったテスト項目はすべてクリアできました。クルマにもすぐに慣れることができましたので、全体としては良い一日でした。またクルマに乗りたいです」


 最後に、ロベルト・メルヒは、チームでの初参戦を振り返って、次のようにコメントしました: 「正直なところ、フォーミュラEマシンの運転はかなり異なると思っていましたが、順応してからは最後まで問題なく運転できました。赤旗で時間をロスしてしまったのは残念でしたが、マシンに慣れるためにチームが助けてくれました。レースカーのセットアップを含め、いろいろなことを試しました。周回を重ねるごとにクルマに慣れていくのが感じられたので、この進歩にはとても満足しています」


 開発ドライバーのジョーダン・キングは、「本当に良かったです。やりたいことはすべてやり遂げました。テストプログラムのほとんどは、すでにシミュレーターで始めていたものなので、その開発を引き継ぐことができたのはよかったです。Gen3プロジェクトにおいて、またひとつ良いステップが踏み出せたと思います。これからは、すべてのデータに目を通し、何を学べるかを考えていきたいです」
 
チームCEOのフレデリック・ベルトランは、次のように述べています: 「ルーキーテストはとてもうまくいき、好評でした。3人のドライバーがチームに没頭し、良いフィードバックを与え、1日を通してドライビングを進歩させたのは良いことです」

チームは次に、2023年5月6日(土)に開催されるモナコE-Prixに向けて、メインドライバーのルーカス・ディ・グラッシとオリバー・ローランドとともに参戦します。


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